さよならはまだ言えない   作:芦毛スキー

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いたかなぁ?



ふしんしゃ?

サンデースクラッパが暮らすこの場所は他にも多くのウマが暮らしている。

とはいっても、サンデースクラッパはグローリーゴアや自身の子や孫が住む家から基本動かないので、暮らしている()()()ぐらいの認識でしかないのだが。

 

「みんなおいで〜」

 

その中でも唯一、まだ小さい子たちの面倒を見る時だけはサンデースクラッパも外に出てきていた。

サンデースクラッパは子どもが好きだ。

で、この場所は"仕事"の多さのぶん、多くの子どもたちがいるので彼が率先して面倒を見ている。…のだが、

 

「こんにちは」

 

その日は子どもたちの他にも見知らぬ誰かがいた。

またここいらに新しく入ってきた人かしらとサンデースクラッパは首を傾げるが面倒を見ている子たちに混じっている我が子に呼ばれたので、とりあえずそちらを優先することにした。

 

 

「最近不審者が出てるらしい」

「不審者?」

「…見てないかい?」

「いや、特には」

 

そんな話をされて。

思い返してみても特段そういった人はいなかった。

そういうのも一々気にしなくちゃいけないなんて、取りまとめ役も大変だなあと親友を見遣れば「ホントに?」と疑いの目を向けられた。

 

「本当に」

「…まあ、一応様子見はしとくとして」

「不審者ってどんな奴?」

「子どもを見てるんだって」

「……子どもを?」

「そう。だからキミも気をつけるんだよ」

 

そう言われても。

 

(僕、列記とした大人なんだけどな)

 

というか、そもそも申請がなければこの敷地には入れないというのに、どうやって入ってきたんだろう。

 

「あ」

「……なに?」

「…そういえば、最近なんか変わったことなかったかい?例えば誰かから何かもらったとか」

「貰ったもの……」

 

あるようなないような。

 

 

「こんにちは〜」

 

今日は子どもたちの面倒を見る日ではないけれど、なんとなくサンデースクラッパはベランダから外を眺めていた。

そんな折に声を掛けられてそちらを見ればいつかに見た見知らぬ誰かがいた。

しかもよく面倒を見る子どもの内の一人を連れている。

その子どもは見るからにその見知らぬ誰かに懐いていたし、その子どもがいつも通りに話しかけてきたので、サンデースクラッパもいつも通りに「こんにちは」と返した。

 

「いつもお独りですか?」

「まあ、大概は」

「どの程度?」

「日中は基本的に、ですね。子どもたちも大半は勉強しに行ってますし」

「そうですか」

 

そんな話を、して。

子どもが「ばいばーい」と手を振ったので別れたのだ。

 

(そういえば、その人の名前聞いてなかったけど…うん、また会った時に聞こうっと)





急募:危機感。
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