さよならはまだ言えない   作:芦毛スキー

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元性別軸の話。
コイツ、SSに『産駒バトルしようぜ産駒バトル!!』って絡むことありそうだな…。


物欲

基本的に僕には何かを買いたいとかいう物欲がない。

でも運がいいのか何なのか死ぬほどお金が貯まっていく。

贅沢な悩みだと自分でも分かっているが、

 

「娘たちーッ!何でも買ってあげるから買い物行こーッ!!」

『はーい!!』

 

こういう時は買い物に行くに限る。

キャッキャしている娘たちを見ると頬が緩む。

いろいろと買っているけど僕の資産にとっては微々たるものなんだよな、これでも…。

ブラックカードで払いつつ、買ったものは車で運んでもらうように頼む。

 

「…えっ?なんでみんな僕の腕掴んでるの?

…いやいや、服なんて要らないって。

『お父様が安っぽいポロシャツなのが耐えられない?』

いいんだよ僕はコレで!

ヤッ、ヤダよ、引っ張らないで!

そんなお高いお店に入らないでよーッッ!!」

 

*

 

「息子たち〜、焼肉食べに行こうぜ〜」

『っしゃオラァ!!』

 

ウチの家は娘も多ければ息子も多い。

それに揃いも揃って食べ盛りだからいっぱい食べる。

スクスク育ちな…と思いながら肉やら野菜やらを焼く僕だが、

 

「ねぇ、なんで僕の皿に野菜とか肉とか積み上がってるの?

焼けてるんだからみんな早く食べたらいいのに。

え?『お父様はもっと太った方がいいです?』

僕はこれが適正体重だからヘーキへー…。

おいコラ、ハイセイコこの前の健康診断の結果バラさないで!

そりゃあちゃんとご飯食べて寝てなかったお父様が悪いけど!

あああああ、皿に盛らないでぇ!!」

 

*

 

「…なぁ、サンデー。旅行行こうぜ」

「そりゃあいいけどどこ行くつもりだ」

「ラスベガスとか」

「また金減らしたいってか」

「Exactly(そのとおりでございます)」

 

久しぶりにサンデーに会った初っ端からこの会話である。

はじめは「何言ってんだコイツ」という顔をされたが最終的には旅行に付き合ってくれるようになった優しいマブダチなのだ、サンデーは。

 

「前もそんなこと言って金増やして絶望してたじゃねぇか」

「やってみないと分からないだろ!」

「どうだかな」

 

呆れたようにため息をつくサンデーにプンスコする僕だったが、サンデーの予想通りカジノで大当たりを続けてしまうことも、また増えた資産に絶望する僕がいることもまだ知る由もなく、

 

「…どうしよ、コレ」

「トレセン学園とかURAに寄付したらいいだろ、もう」

「その手があったか」

 

その日からURAやトレセン学園の施設・器具が入れ替わり立ち替わり新品になるようになったのはまた別の話。

 

「…URAと学園の人に寄付を抑えてくださいって頼まれちゃった」

「…そうか」




僕(元性別軸のすがた):
妙に運がいいというか黄金律持ってるタイプ。
本人は圧倒的庶民なので『こんなにお金要らない…』となっている。
でも金は増えるばかり。
普段はぽやぽやしてるから舐められてるけど現役時代は某ヒラコーさんや某デビチルみたいな絵柄しててほしい。
というか「ならば世界をぶち壊せ」ってキャッチコピーの『SILVAーBULLET 〜LEGENDARY SCAR〜』とかいうコミカライズ作られて表紙で目ェギラギラ悪魔みたいに笑って、鼻血指で拭っててほしい。
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