本能的な。
「こんにちは、お嬢さん」
その日、私は『██』と出会った。
*
結構頻繁に親友の家に訪れるからして、自ずと親友の子どもたちとも仲がよかったりもする。
「こんにちは」
『あー!シルバーさんだぁ!』
「うんうん元気そうだね」
『今日も美味しいご飯よろしくね!』
「はいはい」
ワーッ!と寄ってきた親友の子どもたちの頭をひとりひとり撫でてから買ってきた食材を冷蔵庫にしまっていると。
「やぁ、スティルちゃん」
「!」
そこにいたのは親友の子のひとりであるスティルインラブちゃんで。
しかし、声をかけただけだというのにビクリと身体を揺らした彼女を見て、僕はまず目を瞬かせた。
「……どうかした?」
「……」
「えっと、僕に用事?」
「……」
「?、スティルちゃん?」
「!」
あからさまなほど肩が跳ねた彼女に僕はいよいよ首を傾げた。
……本当にどうしたんだろう?と。
しかし、彼女はその小さな唇を何度か開いては閉じてを繰り返し、そして。
「……あの」
「うん?」
「しるばーさん……って……」
「うん」
「しるばーさんの好みの人ってどんな人ですか!?」
「んんん…?」
親友の可愛い子どもから言われる内容にしては、何ともなことを聞かれるものだ。
でも彼女が真剣なのは十分すぎるほどわかったし、きっとまあ大事な質問なのだろう。
僕は彼女の目線に合うようにしゃがみ込んだ。
「スティルちゃんがそういう質問をするってことはさ」
「?」
「おじさんのこと、曲がりなりにも好きってことだよね。じゃあ……そうだね。まずはしっかり相手をよく見て会話することかな?」
じっと見つめて促すと。
「シルバーさん!私、シルバーさんのことが好k」
「バレット飯〜」
「…間が悪いねサンデー」
「あ゛?」
「はいはい。…ごめんね、スティルちゃん」
「腹減った〜」と後ろから抱きついてきて、そのまま僕の肩に顎を乗せながら「飯は?」と聞いてくるサンデーに僕は「はいはい」と返す。
そして、スティルちゃんの方にも向き直り、
「ごめんね」
「あ……はい」
……うん。
まあ。
これは僕が悪いな。
*
それは一目惚れに近いようなものだったと思う。
(────あ、)
その人を初めて見た瞬間、心臓がザワザワした。
なんて言えばいいんだろう。
感情の波とか、そんな感じのものが押し寄せてきて、勝手に口元が緩んでしまった。
ああでもきっとこれは仕方がないことなんだと思った。
だってこの人から目が離せない。
そんな自分を気味が悪いと思ってしまったけれど、そう感じたのも一瞬ですぐにそんな考えは吹き飛んでしまうほどその人に釘付けになってしまったから、もう私はこの気持ちに素直になるしかなかったんだとわかった。
「こんにちは」
「!」
あ、笑った!と思わず声が出そうになる。
だってその人は何もないようにそれまで無表情だったから。
そうして、その笑顔に。
「!」
(あ……っ)
心臓がドキリとした。
そして、私はその人に────。
一目惚れ…かも?