今回の話とは関係ないけど、ふたりきりの際に
チームメンバーetc.から『あぁ、いつもの匂い(ヘアオイルとかの)がするからふたりきりだったんだ…』って思われろ〜!!!!(願望)
はじめてその人の走りをみたとき、────速さという名の暴力だ、と思った。
"シルバーバレット"というそのウマ娘は大なり小なり、ウマ娘であるのならば憧れる存在であろう。
なかなか表舞台に出てこないその人が、模擬レースであると言えども人前で走るというウワサは瞬く間に広がり、たくさんの人が鮨詰めのように集まった模擬レース場だった。はずなのだが、
『…』
一緒に走ったわけではない。
ただその走りを見ていただけなのに。
大多数のウマ娘が折られたのだ。
シルバーバレットという存在に、完膚なきまでに、心を折られたのだ。
*
「いやぁ、今日もキレッキレだねぇ!」
「ミスター。それにルドルフも」
「模擬レースの相手をしてくれてありがとう、シルバー。
きっと後輩たちもキミの走りを参考にしてもっと強くなるだろう」
「それならいいんだけど」
チーム:アルデバランに所属している僕だけど、今日はチーム:リギルに所属している友人のシンボリルドルフに頼まれ有望株の娘たちと模擬レースをしたのだ。
トゥインクルシリーズからは勇退し、ちょこちょことドリームトロフィーリーグに出走している身としては後進育成もした方がいいよなと感じたため了承した頼みごとだったのだけど。
(これだけの人数が集まって、こんな静かになる…?)
ちらりと横目で見ただけで模擬レースを見学できる位置にはたくさんの生徒が集まっていた。
普通これだけの生徒がいるのなら多少ザワついていたりするのではないかと考え、不思議に思う僕だったが、
「もう模擬レースは終わったんだしさ、みんな練習に行った方がいいんじゃないかなぁ?」
「そうだな」
未だ固まったままのオーディエンスにミスターとルドルフが各々練習に行くように促すとまるで蜘蛛の子を散らすように彼女たちはいなくなって、
「シルバー、よければリギルの娘たちの練習を見てやってくれないか?」
「僕、これでもアルデバランのリーダーなんだけどなぁ」
「キミはレースに真摯なウマ娘だからな。
…無闇矢鱈にデータをバラしたりする人間じゃないだろう?」
「…はぁ、分かったよ」
用事があるらしいミスターと手を振り別れる。
そしてルドルフに促されるがままにリギルの娘たちの前で挨拶したりして…。
「リギルもいい子たちばかりだね」
「そうでしょう?」
「またアルデバランの娘たちの練習、見てあげないとなって思っちゃった」
「おやおや」
「…そんな顔しても、僕がいるのはアルデバランだよ」
隣に座るルドルフの顔を見て、ため息をつく。
この娘は昔から僕をリギルに迎え入れようとするのだ。
「貴女ほどの実力があるなら問題ない!」とか何だとか言って。
僕はアルデバランのリーダーであるのに…、
「そんなに僕が欲しけりゃアルデバランの娘たちと勝負でもしてくれない?」
「…それはいい案ですね」
「えっ?いや、冗談だからね?分かってるよねルドルフ?
笑ってないでちゃんと僕と目を合わせてくれよ、頼むから!」
勝手にこんな約束したって知られたら死ぬほどアルデバランのみんなに怒られるんだよ、僕が!
僕:
シルバーバレット。チーム:アルデバランのリーダー。
既にドリームトロフィーリーグに移籍済。
後進育成を理由に頼み事をされたら断れない系ウマ娘。
だが気楽に模擬レースをしただけでmbウマ娘ちゃんたちのココロをポキーしていく模様。
現役時代から、ドリームトロフィーリーグに移籍した今となっても皇帝直々にリギル入りを打診されているらしい。
本ウマは『僕、アルデラミンのリーダーだから…』と断っているが諦めてもらえないんだ。なんでぇ?
皇帝:
シンボリルドルフ。チーム:リギルのメンバー。
既にドリームトロフィーリーグに移籍済。
現役時代もドリームトロフィーリーグに移籍した今も僕を狙っている系ウマ娘。
僕の走りを見せられるとシームレスに若獅子モードになる。
ので、僕と会うたびに貴女とめいいっぱい
優しい顔をしているがちゃんとしっとり。
今回の僕の提案()からチーム:アルデバランにカチコミしに行くかもしれない。
CB:
ミスターシービー。チームには所属しておらず個人でトレーナーと契約している。
既にドリームトロフィーリーグに移籍済。
皇帝のように表に出していないがちゃんと僕を狙っている系ウマ娘。
僕の走りを見せられると背筋がゾワゾワして滾ってしまう。
ので、僕と会うたびにアタシと一緒に走らない?している。
朗らかで明るく見えてもその実はしっとり。
チーム:アルデバランにカチコミしに行く皇帝を面白がりながら、ちゃっかり同行するかも…?
アルデバランのみなさん:
まぁたリーダーが変な約束した〜!!!!
けど、絶対