元性別軸。
銀弾が『ダートの走り方教えてください!』って頼まれたら『今日の講師だよ〜』って半弟であるサンデースクラッパ(BCクラシック制覇バ)を連れてくる概念。
それはそれとしてオマケでグローリーゴアくん(米無敗三冠バ)も着いてきます。
引退後はマンションの部屋隣同士で暮らしてる仲良し(だとサンデースクラッパは思ってる。グローリーゴアは…)なふたりなんだ!
(部屋が隣同士なのは史実にて種牡馬時代の彼らの放牧地が隣同士だったため)
僕はたしかに兄さんのことが好きですけど、
「やぁ、スーちゃん。おにーちゃんだぞ〜」
トレーニングをしていた僕の前に唐突に現れた兄さんはニコニコと、とてもニコニコと笑っている。
その様に僕の脳がガンガンと警鐘を鳴らして、
「にーちゃんがスーちゃんの実力見てやろうな〜。
…じゅーう、きゅーう、」
カウントダウンの声がかかるよりも早く、反射で踵を返す。
あとの体力も考えない走りだ。
もちろんいつもならこんなことするわけない。
だけど今は、
「ぜろ♡」
ゾッ!
「ヒュッ」
背筋がゾッと粟立つ。
息も異常に乱れてきて、思考が妨害される。
耳をよくすまさなければ聞こえないくらいに微かな足音。
けれどその
「少しは前より強くなったかい?
───なァ、サンデースクラッパ?」
「っあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」
ただ、それだけの言葉。
彼にとってはただの問いかけに過ぎない。
でも今現在、彼の哀れな獲物である僕にとっては、
(こわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいぃぃぃぃぃっっ!!シぬ!シんじゃうよこんなのッ!!でも!逃げなくちゃ!あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っっ!!)
正気が、恐怖で塗りつぶされていく。
今からシぬのだというのに、どうせ追いつかれてしまうのに、逃げなくてはいけないという矛盾。
今すぐこの身を差し出して楽になりたいのに、それは、それだけは許されなくて。
「そう、そうだサンデースクラッパ!
逃げろ、逃げろ逃げろ逃げろ!
さもなくば喰われるぞ!?止まってもあるのは終わりだけだ!!
あっははははははははッッ!!さァ!僕を、楽しませてくれ!!!!」
「うぅ、…あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っっ!!!!」
踏み込む-地面が抉れる。
そして、
だが、
「つ ー か ま ー え た ♡」
バケモノが、牙を剥く。
*
「せんせーい、どうだったー?
へー、そうなんだ!」
自身の元トレーナーである男から告げられた言葉にシルバーバレットが嬉しそうにニコニコと笑う。
そのまま地面に転がって、今にも酸欠で事切れそうになっている弟に話しかけた。
「よかったねぇ、スーちゃん。
前、にーちゃんと
そう言ってニコリと"怪物"が笑う。
その隣に来た"怪物"の元トレーナーであった男も「成長が見れてよかった」と微笑みを見せ、
「じゃあ先生、またお時間があったときに!」
「あぁ、またねバレット」
そんな彼らを見てサンデースクラッパは『似た者同士って、こういうことを言うのかな…』と考えるのだった。
【戦う者】:
スーちゃんことサンデースクラッパ。逃げ馬。僕の弟。
兄である僕から可愛がられているし、僕のことが大好き。
…だが一緒に走るとなると『ミ゚ッ』となる。
まぁ兄心で鍛えてもらっているというのは分かるけど…怖いんだよ!!!!
なおこの訓練の結果、差されたら差し返してくるという逃げ馬にあるまじきワケわからん走りができるように…。
も、もうちょっと、やさ、優しくしてえぇぇ…!
僕:
シルバーバレット。逃げ馬。【戦う者】の半兄。
弟が可愛い。だからいっちょ兄ちゃんが稽古をつけてあげようね(ニッコリ)。
弟と走るのが楽し過ぎて勝手にプレッシャーが出る系お兄ちゃん。
今度はもっとスピードあげるから楽しもうね、
スーちゃん!