趣味に走った。
生存√で2/0世紀の名馬を作る際に撮られたインタビューの一幕…かもしれない。
そういやだんだん白峰おじさんと銀弾の愛がとどまるところを知らなくなってきたね…。
今日はインタビュー?ドキュメンタリー?らしい。
引退後の僕の元に来た騎手くんは僕の馬房を前にしながらいろいろな話をしている。
それを僕も近寄って首を出しながら聞いていると、
『白峰騎手はシルバーバレット号と"夫婦"と称されるほどの仲だそうですが、もし付き合えるとしたらどうですか?』
ファッ!?
なに聞いてるんですかねぇこのヒト!?
僕と騎手くんは両方オスなんですけど!?
驚愕の顔つきで目の前のヒトを見つめるとそれまで僕を柔らかな手つきで撫でていた騎手くんの手がぴたりと止まる。
……騎手くん?
「え……っ、あ、あ〜…?答えたほうが、いいですか…?」
『是非!』
「そ、そうかぁ…う〜ん」
言いよどみだした騎手くんにどうしたんだろう…と不安に思っていると歯切れの悪い声で、
「…いや〜、きついでしょ」
『え!?』
え!?
…い、いや、そうだよね、それが正しいよね。
けどザワザワする気持ちを抑えきれずに騎手くんの服の袖口をやわやわと甘噛みしてしまう。
「あ…、いや、違うんだよバレット。
キミが嫌いなワケじゃないんだ。むしろ好き、愛してるよ。
でも…僕って人間としていろいろと駄目だから、付き合ったら、迷惑かけるだろうなって…」
静かだけど、すこし震えた声でそう言う騎手くんに僕は擦り寄る。
……いや、それくらいで迷惑だなんて思わないが???
それ言ったら現役の時の僕の方が迷惑をかけてたやろがい。
たぶんそれで釣り合いがとれるし、それぐらいダメダメな方が僕にとっては…、なんて。
「…きっとバレットが人間だったら、すごく優良物件だと思いますね。すごく面倒見がいいし、綺麗好きだし。
…僕は家事がてんで駄目なので、あはは」
僕を撫でていた手は、いつしか僕を抱き締めるものに変わっていて。
そのぬくもりと、とくとく生きている鼓動に安心して目を閉じる。
スリスリと擦り寄るたびに応えるように撫で返されて。
……あぁ、幸せだなぁ。
『あの…、続き、いいでしょうか…?』
((ハッ))
そ、そうだった…!
今日はいつもみたいにふたりきりなんじゃなかった!
慌ててサッと体勢を元のように立て直す僕らに撮影陣も苦笑い状態である。
あ゛〜、すっごく恥ずかしいッッ!!!!
たまらず羞恥心で暴れ出したくなる僕だけど騎手くんが触れてくることでフッ、と落ち着く。
それからは当たり障りのない話が続いて、
「…やっと終わった。付き合わせてごめんね、バレット」
申し訳なさそうにする騎手くんに僕は「入れば?」と隙間を開け、
「うん、ありがとう。疲れたなぁ…ふぁ…」
いつもの通りに馬房に入ってきた彼のために寝転がるとおなかを枕にされて、
「おやすみバレット」
軽く、ふ、と唇が…。
「……すぅ、…すぴ」
……おやすみ、騎手くん。
揃いも揃って愛が重…、いや純愛ですね!(にっこり)
もしくはコイツらなら仕方ないと周りから思われているというか…。
そして騎手くんは僕が亡くなったら実費で墓を建てる、絶対建てる。
んで僕の脚に入っていたボルトをもらって最期は一緒の墓に入る。
僕:
シルバーバレットという名のウッマ。騎手くんとベストカップル。
今日も元気に種牡馬してるし相も変わらず騎手くん大好き。
もうこの頃には騎手くんを自分からフツーに馬房に入れるし添い寝している。周りにお互いだけの時はちゅー(マウストゥーマウス)もする。
ので、騎手くんを探す時はまず僕の馬房に行けというのが関係者間の不文律になっている。
別に付き合う云々は騎手くんがOK出してくれるなら付き合うよ?という感じでやぶさかではない。
騎手くん:
白峰透という名のヒトミミおじさん。僕とベストカップル。
この頃はまだフツーに僕の息子娘に騎乗している。
身長160cm、体重40後半~50kgのヒトミミ♂。
僕にベタ惚れで、自分の人間のしてのダメさから無理と言っているだけで僕と付き合うことに対しての嫌悪感はまったくない。逆にどこの馬の骨ともしれない奴に僕を取られると考えるなら娶るくらいする…かも?
それくらい僕のことが大好きだし、公の場でも僕を愛していると公言するおじさん。
実は僕の現役時代に嬉しさから我慢できず一回観客がいる前で僕とキス(マウストゥーマウス)したことがある。それを激写された結果、のちの世まで