ド根性(ドスケベ)忍伝   作:身勝手の極意

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原作開始時にはすでにお亡くなりになられている設定だけど、エロい身体した女……出すか出さないか悩む。



ド根性(ドスケベ)忍伝 第二十二章

 

 

 木ノ葉隠れの里で開催される中忍試験本選まで、残すところあと2週間程。

 

 本選出場者達に与えられた期間も半分が過ぎたわけだが、開催地である木ノ葉隠れの里では現在…。

 

「儂はそろそろ本当にストレスで胃が殺られてしまいそうじゃ」

 

 木ノ葉隠れの里の里長である三代目火影・猿飛ヒルゼンは、この忙しいなか畳み掛けるように次から次に襲いかかってくる問題のせいで窶れ果てていた。正確には、数分前までは普通だったのに、このたった数分(超問題児襲来)での出来事である。

 

 三代目もそろそろ本当に後継者(五代目火影)に火影の座を譲り、療養(隠居)した方がいいかもしれない。でないと、胃が殺られるどころか人生そのものを終えることになってしまうだろう。

 

「俺がいる場所にエロい女あり。これは自然の摂理だ。()()()()()()()()()()()()()()()に過ぎない」

 

 一方、三代目の生命すらも奪おうとするストレスの最たる原因(死神)である超問題児の氷也は悪びれる様子もない。

 

 氷也のそんな様子を前に、三代目の死因がまた一つ増えそうである。三代目の血管が今にも切れそうだ。

 

 しかし、氷也が悪くないのもまた事実である。寧ろ、エロい女が氷也に寄ってきてしまうのは昨日今日始まったことではない。本人の言う通り自然の摂理に近い。まさに、歩く媚薬とでも言うべきだろうか…。それはともかくとして、氷也が何かと騒動に巻き込まれやすい星の下に生まれたのも、波の国と雪の国での騒動の他、中忍試験での大蛇丸との因縁、そしてさらには暁と遭遇し戦闘に発展したとくれば、疑いようがない事実だろう。

 

「もう嫌じゃこの親子揃っての超問題児(ドスケベ)

 

 おまけに、何らかの術で半分の実力しか出せなかったとはいえ、S級犯罪者2人を1人で討伐してしまう実力を持っているのだから質が悪い。実力だけで見たならば、後継者の候補に挙げられてもおかしくはないはずだ。

 

 戦後の世代でこそあるが、氷也に至っては忍界大戦に近しい……もしかしたら最前線の戦いに等しい激闘をこの短期間で経験しており、戦後生まれの世代達の中でも、頭一つ以上抜き出ているだろう。S級犯罪者をおまけ扱いする下忍など、〝白い悪魔〟と恐れられる氷也しかいないはずだ。

 

「四代目が恋しい」

 

 とはいえ、いくら実力が高かろうと、それだけで火影が務まるはずもない。そもそも、氷也は素行に問題がありすぎる。もしかしたら、いざ火影になったらその任を十分に全うし、己を含む歴代のどの火影達よりも素晴らしい火影になる可能性もあるかもしれないが…。淡い期待かもしれないが、それだけの才能と可能性を秘めてるのもまた事実なのだ。その証拠の一つとして、氷也は超難関とされる中忍試験の筆記試験の問題を、試験の真意に気付いた上で、自力で全問正解しているのである。

 

 当然ではあるが、忍としての実力も高く、頭脳明晰なのは歴代の火影達の共通点だ。

 

 これでドスケベでなければ、間違いなく三代目の後継者として、四代目火影・波風ミナトの最年少記録を更新し、五代目火影になっていた可能性は非常に高い。

 

「三代目……アンタ、()()だったのか?」

 

「断じて違う!」

 

 ただ、氷也が火影になることは万に一つもない。

 

 そもそも、本人が火影になるつもりがないのだから…。

 

 氷也の役目はあらゆる外敵を討ち倒し、後に火影になるであろう者を守り支えること。彼は、その後の火影すらも超える力を有するであろう稀有な存在なのだ。

 

 もっとも、そのような存在だからこそ三代目は手を焼くのである。まさに里の狂気。

 

「ま、()()()()()()()()()までは頑張んな。

 里に迫る脅威は俺が潰してやるから」

 

「儂にとっての一番の脅威(狂気)はお前なんじゃが…」

 

 敵は身内にありとはよく言ったものである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 軽やかな雰囲気から一転。

 

 執務室は、重苦しい雰囲気に包まれている。

 

 三代目が氷也に向ける表情も、ストレスで窶れたものでも、好々爺的なものでもなく、威厳ある里長──三代目火影・猿飛ヒルゼンとしてのものだ。

 

