さよならはまだ言えない   作:芦毛スキー

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JCの時はバリバリのアスリート!!って感じの勝負服だったのに、いざ海外遠征!ってなったら『海外遠征ですから!日本の代表なんですから!』って説得されて特別礼装着ることになる銀弾概念!?!?!?
黒、黄色、白のコントラストのスーツで黒手袋して火傷痕は一本ものの黒眼帯で隠した実質ゴッドファーザーな銀弾!?!?!?
…ちなその格好が厨二臭くて恥ずかしいので引退後その格好時の写真を隠したがる銀弾がいるものとする。


幼き日の雷撃と!

小さな子の世話を任された。

世話をしてくれる人が言うには僕の孫らしいけど。

 

『なンだぁ?テメェは?』

『ひ、ひぃぃぃ!』

 

いくら幼い子と言えど、ここの仲間に手を出すのはいただけない。

 

『なァ、』

『ッ!?』

『キミ、名前はなんだ』

『…っ、かひゅ』

『答えろ』

 

少しばかり圧を向ける。

絡まれていた方の子は今にも崩れ落ちて頭を垂れそうになっている。

だが幼子の方は、

 

(…へぇ)

 

懸命に、僕のことを睨みつけていた。

これは見所があるかもしれない。

けど、これ以上圧をかけるのは可哀想だろうとやめる。

 

『は、はぁっ、はあっ…!』

『すまないね、圧をかけすぎてしまった。

…さて、もう一度聞こう』

 

キミの名前は?

そう尋ねると顔をあげた幼子が口を開く。

 

『つー、ぱっく。シロガネ、ツーパック』

『…シロガネツーパック、か』

 

なるほど。

『シロガネ』、ね。

 

『僕の名前はシルバーバレット』

『シルバー、バレット…』

『"シロガネ"の始祖として、キミを歓迎しよう。

これからよろしくね、ツーパック』

 

 

シロガネツーパックはあの日まで『怪物』であった。

今もまあ、そこまで変わりはないがあの日までは輪をかけて、『怪物』であったのだ。

気に入らないものには暴力を、従わぬものにも暴力を。

自分が世界の中心だと、王様だと本気の本気で思っていた。

だから暴力を振るった。

何もかもがツーパックにとって気に入らなかったのだ。

だからあの時も、

 

『なンだぁ?テメェ?』

 

現れた小さな影にそう威圧した。

そうすれば誰もがシロガネツーパックに頭を垂れたから。

だが、

 

『なァ、』

 

叩きつけられるような圧だった。

立てていることが幻であるように思うほどの圧。

自分の傍にいた馬などもう意識を失いそうになっていた。

 

『キミ、名前はなんだ』

 

息がつまる。

喉が張り付いたように、呼吸すら上手くいかない。

 

『答えろ』

 

それは王だった。

すべからくが頭を垂れねばならない、王であった。

生まれてはじめて出会った強大な存在にシロガネツーパックも頭を垂れそうになったが生まれ持ったプライドがソレを許さない。

だから、睨みつけた。

なにも罵れないなら、せめてもの抵抗に。

 

『…』

 

そんなシロガネツーパックを見て、小柄な影は面白そうに眦を緩めた。

そして、

 

『僕の名前はシルバーバレット。

キミを"シロガネ"の始祖として歓迎しよう』

 

そう言ってシロガネツーパックを受け入れた。が、

 

『なんで俺のそばにずっとテメェがいやがんだ!』

『だってキミ僕がいないとみんなに痛いことするじゃない』

 

流石のシロガネツーパックもシルバーバレットがいつも傍にいるのはキツいようで…。





僕:
シルバーバレット。シロガネ属の(おさ)兼牧場のボス。
聞き分けの悪い子には『メッ!』(威圧)するタイプ。
しかし基本はのほほんと日向ぼっこしてるだけの大人しいウッマなので、もっぱらギャップが凄いと他ウッマたちからヒソヒソされている。
なお気性が荒い子の傍に置いておくと対象となった子の気性難度がダウンする性質を所持しているため、ヒトミミから積極的に世話を任されている。

雷撃の豪脚:
シロガネツーパック。父エアシャカールの牡馬。
気性が爆荒だが初対面時のあれやこれやがあって僕が傍にいると大人しくなる。が本馬いわく『従ってやってるだけ』とのこと。
でもオラついている時に僕の姿を視認したら一瞬で落ち着いているフリするし、『何もしてないが?』みたいな顔をしていたらしい。
ちなどれほど年齢を重ねても僕がいる限りはその行動をしていた。
だが僕が亡くなったあとは、生まれ持った気性難も少しなりを潜め…?
まぁ、張り合う相手兼お世話役がいなくなったからね…。
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