さよならはまだ言えない   作:芦毛スキー

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生き神?



永遠に

何故か永遠を生きる存在になってしまった。

…というか一族的にそうであるらしい。

ある程度生きたら、死んだことにして隠れ里で生きたり、名前や容姿を変えて現世に溶け込んだり。

ある程度の年齢に達したらほぼ見た目が変わらなくなるんだよなあ。

僕の場合は今の年齢は20代半ばぐらいで、容姿もほぼ変わんない。

今の姿は真面目な高校生…みたいに黒に髪を染めて眼鏡をしている。

でも見た目だけそうしても話についていけないんだよなあ。

ほら、見た目だけならともかく精神はおじさんだからさ。

口調は気をつけてもその年頃らしくない丁寧な口調で話してしまう。

前までは頑張ってその年頃のフリをしてたけど、今は無理。

もう取り繕わなくてもいいように影を薄くして気づかれないようにしてるから気楽だ。

逆に幽霊みたいに扱われて都市伝説になったら怖いけど……。

色々考えてしまうのは魂の問題なのかね?

ま、なるようになるでしょー!

……ん?なんだか騒がしいな……。

そんな事を考えつつ、ぼうっとしていると、何やら外が騒がしくなってきた。

何か問題でも起きたのだろうか……?

そう思いながら外をちらりと眺めてみれば、どこか見覚えのあるような子どもが…。

 

「シルバー!」

「わぷっ!?」

 

とんでもない勢いで飛びついてきた。

 

「オレ!分かる!?」

「え、えあ…?みすたー…?」

「そうだよ〜!」

 

そう、生まれ変わったかつての友人に驚いたかと思えば、その後も次から次へと。

遠いところに住んでるはずの子たちなのに僕のところにやって来ては抱きついてきた。

え、何これ夢?幻?

僕ついに気が狂ったの?…と思う暇もなく。

 

「シルバー!おれ……ぐすっ」

「よしよし、キミも僕に会えて嬉しいのね」

「うう……うあああああ!」

 

すごい勢いで泣いてるな〜……。

およよ、と泣き止ませようとしてみるけど全然泣き止まない。

むしろ悪化してる気がするし……これは困ったな。

とりあえず抱っこして背中をさすってあげるか……と抱き上げれば、涙と鼻水でズビズビの顔をあらん限り擦り寄せられた。

 

「うぶぶ……。ね〜、泣き止んでよ〜。僕困っちゃうな〜」

「ぐすっ、ひっく……」

「うう……誰かー……」

「ぐす……っ」

「……もう」

 

これはダメだな、と僕は早々に諦めたのだった。

 

「よしよし、いい子いい子」

 

 

あっちにいってからキミを探した。

でもどこを探してもキミはいなくて、そうして元の場所を見たらまだキミが生きていることを知った。

生き続けていることを、知った。

 

「元気そうでよかった」





無自覚に信仰を受け続けてたらなってた…?みたいな。
彼らにとってはもう普通だからお互いに助け合いながら生きてる感じです。
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