 対して、氷也の表情も真剣であり、鋭く、若くして忍界に名を轟かせ、恐れられる〝白い悪魔〟としてのものだ。

 

 いったい、氷也と三代目の間でどのような会話がなされ、このような雰囲気となったのか…。

 

「氷也、()()()()()()()ぞ」

 

 それは()()か…。

 

「三代目……アンタ、()()()()()()()()()()()()か?」

 

「儂を誰だと思っておる。大人しく死ぬつもりなどあるわけなかろう。少しは大師匠を敬わんか孫弟子が」

 

 一つだけ言えることは、これは木ノ葉隠れの里にとっての最重要機密どころか氷也と三代目、この2人の間でのみ交わされたもの。

 

 この2人以外にもし、この会話の内容を知る者がいるとしたならば、今話題に上がった〝イタチ〟のみだろう…。

 

「頼んだぞ」

 

 とにもかくにも、三代目から氷也へと超極秘任務が与えられた。そしてこれは、三代目火影が氷也という新しい世代の筆頭に火の意思を託した瞬間でもあり、中忍試験本選が時代の節目となるであろうことを告げているのであった。

 

 

 ❄️

 

 

 ついに迎える中忍試験本選の日。

 

 まるで嵐の前の静けさのような、そんな……これから大事件が起きるのを予期しているかのように、この2週間は不穏な空気を醸し出しながら時間が経過していた。

 

 嵐の前の静けさとはよく言ったもので、木ノ葉隠れの里の多くの忍達が不安に駆られていたことだろう。

 

 ここ数ヶ月が慌ただしかっただけに、その静けさがより恐ろしく、それを強く感じたはずだ。とはいえ、その慌ただしさの最たる要因は()()()()()ではあるのだが…。

 

「さて、行ってくるか」

 

「いってらっしゃい──()()()

 ふふふ、なーんて」

 

 そして、その内の1人である木ノ葉の白い悪魔こと氷也は、本選当日にもかかわらず優しい(イヤらしい)手つきで美女(未亡人)を抱き寄せ、玄関先にて夫婦ごっこを堪能していた。

 

 それどころか、まだ木ノ葉隠れの里に帰還していないとまできた。

 

「飛雷神の術があるから、()()()()()()()()()()は大丈夫そうだ」

 

 極意クラスの忍術すらも何の抵抗もなくエロの為に使用するのだから恐ろしいことこの上ない。これぞまさに悪魔の所業であり、白い悪魔と謳われる所以だ。

 

「も、もう、玄関先でなんて、あ……んあ!わ、私、氷也くんのせいでどんどん淫ら(ドスケベ)になってく。責任とってちょうだいね。あ、あと、玄関でするの初めてで恥ずかしいから……優しくしてね(激しくしてね)

 

 それでも、悪魔(ドスケベ)に求められる美女(未亡人)は一切拒むことなく、寧ろ口では優しくと言っているが、彼女の瞳には激しい熱が籠もっている。言葉とは真逆の想いを物語っている。

 

 目は口ほどに物を言うとはよく言ったものだ。

 

 どんな女もこの男に触れられたが最後。エロく染まる。これが木ノ葉隠れの里の超問題児にして、初代火影を超える可能性を秘めているとすら噂される逸材だ。

 

 しかし、氷也本人は忍としてよりも(ドスケベ)として、忍術よりも女とエロスを追い求めている。

 

 これが此度の中忍試験で中忍昇格間違いなしとされる逸材とは……木ノ葉隠れの里にとってまさしく凶器(狂気)。これを観客達の前に出していいのか…。吉と出るか凶と出るか…。

 

「最新作の舞台は玄関先。

 〝イチャイチャエントランス〟」

 

 ただ悲しいかな……世の男達は中忍試験本選よりも、最新作を待ち望んでいることだろう。

 

 そして意外なことに、最新作は新婚夫婦やマンネリ化しつつある夫婦、若い恋人達の間で大ヒットとなるのだが……それは中忍試験本選が終わってからのことである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それから数時間…。

 

 本選会場である〝あ・ん〟と大きく書かれた木ノ葉隠れの里の門の前には、文字通りの大名行列ができていた。

 

 各国の大名をはじめとした著名人が、ぞくぞくと木ノ葉隠れの里に集まっている。

 

 それは何故か…。

 

 答えは明白だ。明日を夢見る若き忍の卵達、各隠れ里の下忍達の闘い──中忍試験本選を観戦する為である。いずれ名を上げるであろう下忍達の試合を前に胸を躍らせている。

 

 しかしそれにしても、此度の中忍試験本選は例年より人が多く集まっているように見受けられるようだ。

 

