超地球救済戦記!真・ダンザイオーΩ〈オメガ>~戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下で無職童貞ニートの俺が全員滅ぼす!~   作:かにグラタン

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第五十六話 断罪王Z 対 断罪王J〈ジャスティス〉いい歳してプラモデルに熱中する人間をバカにする専業主婦は排水口のぬめりと濡れたティッシュペーパーをミキサーで粉砕してできたスムージーでも食ってろ

第五十六話 断罪王Z 対 断罪王J〈ジャスティス〉!いい歳してプラモデルに熱中する人間をバカにする専業主婦は排水口のぬめりと濡れたティッシュペーパーとインクをミキサーで粉砕してできたスムージーでも食ってろ!

 

今日も各地で断罪王同士の戦いが行われている。

俺は断罪王J〈ジャスティス〉に与えられた心と体の傷を癒すために、終末黙示録で断罪王の操縦者たちの位置情報を集める。

俺以外の断罪王の見つけ、倒し、食うことができれば、エネルギーの補給もできるし、断罪王J〈ジャスティス〉と再戦できる可能性も高くなる。

そう、断罪王J〈ジャスティス〉の目的は断罪王同士の戦いを止めること。

つまり、断罪王同士の戦いのあるところに断罪王J〈ジャスティス〉は必ず現れるのだ。

操縦者の位置情報だけでなく、断罪王同士による戦闘の現戦況も記されてある終末黙示録には断罪王J〈ジャスティス〉に対して悪質で迷惑な断罪王であると記されていた。

そりゃあ、この戦いの元凶であるメシアにしてみれば、かなり迷惑な話だろうな。

自宅のインターホンが鳴る。

自宅のドアを開けると髪の長く前髪で両目がほとんど隠れている女がいた。

「あんた誰?」

「わ、わたしは幻影を司る断罪王I〈イリュージョン〉の操縦者の武田テツカです。終末黙示録を見てここまで来ました、もしよかったら私と戦いませんか?」

「別に構わんが、戦いの最中に、断罪王J〈ジャスティス〉が乱入してきても、俺はお前も断罪王J〈ジャスティス〉もぶっ殺すぜ!」

「断罪王J〈ジャスティス〉...本当に迷惑ですよね...じゃあ、始めましょうか」

「ちょっと待て、ここで変神したら俺の自宅が近所の家みたく瓦礫の山になってしまう。もうちょっと離れたところで戦おう」

俺は家を出てテツカと共に移動を開始する。

「あの、そっちの方は私の家があるんですけど...」

「じゃあ、こっちはどうだ」

「そっちなら別に問題ありません」

「お前はなぜ戦う?」

「私は社会不適合者から世界でたった一人の神様に自分の社会的地位をランクアップさせたいんです、みんなそうだと思うんですけど、あなたは違うんですか?」

「俺は暴力を愛するがゆえにこの社会では生きていけなくなってしまった。だから俺はこの世界でたった一人の神になって全人類が暴力を否定せずに愛せるような世界を作りたいんだ」

「よく意味がわかりませんが...とりあえず暴力がお好きなんですね...?」

「そういうことだ。この辺なら俺とお前の家に被害は起きないだろう?」

「そうですね、では、始めましょうか...」

「ああ、楽しい暴力の始まりだァッ!」

俺とテツカの衣服は粉々に破れ、筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆い、全身が巨大化する。

銀色のボディが特徴的な断罪王Zと紫色のボディが特徴的な断罪王I〈イリュージョン〉が向かい合う。

「ちょっと待ったァァァァァァァァァァァァァァッ!」

変神した俺とテツカの背後から聞き覚えのある声が聞こえてくる。

「来たな...」

「来ましたね...」

肌色のボディが特徴的な断罪王J〈ジャスティス〉が断罪王Zと断罪王I〈イリュージョン〉の間に入る。

「君たち、こんなバカげた戦いは今すぐやめるんだ!」

「断罪王I〈イリュージョン〉の操縦者よ!さっきも言った通り、俺はお前も断罪王J〈ジャスティス〉もぶっ殺す!」

「それはこちらもおなじです、あなたも断罪王J〈ジャスティス〉も私の社会的地位向上のために破壊します!」

「君たち!どうして僕を無視するんだ!人間同士で殺し合うのがバカげているの思わないのか!」

断罪王I〈イリュージョン〉全身から光が放たれる。

次の瞬間、断罪王Zと断罪王J〈ジャスティス〉の足元がマグマに変化する。

「これは幻覚なのか?いや違う!熱い!」

光熱のマグマが断罪王J〈ジャスティス〉を足元から溶かしていく。

しかし、断罪王Zの体は溶けていない。

「なるほど、資格がマグマの幻覚をマグマと認識してしまった時点で、それが現実マグマになり、操縦者の痛覚にダメージを与える。これが貴様の能力なのか、断罪王I〈イリュージョン〉」

