矢印がすごい向けられている。
【飛行機雲】と一緒に過ごすようになる前は、結構色んな人と関わらされた。
まぁ…なんというかここは個性豊かな人が多くて、ある意味ストッパー役…?みたいな。
初めは父さんと仲のいい【英雄】さんと一緒だったが、すぐにオルフェおじさんが駄々をこねたらしくて次はそっちに…。
で、オルフェおじさんと過ごした後は【神威、示さん】さんやら【思いを胸に】さんやらエトセトラと過ごすようになって。
(…新入りだからかね)
そうしていると、ことあるごとに先輩たちに可愛がられるようになった。
それは有難いが、基本が「あれも食えこれも食え」ばかりで毎日おなかがポンポコリンに…。
かといって、……嫌だと言えない。
だって……なんか……構ってくれるのが嬉しいとか思っちゃうし…。
「よぉし!!じゃあ、今日は僕がご飯をご馳走してあげよう!!」
「あざ〜す」
中でも【神威、示さん】さんはめちゃくちゃ可愛がってくれるんだよな。
時間さえあれば話しかけてくれるし、遊んでくれるし。
オルフェおじさんも良くしてくれるけど、…結構しつこめだからなあ。
「ほら、たくさん食べるといい!」
「うぃ」
【神威、示さん】さんに連れられてやってきたのは、だいぶお高めな焼肉屋だった。
「ここ!ここのお肉が美味しいんだよ!!さっ!入って入って!」
「あ、はい……」
お高いだけあってか、店内は落ち着いた雰囲気だ。
……完全個室って奴かな。
そりゃそうか、俺たち結構有名な選手だったし。
「ほら、遠慮せず」
「は〜い」
【神威、示さん】さんに促されるまま、俺はお高い肉を頬張る。
……うん。美味い。
めちゃくちゃ美味しいなこれ!
「……美味しい?」
「……はい!」
お高いだけあってか、口ん中で溶けてるみてぇ。
「良かった!じゃあどんどん食べなよ!」
「はい!」
それはそれとして、一番餌付けしてくるのも【神威、示さん】さんだったりする。
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【神威、示さん】にとって、シルバアウトレイジというウマはとても可愛い後輩であった。
自分を普通に後輩らしく慕ってくれるし、クダを巻いたって嫌がらず聞いてくれる。
そして何より…構ってやると困惑する姿が可愛い。
大家族の長男であるらしい彼は甘やかされるのに慣れておらず、その反応がまた可愛いのだ。
「ほら、これも食べなよ」
「あ、はい」
……とまぁそんな訳で、ついつい甘やかし過ぎてしまうのが彼の悪い癖であるのだが。
(ま〜たこんなに口ん中パンパンにして)
【神威、示さん】はシルバアウトレイジの頬を突く。
もきゅもきゅと口を動かす彼は小動物のようで可愛らしい。
(……でもまあ、流石にこれ以上はね)
周りから向けられる視線が、怖いので。
みんなから可愛がられるシルバアウトレイジ概念。