さよならはまだ言えない   作:芦毛スキー

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でも内心メンタルやばめ。



いい父親

重さを感じて目を覚ますと体の上に我が子が乗っていた。

 

「おはようパパ!」

「ん、…おはよう」

 

時計を見るとまぁそこそこの時間。

「あそぼ」という息子に「ご飯食べた?」と聞くと「まだ!」と元気いっぱいに返ってきたので「先にご飯食べようね」と小さな体を抱き上げた。

 

「え〜、早く遊びたい〜!」

「ご飯食べなきゃ元気いっぱいに遊べないよ?」

「う〜……じゃあたべる……」

 

よしよし、と頭を撫でてやりつつリビングへと向かえばテーブルに朝食が並んでいる。

 

「おはよう父さん」

「おはようパパ」

「おはようございます父上!」

「おはよう、三人とも。もしかして…」

 

作ってくれたの?と言外に示せばコクコクと三人が頷く。

しっかりした子たちだから心配はないけれど…。

 

「起こしてくれたら良かったのに」

「「「でも…」」」

「…心配してくれてありがとね」

 

きっと、疲れてそうだったからと眠らせてくれたのだろう。

その気持ちが嬉しくもあり申し訳なくもある。

けれど、出来る限りそう思わせないようにしてあげようとも思い微笑むと三人は安心したように表情を綻ばせた。

……とりあえず今は可愛い我が子たちのためにも早くご飯食べるかな。

それにしても子どもの成長って早いものだよな〜と朝食を食べつつそんなことを考えていたら息子が痺れを切らしたかのように口を開く。

 

「早く遊ぼうよ〜!!」

「おぉ…もう食べたのか」

「だって早く遊びたいもん!」

「プレアー、なら俺たちと」

「パパがいいのーッ!!」

 

息子は俺と遊びたいらしい。

そんな息子の頭をそっと撫でてやるが……さてどうしたものか。

俺の前にはまだそこそこのご飯が残っており。

……うん、まぁいいか。

あとで昼ごはんに回そう。

そう判断し、俺は息子と遊ぶことにしたのだが……。

 

「走るー!!」

「そ、そっか…」

 

我が子ながらめちゃくちゃ元気だな。

凄い速さで走り回る息子に苦笑しながらも転ばないように気を付けながらなんとか追いかける。

が、息子がコケたのを見て慌ててその体をキャッチした。

……危ないな。

危うく顔からダイブするところだったぞ、これ……と思わず心配になった俺の気持ちなど露知らず。

息子はケタケタと笑ってる。

まぁ怪我がないなら良かったけども……と思いつつ地面に下ろしてやるとまた走り出す息子にため息を吐く。

あ〜もう元気だな〜うちの子は!と半ばヤケクソになりながら追いかける。

 

「ま、待ってプレアー…」

 

とはいえ。

子どもと大人では体力が違うからついにはグッタリしてしまう。

 

「父さん、俺たちが捕まえてくるから」

「よ、よろしく…」





我が子にセラピーしてもらってるんだよね。
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