さよならはまだ言えない   作:芦毛スキー

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そして身を委ねる方も身を委ねる方だけど。



実は確信犯?

目を覚ますと体が女になっていた。

あんまし肉体的な変わりはなかったが、なにせ現在暮らしている場所は男所帯の寮である。

バレないようにしないと…と体のラインが隠せるようなブカブカの服を着て、いつも通り先輩の部屋に行けば。

 

「…お前、なんで女になってんだ?」

「え、」

「骨格見りゃわかる」

 

普通分からないですよ…と言おうにも「今日はこの部屋にいろ」と端的に告げられ、「はい」と答えるしかなく。

先輩に言われただけでボロ出すんだからそりゃそうか。

毎度変わりなく先輩のご飯をこさえて、洗濯とか掃除もしていれば先輩に呼ばれて。

 

「なんでしょう」

「ん」

「はぁ…」

 

腕を広げられたので抱きつく。

この人、俺とハグするの好きだよなぁ。

柔らかみも何もない体(いまは多少あるか?)とハグして何が楽しいんだか。

 

「あの…」

「普通にはあるな」

「…女の子相手にそれしちゃ殴られますよ」

 

先輩の手がむに…と俺の胸を潰す。

先輩いわくちょっとした膨らみはあるらしい。

へぇ、先輩のそうゆうの興味あるんだ…。

けども俺の胸は触ったところでなんの面白みもないから辞めればいいのに。

ほんと変なところ気になるんだから……とされるがままにしていれば、なんか乳を揉まれているような。

いや男だけど一応、今は女なわけで。

これ怒らなくちゃいけないやつ?と先輩を伺えば、じぃ……と俺を見ていた。

なんか、その目がちょっと怖いような……?

え、これ俺どう反応するのが正解?と悩んでいれば。

ちゅぅ……っと首筋を吸われる感覚。

は?何してんだこの人!と思っても時すでに遅しで。

皮膚の感覚がおかしくなるかと思うほど吸われたあと。

かぷかぷと歯を立てて甘噛みされてしまえば腰が抜けるように力が抜けてへたり込むしかなくて。

そんな俺を先輩は熱の篭った目で見て…。

 

 

「すまんかった」

「いえ…」

 

大変な目にあった。

まぁ先輩になら何されても…と抵抗しなかった俺も俺だが。

何が先輩の琴線に触れたのか謎である。

 

「…お前、他の奴にも同じことしないよな?」

「先輩だから何もしなかっただけです」

「……それもそれでどうなんだ」

 

俺の返答に先輩が額を押さえる。

…俺何も変なことしてないよな?

それにちょっと首筋噛まれたり舐められたりして、良い気持ちにならなかったと言えば嘘になるけども。

これ、まずい。

俺明日から大丈夫かな?と悶々としていれば先輩にくしゃりと頭を撫でられて。

目を合わせれば何とも言えない表情をした先輩がいて思わず笑ってしまったのだ。

 

「先輩俺のこと好きですもんね」

「悪いか」





別に気にしてない模様。
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