ぜっっっってぇ仲悪いわ、コイツら…(小並感)。
「あっ、マス太マス太〜!」
「ん、どうしたのバレット」
まだ真新しい制服を着た新入生ふたりが話している。
「僕、入るチーム決まったんだ〜!」
「え!?そうなの?よかったね。…で、どのチーム?」
「えっとね…、
「は?」
「ゴーアヘッドユーって先輩がね、誘ってくれたんだ!」
「は?(再放送)」
ニコニコと、安心したように微笑む相手をシルバマスタピースは唖然とした顔で見やる。
昔から危なっかしい子だと思っていたがまさかここまでとは。
チーム:アルデバランがどんなところか知らないのか?
…いや、知らないだろうなバレットのことだし。
騙されたんじゃなかろうか、騙されているのなら自分が救い出してやればいい…と同行してみれば、
「リーダー!」
「ん、どうしたバレット」
完全に『慕っています!』という顔で自分以外に笑いかけるバレットの姿。
それにギリっ、と唇を噛んでもこっちを見てはくれなくて、ただ奪い去っていった
「ごめんなァ、クソガキ。突然横からかっさらっていってw」
「…自覚あるなら返せよ、このドブ野郎が」
「うわ、こっわ!そっちが素かよ」
「アンタだってそうだろうが」
許せなかった。
バレットがはじめて認識した相手は僕だったのに。
僕だけに笑いかけてくれる"
それを、コイツが引き摺りおろした。
バレットの目に宿るのはただただ純粋な尊敬の目。
なんで。
なんでなんでなんで!?
キミは"
僕の、僕だけの"
「へェ…、お前そんな風にあの子のコト思ってんの?そりゃあいいこと聞いたわ」
「あ゛?」
「他人の"かみさま"奪うなんて腕がなるだろ?」
瞬間、胸ぐらを掴む。
それでも余裕綽々に笑っている姿に拳を叩き入れようかとも思ったがやめておいた。
そんなのしたらバレットに嫌われるし。
「バカ
「バレットに感謝してくださいね」
「へいへい」
がしかし、目の前の存在の目の色は変わらない。
「お前さぁ、良家のウマなんだから欲しいもんは何でももらえんだろ?ならいいじゃねぇか。アイツひとりくれても」
「俺はアイツにずっと傍にいてほしい。この俺に屈託なく笑ってくれたアイツに」
「アイツがいれば、俺は救われるんだ。"かみさま"なんて高尚なモンにしてやるかよ。なっても
睨み合う。
お互い、譲れないもののために。
だから、
「「お前にだけは、くれてやらない」」
・
・
・
【なんて話も、あったなぁ…】
くつくつとした笑い声。
それが届いているのは、鋭く睨みつけてくるひとりのみ。
本当にこの声が届いて欲しい相手には届かない。
あぁ…、なんてむごいこと!
【うおっ!?】
「…マス太?」
「……いや、そこを
「そう…?」
【…
ふわふわと浮いている【存在】を睨みつけても、変わらない。
それが分かっている【存在】はニヨニヨと笑いながら、今も泣き続ける相手の肩に抱き着いた。
【はは…、泣き顔も可愛いなぁバレット…】
「…っ゛、ずび、……げほっ、…う゛ぅ、」
「…とっとと成仏すればいいのに」
【やなこった!】
ベクトルは違うけど同類であるが故に仲が悪い。
マス太:
幼なじみの僕を神格化している。
ずーっと自分だけに向けられていた笑顔が【リーダー】にも向けられ始めて…?
【リーダー】のことを排除したいくらいには大嫌い。
僕から"かみさま"を奪うな…!
そして幽霊となっても僕の傍にいる【リーダー】にとっとと成仏しろやクソ…と思っている。
なお【リーダー】との犬猿の仲は史実からの模様。
【リーダー】:
ゴーアヘッドユー。チーム:アルデバランの前代リーダー。
バカ気性難だが僕の前では優しい先輩を演じていた。
優しくすればするほど優しさを返してくれる僕にどっぷり依存している。ので、マス太から僕を奪いたい。
"かみさま"なんて高尚なモンにさせるかよ。
コイツは俺だけを見て、話して、笑ってればいいんだ…。
でもそれって実質"かみさま"みたいなものでは…?
タヒ後は僕に引っ憑いてニコニコしている。
良かったァ、俺コイツに一生覚えててもらえるわ…(恍惚)。
なおマス太との犬猿の仲は史実からの模様。
僕:
シルバーバレット。何も知らない。
逆にマス太と【リーダー】は仲がいいなぁ…()とすら思ってそう。
優しくしたら優しさを返してくれるし、酷くしたら酷いことが返ってくる因果応報型のウマ。実質鏡みたいな。
ウマふたりに知らぬ間に執着されてるけど最終的に勝つのは
そういうとこやぞ。