過去にpixivで公開したものです。

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艦これ妄想備忘録

長良型の胸囲事情

 

「ねぇ……長良姉……聞きたいことがあるんだけど……」

「ん? どうしたの阿武隈?」

「……あたしの胸って何で姉妹のみんなと比べて小さいんだろうなーって…………」

「…………それはね阿武隈。とある事情があるんだよ」

「え? 事情?」

「長良が生まれてくるときにね、妹達の為にって長良は胸を少な目に持ってたの」

「うん…………うん?」

「でもね、五十鈴がいっぱい持っていっちゃったせいで後の妹達が加減が分からなくなっちゃったの」

「…………」

「そのせいで阿武隈の時には殆ど残って無かった」

「…………」

「つまり悪いのは五十鈴……」

「何わけわかんないこと言ってんのよ! ぶっ飛ばすわよ!!!」

「あ、五十鈴」

「………………」

 

 

 

阿賀野の逃走劇

 

「那珂ちゃ〜〜〜ん! お願い匿って!!!」

「うわ!? 阿賀野ちゃんどうし……」

 

 那珂ちゃんが言い切るより早く、阿賀野ちゃんは部屋のソファーの下に潜り込んでしまう。

 

「……どうしたの?」

「長良さんが追っかけて来るのよ〜」

「あぁ……」

 

その一言で大体見当が付いてしまった。大方、長良ちゃんとの訓練が嫌で逃げ出したってとこだろう。となるともうすぐ長良ちゃんも部屋に来るだろう。

 

「ここに阿賀野来てない!?」

 

 やっぱり。予想より早いけど長良ちゃんも部屋に来た。

 

「え〜と……阿賀野ちゃんは……」

 

ソファーの下で阿賀野ちゃんが手を合わせて懇願するようなポーズを取っているのが目に入る。

 

「阿賀野ちゃんは……」

「向こうの方に走ってったよ」

「! 川内ちゃん!」

 

どうしようか迷っていると、眠っていた筈の川内ちゃんがそう言って向かって左側の方を指差していた。

 

「本当?」

「ほんとほんと。ちゃんと見たもん」

「そっか……ありがとう」

 

長良ちゃんが川内ちゃんの指差した方向へ歩いて行く。

 

「川内さんありがとう〜〜」

「いいよいいよ。気にしないで」

「那珂ちゃんもありがとう〜、今度お礼するから!」

「あぁ……うん……」

 

そう言ってソファーから出てきた阿賀野ちゃんは廊下の左右確認をすると長良ちゃんとは反対の方向に走っていった。

 

「……良いの?」

「いーんだよあれで。1分持てば良い方だし」

「?」

 

「いやーーーーーーー!!!!」

 

 突如廊下から阿賀野ちゃんの叫び声が聞こえて来たと思えば、ドタドタという擬音が付きそうな走り方で部屋の前を通り過ぎて行くのが見えた。

 そしてその阿賀野ちゃんを綺麗なフォームの走りで長良ちゃんが追いかけていた。

 

「なんでなんで! 何で長良さんがこっちにいるんですかーーー!!!」

「グルッと1周してきたの! 阿賀野の考えなんてバレバレだよ!」

 

廊下から二人の言い争いが聞こえてくる。

 

「ひ〜ん……」

 

 そして長良ちゃんにヘッドロックされて引きずられるように歩いている阿賀野ちゃんが部屋の前を通り過ぎて行った。

 

「1分持たなかったか」

「…………」

 

頑張って、阿賀野ちゃん。

 

 

 

ワンだかニャンだか

 

 

 (私、何でこんなことしてるのかしら……)

 

 机の上には青葉から半ば強引に押し付けられた未記入のアンケート用紙が置いてある。

「司令官がなるべく多くの艦娘に受けて貰いたいって言ってました」ということで押し付けられたのだがその内容が焼き鳥はたれ派? 塩派? とか、目玉焼きにはなにかける? とか、心底下らない質問ばっかり。馬鹿らしくて適当に書いてさっさと終わられたいのだけど。

「…………」

「…………」

 

いつの間にか後ろにいた多摩と初月が覗き込んでるせいで最後の質問にいつまでも答えられずにいた。

 

「…………」

 

犬派? 猫派?

