さよならはまだ言えない   作:芦毛スキー

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一生シんでも遺る"疵"。
そして失礼だな、純愛だよ定期

今回はリクより【神の悪運からバレットを守って代わりに逝ったマス太は霊になってもバレットに憑いてる】って話です。

好き勝手書きました!後悔はありません!!
やっぱりヤンデレと激重感情を書いてるときが一番楽しいナリねぇ…。
ヤンデレと激重感情は健康にいい…。いずれ特効薬になる。



*あなたの"疵"になる

ぶつり、と自分のものだったはずのモノがちぎれた音がした。

待て、待ってくれ。

それは僕のモノなんだ、決してお前のモノじゃないんだ!

返せ、返せって!

 

『やだよ』

 

ピース!

 

『…ごめんね、バレット』

 

*

 

ゆるりと目を覚ます。

横には誰もいない。が、

 

『おはようございます父さん』

『…あぁ、おはよう』

 

僕の目覚めに気づいた子どもたちに挨拶を返す。

しあわせ、ではあるのだろう。

自分を慕ってくれている子どもがたくさんに、騎手くんも暇さえあれば会いに来てくれる。

しあわせ、しあわせ、だ。

しあわせの、はずだ。

 

『あぁ、』

 

騒がしいのは嫌い。

静かなのがいい。

ひとりぼっちでいい。

 

『バレットさん!』

『…どうしたの』

 

声をかけてきたのは彼によく似た栗毛の子。

血縁的には彼の弟だという。

あぁ、あぁ、本当に、本当によく似ている。

 

『…ぴーす』

『僕はアーキタイプですよ!シルバアーキタイプ!

バレットさんはいつもそう間違えますよね』

『……ごめんね』

 

本当は誰にも近づいて欲しくないのに。

彼に、よく似たこの子だけは、そばに寄らせてしまう。

あぁ、あぁ、あぁ…!

なんで僕の代わりになったんだ。

お前がいなくなるより僕がいなくなった方がよかったじゃないか。

嫌いだ、嫌いだ、だいッ嫌いだ!

 

『…マス太ぁ、』

 

それでも、呼ぶのは…。

 

*

 

ずっと、見てもらいたい存在がいる。

"シルバーバレット"。

僕が暮らしている牧場のボスだ。

 

初対面で僕はボスに墜ちた。

今にも消えてしまいそうなほど儚くて、憂いを帯びた瞳に。

誰も近寄らせないボスは僕だけをそばに寄らせてくれた。

これはチャンスなのではとはじめは思っていたけれど、

 

『…マス太ぁ、』

 

いつしかボスが見ているのは自分ではないことに気がついてしまった。

ボスは僕を通して僕じゃない誰かを見ている。

 

『ねぇ、バレットさん』

『…マス太。あぁ、マス太帰ってきたんだな』

 

マス太って、誰だよ。

今ここにいるのはシルバアーキタイプ(おれ)なのに!

 

『あぁ、やっぱり嘘だったんだよなあんなこと。

もう、もう僕を、孤独(ひとり)にしないでくれ…』

『…ッ俺はマス太じゃない!』

 

イラつきのままに縋ってくるボスにそう吠えた。

そうするとビクリと震えたボスは、

 

『え、え?マス太、どこ、どこ…?

あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッッ!?!?!?』

 

ボスの叫び声に人間たちが慌ててやって来る。

人間に危ないからと連れていかれながら、『嘘だァっ!』と泣き叫ぶボスの声が嫌に耳に残っていた。

…その日から、俺がボスに会えることは、終ぞなかった。

 

*

 

『マス太、マス太ぁ…!』

【はいはい】

 

錯乱している彼のそばに近寄る。

あぁ、なんて可愛そうで可愛いんだろう。

心底から僕を求めてくれている。

 

『マス太ぁ…』

 

あの日から、いつだってキミが考えているのは僕のことだけ。

女の子にも興味ないもんね。

本当は子どもだって作りたくなかったんでしょう?

 

【アハ。…ホンっトーにイイ気分♪】

 

僕に囚われちゃった可哀想な貴方。

 

【これからも僕のことだけを考えて、生きてね…?】

 

愛してるよ、シルバーバレット(ぼくのチビ)♡




マス太の引退時に「大嫌いだ!」「お前なんか友だちじゃない!」と言って喧嘩別れしたままの世界線。

僕:
『ごめんなさいごめんなさいごめんなさい…』
『ねぇ、マス太…どこにいるの……?』

喧嘩別れしたまま、マス太が亡くなっちゃったせいでSAN値がヤバい。産駒数(父、母父含め)はIF生存‪√‬と同じ。
本当はマス太の元にすぐさま逝きたいけど自分に期待してくれている人&馬がたくさんいるので逝くに逝けなくなっている。
SSとマブダチになれない世界線。けど僕の精神があまりにもあまりなので気にかけられてはいる模様。
んで白峰おじさんに会うと少しSAN値が回復するらしい。

なおこの世界でも産駒たちetc.から激重感情抱かれてるけど、コイツ自身が寝ても覚めてもマス太のことしか考えていない、というよりそれ以外のことを考えられないようになって(されて)いるというか…。う〜んこの。

マス太:
【バレットのことが嫌いなのかって?いやいや逆ですよ。好きだからこそこうしてるんです♡】
【ここにいるよバレット♡泣いてるのも可愛いね♡】

僕専用の悪りょ…ゲフンゲフン、守護霊。美しい栗毛の四白流星好青年系ウッマ。
クソほどヤンデレ属性。僕の代わりになり若くして心臓発作で死亡。
僕の脳を焼くという特級戦果を上げた男。
自分を探してはグズり、好きでもない牝馬とうまぴょいしてはグズる僕を可愛そ可愛い♡している。
自分だけを見てほしい系ウッマ。
もしかすると幽霊になってるからと言って、牝馬とうまぴょいしている僕の様子を見物しに行ってるかもしれない。
実のところ僕に子どもができるのをまったく祝福してない。祝福してるだけ邪悪度は僕(亡霊のすがた)の方がマシ。だいぶマシ。

僕のSAN値を回復させる白峰おじさんが嫌い。
なおSAN値回復のたびに夜な夜な僕の夢に干渉しては『キミのせいで僕は死んだんだよ?』『幸せになっていいと思ってる?僕をコロしたくせに?』と詰めてSAN値減少させている。

生前、僕が牝馬だったらなぁ…と思ったことも一度や二度ではないが最終的には牡馬のままでいいや!となっていた。

【だって、バレットのことだから子どもができたら子どもの方を優先するだろうし】
【僕は、僕だけを見てもらいたいんだよ】

白峰おじさん:たぶんバレットのそばにシルバマスタピースがいるんだろうなと勘づいてる。
僕の最愛の相棒に何してんだよという気持ちで滅してやろうかとも考えている。
シルバーバレットガチ勢。

シルバアーキタイプ:かわいそう。
マス太の半弟。ブライアンズタイム産駒。
幼き日のたった一度の過ちで、二度と僕に会えなくなった。

ウマ擬(元性別だけど)イメ画↓


【挿絵表示】


服が適当なのは許して、許して…。
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