さよならはまだ言えない   作:芦毛スキー

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バレットさんの一時の休息…。


◆ある日のドリームトロフィーリーグ

ドリームトロフィーリーグはさまざまな部門に別れている。

トゥインクルシリーズと比べればウマ娘の数はやや少ないが、それでも多くの人数がいることに変わりはない。

そのウマ娘の数だけ得意分野もあるのだからさもありなん。

 

基本的にドリームトロフィーリーグに所属しているウマ娘は自分の得意距離を主戦場にしているのだが、…ほんの極たまにオールラウンダーな適正を持つウマ娘もいるのだ。

 

「はへ〜」

 

それがこの、放心状態のウマ娘-シルバーバレットである。

シルバーバレットはどこでだって走れるウマ娘だ。

良バ場でも重バ場でも、芝でもダートでも、短距離でも長距離でも、どこでだって。

この適正の広さゆえに一年に一度のイベントで行われるチームレースで引き抜きのために死ぬほど追いかけられたりするのだが…閑話休題。

 

なぜシルバーバレットが放心しているかの話をしよう。

凱旋門賞バ・BCクラシックバとなったシルバーバレットはたくさんのウマ娘から挑まれる立場となっている。それはいい。

問題は彼女を取り合うとある二人のウマ娘の存在だった。

 

ミスターシービーとシンボリルドルフ。

 

高名な三冠バふたりがシルバーバレットを取り合う姿はもはやドリームトロフィーリーグの名物だ。

腐っても三冠バ、取り合われているシルバーバレットを助けようとしても二人の眼光に助けに入れるウマ娘はなかなかおらずシルバーバレットはいつも体が真ん中からぱっくり引きちぎられそうになっていた。つらい。

 

取り合いは日々熾烈になっていく。

そんな変わらない日常に疲れ果ててしまったシルバーバレットはこう考えた。

 

─────そうだ、短距離部門に行こう。

 

短距離路線は未だ層が薄い。

シルバーバレットが現役をしていた最後の方にやっとこさスプリンターズステークスがG1になったくらいだ。

トゥインクルシリーズで短距離を盛り上げてくれるウマ娘が現れることを祈るしかないのだが、…まぁドリームトロフィーリーグでも短距離路線を盛り上げる一助になってやろう、とそんな感じの少し高尚そうな言い訳を考えて。

 

「やぁ、マイルの皇帝殿?

…とりあえず僕、今度のドリームトロフィーリーグで短距離部門に出ようと思ってるんだけど、どう?」

 

そういうわけで同期を誘ってみたりするシルバーバレットなのであった。

 

 

「やー、いいレースだったね!

え、なに?あっち見てみろって?

…げっ!?」

 

短距離レースを楽しんだシルバーバレット。

共に走った同期に話しかけていると不意に指さす方を見てみろと促される。

するとそこには、

 

「やっべぇ顔してる〜!!」

 

予想のとおりというか何というか、人にはお見せできない顔をしたミスターシービーとシンボリルドルフがいて…。




僕:
三冠バ×2に絡まれるのに疲れて一時的に短距離に移動した。
一応短距離部門を盛り上げるためという理由をつけている。
ちなみにドリームトロフィーリーグに行ってからイベント毎に死ぬほど引き抜きが来て軽く泣いてるらしい。

マイルの皇帝:
僕の同期。ずっと走りたかった僕と一緒に走れて嬉しい。
これを機に仲良くなろうかな〜?と思っている。
それはそれとして短距離部門においでよ!と勧誘してたりもする。
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