 

「はぁ……あんた達……一体いつまで……」

「五十鈴、多摩は五十鈴のこと信じてるにゃ」

「五十鈴、僕も五十鈴のこと信じてるぞ」

「…………別にどっちだって良いでしょ」

「五十鈴、そういう中途半端は良くないと思うにゃ」

「そうだ五十鈴、この際白黒ハッキリさせたほうが良いと思う」

「……別にこんなアンケートの回答なんてどうでもいいじゃない……」

「そうだにゃ、だから多摩は五十鈴の意志を尊重するにゃ」

「そうだ、だから僕も五十鈴の選択を受け入れるよ」

「……じゃあ見るのやめて」

「見たいからそれは嫌だにゃ」

「見たいからそれは嫌だ」

「………………」

 

 (私、何でこんなことしてるのかしら……)

 

 

 

史実で関わりがあるのにお互いに言及が無いので色々妄想した結果できた産物

 

『アトランタだっけ? 今日の対空さ〜、何かちょっと雑じゃない? やる気ある?』

『寝言は寝て言えゴリラ女』

『ちょっとちょっと、いきなり何? 口の利き方がなってないな〜ぶっ潰すぞクソガキ』

『かかってこいよ腐れロートル』

 

「……みたいな? 漫画で読んだ」

「……それは無いと思うよ阿賀野ちゃん」

「じゃあ那珂ちゃんはどう思う?」

「う〜ん……」

 

『ねぇねぇアトちゃん!』

『なぁに長ちゃん!』

『今度2人で遊びに……』

 

「絶対無い」

「まだ全部言ってないよ!? ……でも自分で言っといてなんだけど那珂ちゃんもそう思う」

「っていうか本人いるんだから直接聞けばいいじゃん! ちょっと2人呼んでくる!」

「えっ! 今から!?」

 

アトランタさんのことどう思ってますか?

 

「アトランタ? うーん、そうだね……、長良は頼りになると思ってるよ」

「あの対空技術が味方にいるのは本当に頼もしいよ」

「本人は長良のこと良く思ってないだろうけどね。ただ身体が弱いのが心配かなー……」

「艤装付けてないと激しい運動出来ないしすぐに体調崩すっていうから走り込みにも誘えないしねー……」

「それにちゃんと食べてるのかな? 最近ちょっと痩せたように見えるんだよね……」

「いつもだるそうだし、いつ体調崩すか分からなくて見ててハラハラするんだよね……」

「もっと健康に気を使って欲しいんだけど、いっそ注意書きみたいなの渡してみようかな?」

「それと長良の顔を見ると調子悪くなるって噂あるけど本当なのかな……?」

「え? アトランタに言っておきたいこと?」

「もっと自分の身体を労って……かな」

 

長良さんのことどう思いますか?

 

「長良? あたしはあまり関わりたく無いかな……」

「だってこの鎮守府の……少なくとも軽巡駆逐艦のボスはあいつで誰も逆らえないんでしょ?」

「長良側に付いてる奴が多いのと戦艦、空母、重巡その他にもコネが沢山あるから逆らっても叩き潰される……」

「そして逆らった奴、気に入らない奴は指を折る、耳を千切る、目を潰す。入渠で治るからって好き放題……」

「Crazyね……、顔を見るだけで反吐が出る。そんな非道いことをしておいてあんな風にヘラヘラしてるなんてね」

「……で、次のターゲットはあたしらしいじゃない。ま、何となく分かるけどね、あいつがあたしを気に入らないのは」

「だから長良の奴に伝えといて」

「『そう簡単にいくと思うなよ』ってね」

 

 

 

 

「……ねぇ那珂ちゃん」

「……どうしたの阿賀野ちゃん」

「どこをどう間違ったらこんな勘違いが出来あがるんだろうね」

「何でだろうね、那珂ちゃん分かんなーい」

 

 

 

何か悔しい

 

「阿賀野立つ! 早く立つ阿賀野!」

「……もう立てません」

「まだ走り込みは半分以上残ってるよ!こんなとこで寝てないで早く立つ!」

「立ちません!」

「阿賀野〜! 早く立って走る〜!」

「嫌です〜!」

「地面に張り付いてる元気があるなら走る〜!」

「嫌です〜〜〜!」

 

長良さんが倒れてる私を引っ張って無理矢理起こそうとしてくるが私も負けじと必死に抵抗する。

 

「しょうがないな……」

 

私を引っ張っていた長良さんが手を離したと思うと足音が遠ざかっていくのが聞こえる。

 

(あれ……? ひょっとしてどっか行っちゃった……?)

 

いつもなら起こし方がもっと激しくなるし私もそのつもりで構えていたのに意外だ。

 

「ひゃあ冷たい!」

「あ、起きた」

 

そう思った矢先に首筋を襲った冷たい感触に思わず飛び起きてしまう。

 

「はい阿賀野」

「えっ……」

 

長良さんからペットボトルのスポーツドリンクを手渡される。さっきの感触の正体はこれか。

 

「それ飲んだら走り込み再開ね」

「…………」

 

長良さんが自分の分のスポーツドリンクを飲み始める。長良さんが遠ざかっていくのを聞いて、ひょっとしたら少しは休めるかなー、なんて思ったけどやっぱりそうはいかないらしい。

 

「よーし! じゃあ走り込み再開! 付いてきて!」

 

私が自分の分を飲み干した瞬間長良さんがそう言って走り始める。心なしかさっきよりペースが速くなってる。

 

(結局こうなるのね……)

 

そんな諦念の思いを抱いて私は走り始めた。


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