さよならはまだ言えない   作:芦毛スキー

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今日も今日とて愛がね…。



ぼくだけのあなた

グローリーゴアは基本完璧だ。

あまり表情が動かないのは欠点だけども、元の顔の良さから「それぐらい別にいっか」と思ってしまうぐらいには整っている。

そして体はアメコミのヒーローみたくムキムキ。

男なら一度は憧れる理想のプロポーションである。

そんな見た目だからこそ、 …モテるんだよなぁコレが。

とはいえ。

 

「スー…」

「はいはい」

 

グローリーゴアは僕しか見ていない。

いつもはカッコイイのに僕と二人きりになるやいなや子どものように甘えてきては、蕩けた顔をする。

変な優越感を覚えるよね。

僕にだけ見せるグローリーゴアなんだもん。

……まぁ、そんな訳だから僕はこの関係を変えたくないし変えない。

でも、いつかはきっと変わる時が来るだろうなぁとは思うんだけれど……それは今じゃないと思うのでまだこのままでいたいと思うのだ。

……とまぁこんな感じな僕らの日常なのである。

 

 

グローリーゴアはわざとらしく甘える。

そうすると愛しい人が「仕方ないなぁ」とでもいうようにめいいっぱい甘やかしてくれるので。

幼き日から親にも甘えらしい甘え方はしたことがなかったが、サンデースクラッパ相手なら別だ。

 

「スー」

 

愛称で呼ぶとゆるりと彼の目がゆるむ。

自分のことが大好きで大好きでたまらない最愛は、自分から名前を呼ばれるのも大好きで。

その緩んだ笑顔が好きで好きでたまらないのだ。

少し体に力をこめただけで壊れそうなこの人を壊さないよう柔らかい真綿でくるむように、ゆるゆると体の力を抜いていくグローリーゴアなのだった。

 

「えへへ…」

「…ん」

 

するすると頭を撫でられる。

可愛い可愛いと言われるのはちょっとムッとするけれど、それでもこうして撫でてくれる手が嬉しくて仕方がない。

素直に笑うことが苦手な分、態度であらわしているのだと何度言い聞かせてもいまいち伝わってくれないけれど。

そういうところも可愛いのでいいかと思っているのだから重症だなぁと思う。

好きな所はたくさんあるけれどもやっぱり一番のお気に入りは自分を見るとふにゃりと笑むところだななんて。

あの顔は一生独り占めしたいと思ってしまうほど愛おしいものだとグローリーゴアは知っているからだ。

そしてそれを見るたびに思う。

この人を、絶対に誰にも渡さないと。

この笑顔を、自分以外に見せるなんて許さないと強く思うのだ。

だから今日もグローリーゴアは愛しい人の傍で笑う。

その笑顔に隠された執着心を悟られないように気をつけながら……。

 

「好きだよ、グローリー」

「ミ゚ッ」





相思相愛だからいいんじゃない?
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