「そ、そうだったのか!」

俺の言葉を聞いた断罪王J〈ジャスティス〉が幻覚から解放される。

「あと少しで死ぬところだった!ありがとう、君のおかげで助かったよ、断罪王Z」

「俺はお前を助けたわけじゃない、俺とお前がたまたま同じ攻撃を受けただけだ」

戦闘開始早々に能力を見破られた断罪王I〈イリュージョン〉の操縦者は驚愕していた。

「さすが、ここまで生き残ってきた断罪王は違いますね...」

「お前は自分の断罪王の能力に頼りすぎる、それでは俺には勝てないぜ!お遊びはここまでだ!」

断罪王I〈イリュージョン〉に襲いかかる断罪王Z。

足元のマグマから無数の竜と悪魔が出現し断罪王Zを襲う。

「無駄だァッ!そんな幻覚!俺にはきかねぇんだよぉッ!」

断罪王Zの蹴りと拳が断罪王I〈イリュージョン〉の放った竜と悪魔の幻覚を粉砕する。

そして断罪王Zの拳が断罪王I〈イリュージョン〉の胸部に直撃する寸前に、その拳を断罪王J〈ジャスティス〉が受け止めていた。

「邪魔をすんじゃねぇよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

「どんな理由があっても人が人を殺していい理由はないんだ!」

変神を解いた断罪王I〈イリュージョン〉の操縦者がここぞとばかりに逃げていく。

「あの女!俺に幻覚が通用しないことがわかって逃げやがったな!」

「君も今日はこれくらいにして、家に帰るんだ!」

「うるせぇ!あと、もうちょっとであの女を殺せたのに邪魔しやがって!なら、せっかくだ!昨日の決着付けようぜ!断罪王J〈ジャスティス〉」

「昨日の決着ならもう、昨日のうちに着いただろう?君じゃあ格闘戦では僕に勝てないよ!」

「うるせぇぇぇぇぇぇッ!」

断罪王Zの放つ拳、蹴り、を断罪王J〈ジャスティス〉が次々と避けていく。

「なぜだァッ!なぜ当たらない!」

「僕は昔から自分が間違っていると思うことや不正が許せなかった。だから僕は学校でも会社でもいつもみんなに嫌われていた!そして、今まで勤めていた会社でも不正を告発するたびにクビになった。でも僕は後悔はしていない!集団社会はいつも真実の正義を闇に葬り、集団で作り上げたウソの真実を真実の正義として人々に押し付ける!でもこの世界でただ一人、僕が真実の正義の味方であり続けることで世界は必ず変わる!」

「うるせぇよ!じゃあ、おめぇは断罪王J〈ジャスティス〉に変神してから、一度も人を殺してないっていうのか?そんなわけねぇよなぁッ!だって俺たちは市街地の上で戦っているんだぜ!俺とお前が戦うたびに、なんの罪もねぇ誰かが、俺と断罪王J〈ジャスティス〉に踏みつぶされる!お前は所詮、人殺しなんだよ!人殺しが自分のことを正義の味方とかいってんじゃねぇよ!全国の正義の味方に謝れ!馬鹿野郎ォォォォォッ!」

「そ、そんな...僕が人殺し...?」

「お前、今更気付いたのかァ?これをよーく見な!」

断罪王Zが断罪王J〈ジャスティス〉の足元で倒れてる死体を手で摘まんで断罪王J〈ジャスティス〉に見せる。

「この死体はお前が踏みつぶした人間だ!お前は正義の味方なんかじゃねぇッ!ただの人殺しなんだよぉぉぉぉッ!」

「う、うそだ!こ、こんなの僕は認めないぞ!僕は正義!僕は断罪王J〈ジャスティス〉なんだ!僕の正義は正しいんだァァァァァァァッ!」

断罪王J〈ジャスティス〉の放つ拳と蹴りが断罪王Zを襲う。

「ククク...心が乱れているぜ...!」

断罪王Zが断罪王J〈ジャスティス〉の攻撃を全て回避する。

断罪王Zの放つ拳と蹴りが断罪王J〈ジャスティス〉に全て直撃する。

「お前の心の迷いがお前の暴力を弱らせた!お前の正義はここで終わりだ!でも俺の暴力はまだ終わらない!死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!」

断罪王Zの両手の手刀が断罪王J〈ジャスティス〉の胸部に突き刺さる。

断罪王J〈ジャスティス〉が光になって消えていく。

「君は運がよかっただけだ...!」

「なんだと!」

「僕が君の挑発に心を乱していなければ、僕は君に勝てていたんだ...その証拠に僕はまだ断罪王J〈ジャスティス〉の能力を発動していない...僕は自分の心の弱さに負けたのであって、勝負で君に負けたわけじゃない...僕の勝ち逃げだ!」

「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ‼」

断罪王J〈ジャスティス〉が完全に消えた。

断罪王Zの変神が解ける。

「死んだ奴が勝者になれるわけねぇだろ...!」

俺は全裸のまま、自宅に向かって歩く。

 

次回予告 五十七話 断罪王Z 対 断罪王I〈イリュージョン〉!いい歳した引きこもりやフリーターをバカにするろくにバイトもしない家事しかできない専業主婦は雑草を公園の泥と水たまりにたまった汚水と生活排水で煮た野菜スープでも飲んでろ!

 

 




次回もお楽しみに

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