さよならはまだ言えない   作:芦毛スキー

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毛色がそうなった世界線。



その名の通り

『白の一族』は、その名の通り白毛の一族である。

『白の一族』の血が入ったが最後、揃いも揃って白毛となるので、「白毛であるなら多分あの血筋」と言われるぐらいには有名な一族である。

 

「でも実際はアルビノみたいなもんだからさ。意外と肌弱くて困るんだよね〜」

 

とはいえ。

白毛をもって生まれた当人としては色々と大変なこともあったり。

なにせ白毛というだけで「あの一族だ」と言われ、無理矢理"仕事"をさせられそうになったこともあるし、あとは「ご利益がありそうだから」と勝手に髪やらしっぽの毛を切られたこともある。

それぐらいは案外よくある話で、ひどければ一族の小さい子が攫われかけたりとか。

 

「そういうわけでウチの一族はみんなGPS体に埋め込まれてるしクソデカい音がなる防犯ブザー持ってんのよ」

 

ゆるりと目を細め、今回の下手人を見やる。

たしか、前にまた無理矢理"仕事"をしようと、いや、自分のモノになってくれと迫ってきた奴らのひとりだったか。

意中の相手に断られたからか、ウチの子どもを攫おうとして。

 

「で、キミは何者で、何が目的?」

「……答えると思ってるのか?」

 

聞くや否や飛びかかってきたのをサッと避け。

そして素早く足払いをかけた。

…まあ、襲いかかってきたから正当防衛ってことでと、これからの算段を脳内で立てていると。

 

「待って!」

「んお?」

「───…?」

 

一族の内のひとりが僕を止める。

そして今回の下手人に近寄ると僕から守るように抱き締めて。

……あぁ、なるほど?

 

「本当に違うんです……!この人、今日からここに住むってウチに挨拶に来たから、あの子が案内したいって言って案内してただけで!」

「え?」

 

……は?

いや、は?

 

「だから!あの子がこの人に道案内してたの!」

「……」

 

……いやいやいやいや。

 

「……じゃあなんで弁明しなかったの」

「それは……」

「それは?」

「……その、お兄ちゃんがジブンと仲良さそうだったから……?」

 

……あぁ〜……そういう……。

……いやまあ、うん。

自分が悪いことしてないって分かってるんだったらちゃんと意見してほしいもんだな。

まあでも、何か事情があるって可能性もあるし、最初から疑うのはよくなかったか。

 

「それなら一言二言話してくれれば良かったんじゃないの」

「そ、それは……」

 

……ふむ?

 

「……まあいいや。とりあえずこの子はあっちに連れてくから」

「……え?」

 

僕の言葉に一瞬驚いた表情をしたかと思えば、次第に顔を青く染めていくウチの子。

そんな驚く要素あったか?と思いつつも問いかけると、意外な言葉を返された。

 

「じ、尋問するってこと…?」

「心外だなあ。…ただ、ちょっと」

 

"話し合う"だけだよ。





この血が入った瞬間白毛になることが約束されてるんだよね。
だから白毛は結構広がってるけど大半がこの一族由来だからこの一族以外の白毛ってなると珍しくなる感じですね。
そしてぶち模様とかにもならず生涯真っ白な毛色なんだよね。
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