 その理由は恐らく、此度の中忍試験本選には滅亡したエリート一族〝うちは〟の末裔や砂隠れの里の人柱力の戦いをその目に焼きつける為だろう。

 

 さらに、その2人以上に注目されている下忍達もいる。それは、雪の国を救った英雄達だ。

 

 英雄の1人、〝二代目黄色い閃光〟うずまきナルトが、この中忍試験本選を機に、忍界最速の忍として世界に名を轟かせるようになるのか……それを期待する観客は少なくない。

 

 そして、観客達が最も注目しているのは、うずまきナルトが()()()を習得しているのかどうかといったところか…。黄色い閃光の代名詞であり、四代目火影・波風ミナトを忍界最速たらしめ、〝見たら即刻逃げろ〟〝出会ったが最後〟〝触らせるな〟などなど、波風ミナトの数々の逸話と恐れられた最たる要因であり、木ノ葉隠れの里を最強(最恐)たらしめたあの術を目にすることかできるか…。最大の注目はそこだ。

 

 ただ、観客達は知らない。

 

「ふ、間に合ったな」

 

 四代目火影・波風ミナト以降、誰一人として習得することの出来なかったあの術を、うずまきナルトではなく、別の者がすでに習得していることを…。

 

 観客達は知らない。敵にとっては凶悪以外の何物でもないあの術を、最も習得してはならない者が習得してしまっていることを…。その者がどのように使用しているのかも…。

 

 あの術を習得しようと血反吐を流し、諦めていった木ノ葉隠れの里の忍達は知らない方がいいだろう。本当に血を吐くことになりかねない。いや、確実に血を吐くことになるだろう。

 

「寧ろまだ時間に余裕がありそうだな。これなら、〝飛雷神の術〟でツナミさんのとこに戻ってもう一回戦でも…」

 

 これが英雄の1人など、悪夢でしかない。

 

 観客達は今日、悪魔を目にすることとなる。

 

 白く、天使と見紛う美しさと儚さを持つ一方で、内側は底無しにどす黒い(ドスケベ)悪魔を…。

 

「いや、ツナミさんは腰砕け状態。

 なら、香燐と多由也を相手に本戦前のウォームアップでも……いや、それならテンテンのウォームアップも兼ねて…。もしくは、年上のアンコに緊張を解してもらうのもありかもしれない」

 

 この悪魔は緊張とは無縁。

 

 狂気と混沌とエロスを蔓延させる。故に白い悪魔。

 

 

 ❄️

 

 

 中忍試験本選会場。

 

 期待と興奮で埋め尽くされた円上の空間には、何百、何千という観客が犇めいており、本選の開始を今か今かと待ち望んでいる。これからこの大勢の観客達の前で戦わなくてはならない下忍達の様子は如何なものだろうか…。普通なら、この雰囲気に圧倒され、呑まれ、押し潰されてしまいそうなほどに緊張しているはずだ。

 

 ステージの中心に立つ若き下忍達は今…。

 

「うう…。

(氷也がまだ来てない。さてはまだ例の未亡人とお楽しみ中ね!?や、やっぱり一緒に修行すればよかった!そ、そしたら修行でいっぱい汗かいた後にそのまま汗だくで絡み合って……ああもう!失敗しちゃったァァァ!!)」

 

 しかし、そこはさすがというべきか…。本戦まで勝ち進んだだけはあり、一癖も二癖もある。

 

 いや、このくノ一は例外だ。これから本選だというのに発情真っ盛りのスケベな女だ。緊張の汗ではなく、別の汁を股から垂れ流し下着を濡らしてしまっている。もう1人のくノ一はこれでもかと顔を紅く染め、手で顔を覆っているというのに…。

 

「あ、やだ。

(垂れてきちゃった。けどこれは……この子宮の疼きと熱は間違いない。私の淫紋(マーキング)が氷也に反応してる。呼応してる。来るのね)」

 

 そして、今ここに真の主役の登場だ。

 

「少し見ない間にますますエロい女になったな──テンテン。俺は嬉しいぞ」

 

 長く美しい白髪を靡かせ、忽然と姿を現した英雄にその場は騒然とする。

 

 あまりにも突然にその空間に姿を現すあまり、驚いたのは観客達だけではない。本選出場者達も同様だ。だが、驚くあまり空気と化してしまっている。

 

 唯一その場で冷静でいられたのは、その身に消えない淫紋(マーキング)を刻まれたテンテンのみ。

 

「ひょ、氷也……お、遅いわよ。

(ああ、けど久しぶりの氷也の匂い。どさくさに紛れて私のおっぱいとお尻を揉む手つきも間違いなく氷也だ。触られるの気持ち良くて安心しちゃう。もういっそのことこの場でめちゃくちゃにされたい)」

