もはや嗅がせてるよね?
かのサンデースクラッパが「アメリカに永住します」と報告した時、一緒に写っていたあからさまな匂わせの手に、「あのサンデースクラッパをオトしたのは誰だ」と大騒ぎになった。
なにせ一言二言自分のことを発信すればいい方のサンデースクラッパが突然、「アメリカに永住します」と宣言したのだ。
しかも一緒に写っていたのは、見るからに親しげで、それでいて写真の中のサンデースクラッパも今までに見たことがない幸せそうな顔だったから、日本中が大騒ぎである。
しかし当のサンデースクラッパは「ここまでの騒ぎだと写真消した方がいいですか…?」と投稿した後、結局「相手はただの友達です。誤解を招くような投稿をしてしまい申し訳ありませんでした」と謝罪した。
だがその謝罪も火に油を注ぐ結果となり、今度は「あれができる存在は誰だ」と特定作業になって…。
『:)』
案外すぐに、犯人は見つかった。
一緒に投稿された画像には───心地よさそうに眠るサンデースクラッパの姿。
上から撮ったようなものではなく…お明らか同じように寝そべって撮ったと分かる写真に───。
『えっ彼氏か?』
『そういう匂いする』
『匂わせなら匂わせでもっと他にやり方あるじゃんwwwあるじゃん……』
『サンスクこれ知ってんの?知ってて許してる?』
……などのコメントと共に多くのファン()が阿鼻叫喚。
しかし当のサンデースクラッパは「ただの友だちですよ〜」とのんきなコメント。
『サンデースクラッパが誰かと添い寝するとか解釈違いすぎる』
そんなファン()のコメントも虚しく、サンデースクラッパはひたすらに、何を言われようとも「ただの友だちですよ〜」で押し通したのだった…。
*
「ダメじゃない」
「……」
「まぁ、本名でやらなかったのは褒めるけどさ」
「だって…」
「だって?」
「だってスーは僕のだもん」
「……もんじゃないよ、もんじゃ」
「僕のだもん……」
「はいはい分かった分かった」
抱きしめられながらサンデースクラッパはそっと息をつく。
相も変わらずこの子は…と呆れるやら嬉しいやら。
(本当に、変わらない)
何度生まれ変わっても自分のことを見つけ出してくれるのだ。
一度くらい、別の相手と添い遂げてもよかろうに、何度でも……。
サンデースクラッパは優しくグローリーゴアの頭を撫でた。
この安心しきった穏やかな姿を守りたい。
誰になんと言われようと一緒にいたいと決意したあの時から、ずっとそう想い続けてきて今がある。
そんな想いが確かに報われていることを実感して……思わず涙腺が緩みそうになった。
「スー?」
「なんでもないよ」
「……」
「……ん?どうしたの?」
「……スーも僕のこと好き?」
「……うん」
「…そう。嬉しい」
運命共同体。