さよならはまだ言えない   作:芦毛スキー

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なお本人。



外堀は着実に

「…似合う?」

「おう」

 

親友であるサンデーからチョーカーをもらった。

シンプルなデザインのチョーカーだ。

「それぐらいお洒落しててもいいんじゃねぇか?」とのことで、サンデーは僕にチョーカーをプレゼントしてくれた。

……僕-シルバーバレットは、サンデーサイレンスの自他ともに認める親友だ。

だから、その親友がくれたチョーカーを……僕は喜んでつけることにして。

僕がチョーカーをつけるようになってから、よく周りの女子から黄色い声があがるようになった。

そして、同性からはよく視線をもらうようになった。

……どうやらこのチョーカーは僕に似合っているらしく、皆の反応は上々だった。

 

(……まぁ、悪い気はしないよね)

 

さすがサンデー、センスあるぅと内心感心する。

僕はといえばセンスあんまりないからね。

勝負服のデザインも進められるがままだったし、普段着も初めに決めたものからそう動かないし(同じデザインのものを数着持っていて、それを着回している)。

 

「サンデーの選ぶものなら何でも着るし着けるよ、僕」

「…あっそ」

 

本心を告げるとサンデーは変な顔をしていた。

照れているような、なんか慄いているような。

前にもらった指輪も相変わらず薬指につけてるしね!

…そうしたらここ最近"仕事"で相手する女性たちからのラブコールがマシになったんだよなぁ。

アレ本当に大変だったからね?

規約で決まってるから無理です〜!って言っても「そこをなんとか!」ってそこら辺の事務仕事してる担当さんにめちゃくちゃ電話かかってきてたらしいもの。

僕のせいらしいけど。

……なんかごめん、担当さん。

あとごめんね、交際を申し込んで来た人たちも。

全てお断りさせていただいてますって、でもそう願ってくれたことはシルバーバレットさんに"必ず"伝えておきますのでお引取りください、って言ってくれたらしいんだけどさぁ。

結構しつこい人が多いみたいで本当に申し訳ない……。

でも僕、サンデーの親友だから!

ごめんね!!

 

「…面倒なこと、考えてねぇか?」

「なんのこと?」

「はぁ……」

 

いつか父さんと母さんみたいな関係になれる人がいたらいいなとは今も思っているけど、あの熱狂っぷりじゃちょっとね…。

はじめは僕を毛嫌いしてた娘でも"仕事"が終わる頃にはあぁなんだもの。

 

「(……まぁ、いつかは)」

 

サンデーが僕に贈ったみたいに指輪を贈れる人がいるといいな。

そんな日が来るのを、僕は楽しみにしているよ。

 

「あ、そうだ」

「あ?」

「……ねぇサンデー。僕、今度"仕事"でちょっと遠出するんだけど……」

「はぁ?聞いてねぇよ」

「うん、今言ったからね」

「…お前なぁ」

 





気づかないのが銀弾だから…。
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