さよならはまだ言えない   作:芦毛スキー

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あけましておめでとうございます!
今年も精進して参りますのでよろしくお願い致します〜!!


お正月

まず僕らの家の年末は家の大掃除から始まる。

クリスマスの時に出したイルミネーションを片付け、大きな我が家の掃除を子どもたち総動員で行う。

その間に僕は年賀状を書いたり、女の子組と一緒におせち作りをしたり…。

そういう大変な作業を動き回ってやっと、年始になるのだ。

 

『おとーさま、あけましておめでとうございます!』

「うん、あけましておめでとう」

 

朝、元気いっぱいにやって来た幼少組に挨拶する。

おとーさま、おとーさまと群がってくる子どもたちの頭を撫でてお年玉を渡していく。

 

『わーい!』

「無駄使いしないようにね」

 

元気よく食事を取りにいった彼ら彼女らを見送れば、そばにいたハイセイコが「大丈夫ですか?」と聞いてくる。

 

「ん?…いや大丈夫だよ」

「ならいいんですが。…キツかったら緩めますからね?」

「うん」

 

実は…今日の僕の格好は袴なのだ。

成人になった際に母方の方からいただいた代物なのだが、これがまた…。

 

「純白、なんだよなぁ…」

 

そう、上も下も何もかもが真っ白な着物なのだ。

母方の一族は名前に『ホワイト』とつける慣習があり、その流れで礼服も純白に…というわけで。

 

「下手に汚せねぇ〜…」

 

だってこれめちゃくちゃ金かけられてるんだもん。

傍目から見たらただの白い着物だけどさぁ、よくよく近づいてみたらすごく凝った刺繍が至るところに…。

なお、妹の方にも僕と同じような純白の着物が贈られている。

 

「親父ー!」

「なにー?」

 

軽くため息をつきながら着物の裾を眺めているとティーン組から声をかけられる。

返答を返せば「ダチと初詣行ってくるからー!」と言われたので「気をつけてねー!!」と言っておいた。

 

「そういえば、夜に初詣行ってた子たちはまだ眠ってるの?」

「…そうですね、はい。引率について行っていたヒーローがまだ起きてこないので」

「そっかぁ。ヒーローも大変だったんだねぇ」

 

話を聞きながら起きたらいたわってあげようと考えているとインターホンの音が。

 

「やぁ、サンデーあけましておめでとう!」

「おう、あけましておめでとうバレット」

 

いつもはラフな格好をしているけれど、今日はさすがにちゃんとしてきたらしい。

そんなマブダチ・サンデーサイレンスをニコニコと家に招き入れながら近況の話をあれやこれやとする。

 

「あ、サンデー」

「ん?」

「お年玉。用意してたから帰ったら渡してあげて?」

「…おう、悪いな。こっちも気持ち程度だが」

「いやいやいや有難いよ。ありがと、サンデー」

 

お互いの子どもに渡すお年玉を交換しつつ、「ご飯食べていく?」と聞けば「食べる」と言われたので僕も一緒に同伴することにした。

 

「僕の代わりに用意してくれてありがとね」

 

礼服のために動けない僕の代わりに食事を用意してくれた娘に礼をして、サンデーと一緒に手を合わせる。

 

『いただきます!』

 

 





僕:
ハレの日は母方からいただいた礼服(白い袴)を着用する。
刺繍等めちゃくちゃ凝ってるし、全部真っ白な着物なので扱いにひと苦労。
でもちゃんと着る。
資金が有り余っているのでお年玉の金額は基本お高め。
凄い勢いで課金(だばー)してくるので子持ちの産駒からよく苦言を呈されている。
…だって孫可愛いもん!仕方ないもん!!


SS:
なんだかんだ行事ごとがあるとやってくるマブダチ。
僕の白い礼服を見ては毎回『扱い大変そ…』してる。
お年玉の金額は普通(僕と比較すると)。
なおご飯を食べたら僕と一緒に初詣に行く。
そしてファンに絡まれてる礼服ver.僕を見てムスッと…。
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