さよならはまだ言えない   作:芦毛スキー

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実質ミルワカバ…みたいな?



慕う後輩

白山晴人(しらやまはると)が「騎手になる」と決めたのはその光景を見たからだった。

それまでは騎手というか、競馬そのものに興味のkの欠片もなく。

しかし、

 

「───────」

 

ちょうどその時フランスにいて。

親の関係で連れてこられて。

そしてそこで…。

 

「……すごい」

 

まんまと魅せられた晴人はすぐさま騎手になることを決めた。

はじめは難色を示されたが、晴人の父が遠に"とある馬と騎手"に脳を焼かれた人間だったので、晴人が本気だと分かると「好きなようにしろ」の一言で済ませてくれた。

そして晴人は元より持った才覚で順調に学び、卒業し。

 

「今日からよろしくお願いしますね〜先輩♡」

「……?あぁ」

 

自分の脳を焼いた(尊敬する)白峰遥がいる灰方厩舎に所属することになったのだった。

 

 

後輩ができた。

しかも才能があるらしい。

まア、他の人がいうところにはちょっと生意気らしいが、全体のレベルの高さ的にいえばプラマイゼロか?

 

「よろしくお願いしますね〜先輩♡」

「……あぁ」

 

だから、別にどうでもよかった。

 

「あ!ちょっと!どこ行くんですか!」

「……トイレ」

「じゃあ僕も行きます!」

 

……マジか。

 

「……」

 

遥にはそんなつもりはないが。

周りの人が言うには、件の後輩に己は慕われているらしい。

こちらとしては事ある毎に何やかんや言われて世話を焼かれているので申し訳ないやら別にいいのにやらありがたいやらでなんとも微妙な気持ちになるのだが、遥自身、己が誰かの世話になるのが嫌いではないタイプなので結局のところそのままにしている。

それに……。

 

「先輩!見てくださいよコレ!」

「おぉ」

 

ちょっと自慢げな後輩の顔を見ればそれくらいはお安い御用というか。

 

「よくやったな」

「はい!ボク天才ですから!」

「そうかそうか」

「えへへ〜」

 

この、褒められて喜ぶ後輩を見るのは悪い気分ではないし。

 

「あ!先輩、またその本読んでるんですね!」

「ん?あぁ」

「ボクもそれ好きです!特に主人公が……」

「……うん」

「ですよね!」

「……だな。……新刊先読むか?」

「……え!?い、いいんですか!?」

「……いいよ」

 

こうして、自分を真っ向から慕ってくれる奴は中々いないから。

 

「ありがとうございます!」

「ん」

 

というわけで、白峰遥は後輩と良好な関係を築いていた。

 

「先輩、また一緒にご飯食べに行きましょうよ!」

「……お前」

「はい!」

「モテるくせに…。俺とじゃなくてもいいだろ」

「ボクが先輩と食べたいんだからいいじゃないですか!」

「……はぁ」





脳焼き後輩:
白山晴人。
白峰甥の初凱旋門賞を見てはどの世界でも騎手になる運命を背負った男。
後世現実にいるミルワカバと言われるように白峰甥のファンボーイっぷりはダンチ。
それはそれとして…愛も重ければ執着も重い男。
なおもちろん天才側な模様。

ちな初めて主な主戦馬となったサクラスタンピードに脳を焼かれている。
(NHKマイル&スプリンターズSは白峰甥が騎乗して勝っているがそれ以外の主戦はみんな彼。当時白峰甥がプライドシンボリの主戦だったため白峰甥直々に任された感じ)
…初めてのお手馬のラストラン、しかも香港スプリントで大逃げからの8馬身圧勝で勝たれてねえどんな気持ち?ねえどんな気持ち?
そういや短マ中制覇もしてましたね!
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