リクの『競馬星人が攻めてきたよ』という話。
ヨシ!競馬星人の脳も焼こうぜ!!
風だけが吹く。
観客席には、誰もいない。
「やぁ」
やってきた存在に、立っていたウマが声をかける。
その存在は外宇宙から、地球を侵略しに来た『ナニカ』だった。
姿かたちは、ウマに非常によく似ている。
がその力はウマよりもずっとずっと強い。
けれど、
「僕は、キミを相手にすればいいのかい?」
外星の者たちは力づくで地球を奪おうとはしなかった。
逆に正々堂々と、レースでの
『そちらの最強とこちらの最強を戦わせるのだ』と言って。
はじめ、地球の人々は現役のウマから各々最強を選びだそうとした。
だがしかし、外星の者たちはそれを許さなかった。
『私たちが戦いたいのは、この星においての最強だ』
そう言って。
そう言って、摩訶不思議な技術でもう年老いて久しくなった過去の名バたちを
そしてよみがえった名バたちは決められた日までの間、己の体を鍛え直し。
「じゃあ自己紹介をしようか」
相見えますは日本、東京レース場芝2400m。
その国の、その距離代表に選ばれたのは小さく、華奢な芦毛のウマ。
だが侮ってはならず。
何故なら、
「僕はシルバーバレット。さて、キミは…」
───2:19.0を、超えれるかい?
*
資料には、目を通していた。
芝2400m、2:19.0。
それは自分たちの星でも何度か出たレコードだった。
自分だって、出したことのあるレコードだった。
だから勝てるだろうと。
余裕を持っていたのに、
(な、んで…!)
──その背に、追いつけない。
目視するたびに、蜃気楼のようにブレる背に必死に手を伸ばす。
届かない。
どうしようもなく。
(この距離なら、いちばん強いのは、自分のハズなのに…ッ!)
離れる。
遠くなる。
駆けていく。
あぁ…、こんなの。
(追い縋ることさえ、許されない…)
「…ぁ〜、来た来た」
地面が割れ、揺れる。
届かない、届かない届かない届かない届かない届かない届かない届かない届かない届かない届かない届かない届かない、まま。
表示された、タイムは。
「……及第点、かな?」
*
結局のところ、地球は外星からの侵略を退けることができた。
まさか年老いて久しい僕が招集されるとは思わなかったけど、あの場所で走れてよかったなと今では思うし。
でも、それはそれとして、
「なんで帰らないの?」
僕と戦った外星人さんが帰んないんだよね。
帰りなさいとは言ってるんだけどヤダヤダって駄々こねるし。
逆に「一緒に行きましょう」と僕を誘ってくる始末…。
「…まぁ、地球にいる間は面倒見るけどね」
僕:
シルバーバレット。
日本の芝2400m総大将。
全盛期復活した結果、非公式とはいえ自分が出したWRを軽々塗り替えた。
でも本バいわく『及第点』とのこと。
…トレーニングが、足りなかったね。
そして、見ていた人々のみならず戦った外星人の脳もまるっと焼いた。
焼き過ぎて外星に連れて行かれそうになっている(でも気づいていない)。
外星人さん:
ウマっぽく見えるけどウマよりも力が強い。
けど重力という名のハンデで地球のウマも対等に戦えるようになっている。
世界に散らばってその国々の各距離代表と一騎討ちした。
日本の芝2400m戦は地球のWRを考慮して母星にて芝2400m、2:19.0を出してた外星人さんが相手。
その星での芝2400m、2:19.0は
が、地球のンマである僕に母星のWRを超えた2:17.0を軽々と出されてしまい脳焼き。
…え!?アレで及第点なんですかぁ!?
しかも産駒成績…!?
結果、僕を母星に連れて帰ろうとして四苦八苦することに。
(そして地球組とバチバチする)