さよならはまだ言えない   作:芦毛スキー

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私の友だちと貴方は友だち〜♪
だいたいそんな感じ。



*仲良くなれない

「あっ、マス太!

紹介するな、この子はサンデー。

サンデーサイレンスって言うんだ。

この前仕事で行った場所で仲良くなってな…」

「…そう」

 

ニコニコと楽しげに、新しくできた友人を紹介するシルバーバレットにシルバマスタピースはバレないように苦い顔をする。

 

シルバマスタピースはシルバーバレットの親友である。そう自負している。

幼いころからずっと一緒で、脚の世話だって甲斐甲斐しく焼いている幼なじみである。

 

シルバーバレットは昔から妙に他人を惹き付けるタチだった。

それにシルバマスタピースが悩んだことも数え切れぬほどあり、毎度毎度牽制しては隣を確保しているというのに…!

 

(ミスターシービーとシンボリルドルフを退けるのも大変なのに!

増えた!!!!)

 

そう嘆くシルバマスタピースのことを知ってか知らずか、シルバーバレットはサンデーサイレンスと楽しげにしている。

 

「サンデー、サンデー!

コイツな、シルバマスタピースっていう僕の幼なじみなんだ」

「へぇ」

「すっごくカッコよくて強くてな、女の子から引く手数多なんだ!」

「そうかい」

 

ニコニコ、ニコニコとシルバーバレットは楽しそう。

これがミスターシービーとシンボリルドルフを相手していたのだったら興味なさそうな仏頂面をしているのに、今回の相手を蹴散らすためには大変な労力が要りそうだ。

 

(…サンデーサイレンス)

 

じとり、とした視線になるシルバマスタピースにサンデーサイレンスが寒気を覚えたのも束の間、シルバーバレットが心配そうに声をかけるのだった。

 

 

「…お前の幼なじみ、俺に嫉妬してるぞ」

「えっ!?」

「ちゃんと仲直りしておけよ」

 

新しく友だちになったサンデーサイレンスから言われた言葉はシルバーバレットにとって青天の霹靂だった。

帰ってから同居しているマス太の様子を伺ってみれば、…確かに拗ねている。

 

「マス太ぁ…」

「なに」

「うっ」

 

いや、拗ねているんじゃなくて、怒ってる…?

恐る恐る近づいて、隣に座る。

 

「お、お前がいちばんだからな…?」

「…そう」

「さ、サンデーはただの友だちで…」

「じゃあなんで笑ってるの?」

「へ?」

「今まで、僕の前以外で、笑ったこと、なかったじゃない」

 

光の無い目がシルバーバレットを射抜く。

こんなマス太見たことないんだけど…。

 

「キミの幼なじみで、親友は、僕だけだよね?」

「そ、それはそうだけど…」

「今まで誰にも興味抱かなかった癖にさぁ…」

 

マス太が深いため息をつく。

どうしようかと頭を悩ませていると「…頭冷やしてくる」とマス太が部屋から出ていった。

 

「ど、どうしよ〜……」

 

後々、落ち着いてくれたマス太だが、僕がいる中でサンデーと顔を合わすと同じことになり続けたので、マス太とサンデーを会わせることは(僕の中で)厳禁となったのだった。





僕:
今日も元気なシルバーバレットさん。
友だち同士に仲良くして欲しい。
だって友だち同士が仲良くなったらハッピーじゃん!!
でも仲良くなってくれない…ヨヨヨ…。
なおその友だちからクソ重感情を向けられているのにまったく気づいておらず、逆に『コレが普通の友だち関係だよね!』と思っている模様。

友だち組:
(シルバーバレットの)友だち組。
お互い相手が気に食わないし、お互い相手をぽっと出だと思っている。
また、一度対面すると『自分の方がバレットと仲がいい!』し始める(という名の喧嘩をする)ので対面禁止令が僕の中で発令された。
そんな、僕に対する感情が重めな友だち。



そりゃあ自分とふたりきりの時はファン対応して欲しくない友だち(SS)と僕以外は友だちじゃないよね…?僕が唯一だよね…?してくる友だち(マス太)だ、面構えが違う。
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