さよならはまだ言えない   作:芦毛スキー

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なんか違う世界。



あれれ?

生まれ変わった世界は、なんだか変わっていた。

前の世界では顔がいい人とそこまで…だった人の見目の評価が逆転しているのだ───男の人だけ。

なので僕の父さんも世間ではそこまで…評価だし、母さんも父さんと結婚する際はめちゃくちゃ周囲(家族除く)から反対されたらしい。

まあ、唯一の肉親であるおじいちゃんがOK出してるからって結局は推し通ったみたいだけど(またの名を他の親族で黙らせたともいう)。

そんな世界で僕は───ウマ娘として生まれていた。

 

「あの父さんと母さんの子どもだからね、可愛いに決まってるよね」

 

僕が生まれた時、それはそれは驚かれたという。

…なんて良く見られる風に言っているだけで、実のところは『あのお父さんの容姿を継がない子でよかったね』がみんなの本心だったんだけど。

 

僕の母さんは僕や他のきょうだいを産んだ後でも美貌が衰えず、そのため日夜横恋慕を頂いていて。

本人はそんなの望んでないのに、もはやストーカーとかそういう面倒臭い感じで要らんプレゼントが贈られてきたり、情念がこもりにこもった手紙が来たり。

ひと目外に出ただけでその有り様なのだ。

しかもそれは昔からだと言うのだから、おじいちゃんは大変だっただろうなあなんて。

それはそれとして、

 

「火傷負ったら誰も来なくなったな」

 

あの母の美貌を受け継いだ娘であったために、僕も色々とその…アプローチをされていて。

中には養子にとまで言ってくる人がいたようだけど、この火傷を負ってからというもの。

 

「まあ、半面美少女で半面バケモノだもんな」

 

結構ガッツリ跡残っちゃったし。

でも、

 

「おはよう」

「お、おはよう」

 

友人たちはみんな変わらなかった。

火傷跡を負う前と同じく僕と接してくれた。

それは他の生徒も同じで、僕に積極的に話しかけてきたり。

 

「おっはよーん!」

「おはよ」

 

あと、気づいていなかったんだけど……。

 

「それ、髪を結ぶゴム?」

「……うん」

「ありがとー」

 

ぼわぼわの僕の髪をくくりやすくする為か、髪ゴムを用意してくれている子もいた。

容姿が変わったからってこんな僕をそれでも変わらずに受け入れてくれるみんなには感謝しかない。

そんなみんなと過ごす学校生活は楽しいし、このまま順風満帆に行けばいいなって!

 

 

この世界のシルバーバレットは他世界に比べても魔性度がヤバく。

なにせ昔の感じのままに、牡馬となっている知り合いに分け隔てなく接するのだからして。

 

「どうしたの?」

 

しかも火傷を負っているとはいえ、元が美少女なのである。

そんな美少女に優しくされ、果てには思わせぶりな態度(本人無自覚)をされればもう…。





性癖拗れる〜。
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