作者はそう思います。
「かっこいいね、キングは」
吐息の方が多い声で、彼がそう言うのにキングヘイローは目を見開いた。
ふわふわと、浮遊感に似た心地よさと共に体温が上がるのを感じる。
「俺よりも、よっぽどキングの方が魅力的だよ」
そう言って微笑まれるのに唾を飲み込む。
ゆっくりと。
伸ばした手は簡単に受け入れられた。
そして。
「俺も、キングが好きだ」
その手を取って、そう言ってくれた。
それが嬉しくて、たまらなくて……視界が滲む。
「よかったぁ」
自分の口からそんな安堵の言葉が漏れるのにキングヘイローは驚いた。
わかっていたことなのに、それが現実だと理解した瞬間、胸が張り裂けそうなぐらい嬉しかった。
そんなキングヘイローを見て、シルバーチャンプが笑ったのがわかると悔しくなって彼の手を少し強く握った。
彼はその手を受け止めるとそのまま手を握り返してくれる。
「俺のことが好きなんて物好きだね」
「そう言うな。俺も俺を好きだというお前にそう思ってるんだから」
くすくすと、笑みが漏れる。
窓の外を見れば日は陰り、夜の帳が降り始めていた。
それでも空は綺麗な夕焼けの色で、差し込む光が二人を祝福していた。
「ありがとう、キング」
シルバーチャンプのその言葉に涙が溢れた。
ぼろぼろと溢れたそれが手を伝って落ちていく。
そんな姿に彼は眉を下げて笑う。
「泣かないで」
そう言って涙を拭ってくれるのに首を振る。
もう、泣いてないなんて強がりはできなくて。
ただ、彼の顔を見ていたかった。
「……本当に、夢じゃないんだな」
確かめるように問いかけると彼が目を細めるのが見える。
「夢じゃないよ」
そう言ってまた手を握られた。
もう、離したくない。
情けない気持ちを込めて握り返すと彼は少し驚いた顔をした後に笑う。
そしてそのまま顔を近づけてきたので思わず目を瞑ったが、彼の唇が触れたのは子どもっぽいところで、目を開けると悪戯っぽく笑った彼と目が合ったのでキングヘイローは頬を膨らませたのだった。
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美しい人だと思った。
凛として、しっかと立って。
太陽のような人。
「どうした?」
話しかけられてはっとする。
一瞬、昔のことを思い出して呆けていたようだ。
「ごめん!何でもないよ」
慌てて取り繕うと彼……キングヘイローは優しく微笑む。
その美しさにやはり目を奪われた。
「……大丈夫?」
「何が?」
その言葉に首を傾げると彼は眉を下げた。
そして手を伸ばしてくるので思わず肩が跳ねると彼は手を引いた。
その様子にしまったと思うが遅かったらしく彼が申し訳なさそうにするから。
「わっ!?」
「…ね、して?」
だって他のみんなは色々やばそうだし…(目逸らし)。