さよならはまだ言えない   作:芦毛スキー

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この世界線のSSは体に馬運車の事故のときの傷が残っているタイプです。


僕たち仲良ぴっぴ

サンデーサイレンスと仲良くなって、それなりの時間が経ったとある夏の日。

 

「サンデー」

「ん?」

「その服暑くないの?」

「…オメーだってそうだろ」

 

サンデーから手渡された、シェアできる系アイスに舌鼓を打ちながら話をした。

サンデーははじめに比べると日本語が上手くなった。と、そんなことはいい。

 

「黒の長袖長ズボンってさぁ…」

「お前他人のこと言える服装だと思ってんのか?」

 

二人、目が合う。

サンデーの服装は先程言ったとおり、黒の長袖に長ズボン。

かという僕は下は半ズボンだけど上はいつも通りのお気に入りのパーカーで。

 

((見てるだけで暑い…))

 

そんなことを考えながらアイスを食べるのだった。

 

 

「「ウッソだろ、おい…」」

 

アイスを食べ終わってから、引き続き二人で楽しく遊んでいたのだが夕方になって雨に降られた。

それも小雨ではなくゲリラ豪雨だろという勢いで。

そして歩いていた場所が悪く、途中で雨宿りもできなかった僕たちはビショビショの濡れネズミならぬ濡れウマ娘に…。

 

「僕んちが近くにあるから行こう」

「ん…」

 

濡れウマ娘二人、とぼとぼと歩を進める。

アパートに着いて、さっそく風呂を沸かしに行く。

 

「先入る?」

「…もう勿体ねぇだろ。一緒に入ろうぜ」

「えっ!?」

 

サンデーにズルズルと風呂場に引きずられていく。

火傷跡の件もあり流石に抵抗しようとしたけれど、

 

「…引くなよ」

 

そう言って服を脱いだサンデーの体に思わず目を見開く。

その痩せぎすの体にはたくさんの古傷があって。

それを見て僕もゆっくりとフードを脱ぐ。

 

「「…。ふふっ、あはは!」」

「ねぇ、その傷痛くないの?」

「お前こそ」

 

風呂に入りながら二人でいろいろな話をした。

今まで僕たちはお互いの過去なぞ話したことがなかったのだが、僕たちには結構共通点があることが分かった。

 

「話聞いてるとサンデーのトレーナーさんとか同じチームだった人に会ってみたいなぁって思うよ」

「俺もお前のトレーナーと仲間に会ってみたい」

「ならまた一緒に行こう。案内する」

「…なぁ、予定が合うんなら一緒にアメリカ旅行しようぜ」

「うん!」

 

何だかサンデーとの距離がグッと近くなった気がする。

お互い隠していた秘密を打ち明けることができたからだろうか。

 

「サンデー、今日は泊まってく?」

「おー」

「なら連絡しておきなね」

「…もうめんどくせぇからツーショあげるわ。こっち来い」

「はーい」

 

ちょいちょいとサンデーに呼ばれ二人で自撮りする。

そうして撮った写真をSNSにあげるサンデーに苦笑しながら、僕は夕食を作りにキッチンへと消えるのだった。




僕&SS:
お互いに絶対他人には見せたくない傷跡を見せ合った仲。(僕は顔の火傷跡、SSは馬運車の事故のときに体に負った無数の切り傷)
傷跡を見せ合ってもいいくらいにはお互いに信頼している。
今回の件で友情が深まった模様。
お泊まり会もよくしており、SNSにその模様を上げるたびに周りはギリギリしてそう。
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