さよならはまだ言えない   作:芦毛スキー

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もはや嗅がせてるよね?



匂わせというか…

かのサンデースクラッパが「アメリカに永住します」と報告した時、一緒に写っていたあからさまな匂わせの手に、「あのサンデースクラッパをオトしたのは誰だ」と大騒ぎになった。

なにせ一言二言自分のことを発信すればいい方のサンデースクラッパが突然、「アメリカに永住します」と宣言したのだ。

しかも一緒に写っていたのは、見るからに親しげで、それでいて写真の中のサンデースクラッパも今までに見たことがない幸せそうな顔だったから、日本中が大騒ぎである。

しかし当のサンデースクラッパは「ここまでの騒ぎだと写真消した方がいいですか…?」と投稿した後、結局「相手はただの友達です。誤解を招くような投稿をしてしまい申し訳ありませんでした」と謝罪した。

だがその謝罪も火に油を注ぐ結果となり、今度は「あれができる存在は誰だ」と特定作業になって…。

 

『:)』

 

案外すぐに、犯人は見つかった。

一緒に投稿された画像には───心地よさそうに眠るサンデースクラッパの姿。

上から撮ったようなものではなく…お明らか同じように寝そべって撮ったと分かる写真に───。

 

『えっ彼氏か?』

『そういう匂いする』

『匂わせなら匂わせでもっと他にやり方あるじゃんwwwあるじゃん……』

『サンスクこれ知ってんの?知ってて許してる?』

 

……などのコメントと共に多くのファン()が阿鼻叫喚。

しかし当のサンデースクラッパは「ただの友だちですよ〜」とのんきなコメント。

 

『サンデースクラッパが誰かと添い寝するとか解釈違いすぎる』

 

そんなファン()のコメントも虚しく、サンデースクラッパはひたすらに、何を言われようとも「ただの友だちですよ〜」で押し通したのだった…。

 

 

「ダメじゃない」

「……」

「まぁ、本名でやらなかったのは褒めるけどさ」

「だって…」

「だって?」

「だってスーは僕のだもん」

「……もんじゃないよ、もんじゃ」

「僕のだもん……」

「はいはい分かった分かった」

 

抱きしめられながらサンデースクラッパはそっと息をつく。

相も変わらずこの子は…と呆れるやら嬉しいやら。

 

(本当に、変わらない)

 

何度生まれ変わっても自分のことを見つけ出してくれるのだ。

一度くらい、別の相手と添い遂げてもよかろうに、何度でも……。

サンデースクラッパは優しくグローリーゴアの頭を撫でた。

この安心しきった穏やかな姿を守りたい。

誰になんと言われようと一緒にいたいと決意したあの時から、ずっとそう想い続けてきて今がある。

そんな想いが確かに報われていることを実感して……思わず涙腺が緩みそうになった。

 

「スー?」

「なんでもないよ」

「……」

「……ん?どうしたの?」

「……スーも僕のこと好き?」

「……うん」

「…そう。嬉しい」





運命共同体。
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