愛だよ、愛定期。もしくは相思相愛とも。
でも史実の騎手がこんなんだったせいで娘時のトレーナーがヤベェ奴に…。
けど史実騎手知ってる民にはこれでもまだマシだいぶマシって言われるんだよ
「やぁ、バレット」
あれ、騎手くんじゃない。
もしゃもしゃご飯を食べているとやってきた彼に顔をあげる。
どうしたの、という風に首を傾げればいつも通り優しく撫でてもらえた。
「ちょうど近くに来たから遊びに来ただけだよ〜」
ニコニコとそう言う彼だけど、その体からは何だかすごく甘い匂い。
それが気になってフンスフンス鼻を動かしていると「あぁ…、さっきまでドーナツ食べてたから」と微笑まれる。
「いちおう灰方さんにもおみやげ?差し入れ?として渡しておいたから大丈夫だよ。
…にしても、眠くなってきちゃった」
騎手くんはいつも目を離した隙になにかを食べている…らしい。
僕は現場を見たことがないので知る由もないが厩舎の人が言うには、いつ見ても騎手くんは何かを食べているのだという。
今日みたいにドーナツだったり、カップ麺だったり、…etc.
一日三食どころではない量みたいだがそれを食べている張本人である騎手くんが太っている姿を僕はとんと見たことがないし、乗せていてもそう感じたことはない。
「食べないと僕、痩せちゃうからなぁ…」
そう言う騎手くんではあるが、…なんで僕の馬房にナチュラルに入室してくるんです?
「だめ?」って?いや、いいけど別に…。
よっこいせ、という感じで腰を下ろすと「枕だねぇ」とつぶやいた騎手くんが僕のお腹に頭を乗せて。
う〜ん、押し潰さんように気をつけなければ…と考えていると騎手くんに呼ばれる。
…なんじゃらほい、と顔を寄せると、
「ふふ、おやすみバレット…」
ふに、というか、ちょん、というか。
そんな感じで僕の唇に騎手くんの唇があたった。
…ホント騎手くんってば僕のことが好きね。
そう思う僕を知ってか知らずか、スヤスヤとあどけない子どものような顔で僕の腹を枕に寝始めた
……なんか、僕も眠くなってきた、な…。
*
「…おはよう、バレット」
…ん。
「よく眠れたかい?」
優しくささやいてくれる騎手くんの声に「まぁまぁ」といった気持ちを表すように首をゆるく振る。
そうすると「そっか」とつぶやいた彼が慈しむように僕の体を撫でては「綺麗だね」と息を吐いて。
そりゃあ綺麗でしょうよ。
いつもみんなが世話をしてくれているのだから。
寝起きでふわふわする頭でゆるゆる彼に擦り寄ったり撫でてもらったりしていると、
「あ゛ーっっ!見つけたァ!!」
((ビクーッッ!!))
「いましたー!見つけましたー!透あに…っじゃない、白峰透3×歳独身発見でーす!!」
どうやら騎手くんは探されていたようで、僕の厩務員である誠くんの手によって馬房からはやばやと引きずり出されていく。
たぶんこっぴどく叱られるんだろうなぁ、と思いながら立ち上がった僕は軽めに、残っていた飼葉を食べ始めるのだった。
今日も今日とて愛が重い。
なおこの状態のこのコンビのイメソンはキ/タ/ニ/タ/ツ/ヤの『化/け/猫』とする。
僕:
シルバーバレット。めちゃくちゃ少食だけどそれに見合う超低燃費なウッマ。
別に添い寝するくらいなら抵抗はない。
しかしキスはちょっと覚悟の時間がほしい。
でもこれらの行為を許すのは相棒である騎手くんだけなので…。
ちな騎手くんを誰にも渡したくないし自分だけを見ていて欲しいし、もし生まれ変わって今とは全然違う姿になって誰もが自分を自分だと分からなくて見つけてくれなかったとしても、騎手くんだけは絶対に自分を自分だと分かってくれる、自分を見つけてくれると信じている系ウッマ(もちろん騎手くんはその期待に見事、100億点満点で応えます)。
…もはや騎手くんに向ける感情の、綺麗も汚いも
騎手くん:
おなじみ白峰おじさん。僕に対してスパダリ。
だが騎手として生きるためだけに生まれてきたんか???というぐらい人間としていろいろと駄目な人(家事やその他etc.)。
実はいつも何かしら食べてないとどんどん体重が減るタイプの代謝がよすぎるおじさん。
なのでいつ見ても何か手に持って食べている。
そして僕が何だかんだ言いつつも結局は受け入れてくれることを知っているため気軽に添い寝したり気軽にチュー(額や頬ではなくマウストゥーマウス)してたりするおじさん。
僕のことは誰よりも何よりも大切にしたいし慈しみたいし、僕のためなら世界を敵に回すことだって辞さない男。
…もはや同族に向けるべき情愛のすべてを