 

 もっとも、後ろから抱き締められ胸とお尻を揉まれるテンテンはますます身体を火照らせており、大勢の観客達の前で淫らな行為に犯されているというのにその行為に夢中になっている。恥ずかしさよりも気持ち良さが勝っているのは、修行中の禁欲による欲求不満からだろう。

 

「そうだな。本選前にテンテンとウォームアップしておくべきだったと後悔しているところだ」

 

「後悔してるなら、本選終わった後のクールダウン……いっぱいお願い」

 

 実は今、氷也は飛雷神の術でこの会場に姿を現した。テンテンの淫紋(マーキング)が疼いたのがその証拠。ただ、今のを飛雷神の術と気付けた者は、抱き締められるテンテンと、その様子に頭を抱える三代目火影・猿飛ヒルゼンのみだ。

 

「まったくあのドスケベめ…。

(イチャイチャしおって羨まッんん!けしからん!)」

 

 木ノ葉隠れの里にとっての極意をこのように使用してしまう超問題児はあとにも先にも氷也しかいないだろう。

 

 とにもかくにも、いよいよ始まる。

 

 前代未聞。未だかつてない中忍試験本選が…。

 

 次の瞬間、会場が大きく揺れる。

 

 砂塵が舞い上がり、会場に大きな動揺が走った。

 

 それから少し、会場を揺らした存在が露わになる。

 

 靡く金髪。

 

 青空を思わせる碧眼。

 

 煙管を咥えた大蝦蟇。

 

 その大蝦蟇の頭に乗る青年。

 

 誰もが目を奪われるその様は、まるでかつての伝説(最速)

 

「お待たせだってばよ、氷也」

 

「おう。また身長伸びたじゃないか、ナルト」

 

 そして、金髪碧眼の青年が視線を向ける先に立つのは美しい白髪の青年。

 

 黄色い閃光と、その師であった里の狂気の若かりし頃の姿がそこにあるかのように錯覚させる光景に誰もが息を呑んだ。

 

「ちょっとちょっと!

 ナルト!アンタの相手は私よ?それに、姉弟子には挨拶なしなの?失礼しちゃうわ」

 

 だが、この代はこの者達だけではない。

 

 ついたった今まで、氷也に好き放題され発情真っ盛りだったくノ一が、黄色い閃光と同じ視線の高さまで宙に舞い上がる。

 

「ほォ!

 風遁の新術!さすがは俺の女!ますます惚れたぞテンテン!」

 

 空を飛ぶくノ一までに至ったテンテンに氷也も感無量といった様子で、また一段と女としても成長した姿を見せている。

 

「テンテン…。

 へへ、そうだな。それに、この際どっちが兄か姉かハッキリさせるってばよ!勝った方が氷也の一番弟子だ!!」

 

 氷也の一番弟子の座を賭けての戦いは、二代目黄色い閃光の独壇場にはなりそうにない。

 

 そんななか、今度は会場に大量の木の葉が舞う。

 

「ちッ、ウスラトンカチが目立ちやがって」

 

「ナルト…。

(この大蝦蟇はガマブン太。

 まったく……ますます四代目に似ちゃって)」

 

 滅亡した天才エリート一族の最後の末裔──うちはサスケも、はたけカカシに連れられ会場に姿を現した。

 

 そこで、会場のボルテージは最高潮に達するのである。

 

「…ッ。

(テンテン、いつの間に空を飛ぶ術など身に付けて。)」

 

 同時に、本選出場者の緊張も高まった。

 

 氷也の対戦相手である日向ネジは、チームメートの成長した姿に驚きを隠せずにいる。

 

「ナルトくん……素敵。

(で、でも、私も負けてられない。

 私も諦めない)」

 

 対して、同じ日向一族出身のくノ一である日向ヒナタは、ナルトの勇姿に惚れ惚れとする一方、己を強く奮い立たせている。

 

 その熱気に呼応し、殺気を昂らせる者もいる。

 

「くくく。

 さすがは木ノ葉。殺しがいがある。手始めにうちはサスケ。それから、うずまきナルト……そして氷也」

 

 砂隠れの里の我愛羅は、激しい殺戮衝動に駆られていた。

 

「おいおい。

(オレだけ場違い感半端ねぇ。ったく、めんどくせぇな)」

 

「はぁ…。

(いよいよ始まるじゃん。胃がキリキリするじゃん)」

 

 この中で普通の反応を見せるのは奈良シカマルとカンクロウだけである。

 

 

 






なんとか年内に投稿できたってばよ。
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