さよならはまだ言えない   作:芦毛スキー

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またしても何も知らない銀弾さん。



悠々自適生活!

走り切った。

頂点を見た。

世界の誰も、僕の影を踏めなかった。

故に、

 

(好きなことしよっと)

 

これぐらいの戦績を残した選手なら普通ドリームトロフィーリーグの移籍を選ぶが、かつてドリームトロフィーリーグから書類で「あなたはサラ系だから」とごめんなさいされた身としては「どうせ入れないだろうしな」という気持ちしかなく。

ならば、

 

(せっかく引退するんだし趣味でも見つけて悠々自適生活だ!)

 

資産なら幸いたんまりとある。

独身なら一生遊んで暮らせるぐらいには貯まっているので、この金をどう使うかが問題だった。

 

「ここでいいか」

 

とやってきたのは夜の繁華街。

その中のゲームセンターにたどり着くと、僕は早速中にいた店員に話しかけた。

 

「すみません。これの使い方を教えて欲しいんですけど」

 

そう言って指さしたのは一台の機械。

いわゆるプリクラというやつである。

 

「え?あ、はい……?」

 

店員さんは丁寧に説明してくれた。

説明が終わったあと丁寧にお礼し、僕は早速中へ。

 

「よし、やるか!」

 

僕は意気揚々と、『プリクラを撮る』という行為に、人生で初めて挑戦した。

 

「え、えっと……この画面の通りにすればいいのかな?」

 

さっきの説明と画面を見比べながら操作していく。

 

「あ、このフレームは好きなのを選んでいいみたいだ」

 

とりあえず適当に選んでみることに。

 

「えっと……次は背景か」

 

そんな調子でしばらく操作していると、ついにできた。

 

「ほえ〜…」

 

 

現役時に住んでいたところから退去してまた別のところで暮らし始めた。

話はおじいちゃんに通しているので大丈夫だろう。

それはそれとして、

 

「携帯、壊れちゃった…」

 

人助けの対価としてそれはもうバッキリと。

見るも無惨に…。

 

「でもまあ、人の命より大切なものはないよね!」

 

家族含めた連絡先が消し飛んだのは痛いけど!

帰ろうと思えば実家に帰れるんだし、スマホを買い直す手間も考えると誤差だよね!

 

「ふんふ〜ん」

 

めちゃくちゃお礼されそうになったけど「名乗るほどの者ではない」って憧れのセリフ言えたし。

 

「さて、と」

 

僕は今、引っ越したばかりの家の中で、ある作業に勤しんでいた。

それは……。

 

「ここをこうして……っと。よし!これで準備完了だ!」

 

そう!

 

「……ん?」

 

いや、まあ、あれだ。

現役の時だったら絶対にやらなかっただろう行為だけども、引退して暇な身としてはこういう『遊び』もね!

…それに他人をおいそれと家の中に入れられないってのもあるし。

 

「理想のおうちだ〜!」

 

……でも、家具運ぶの疲れたなあ。

ウマ娘の体さまさまだよね!





根無し草ではないけど行方不明になっていて探し回られてるのは確か。
当人がそういうの気にしないのでもしかすると死亡説とかも出てるかも?
勝手に殺すな〜!
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