さよならはまだ言えない   作:芦毛スキー

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バレンタイン大変そう(小並感)。



バレンタイン

「チーム:アルデバラン、集合」

『はーい』

 

その日、チーム:アルデバランのミーティングルームはいつにも増して騒がしかった。

 

「…今年もこの季節が来ました」

『…ごくり』

「バレンタインです!」

 

チームのサブリーダーであるシロガネハイセイコがそう告げた瞬間、その場に集まったメンバーは生唾を飲み込んだ。

 

「みなさん…お分かりですね」

 

深くうなずくメンバー。

なにか、そこまで深刻なことがあるのか?

まぁ、外から見ればそうも思うだろう。

だがこのチームに入った彼女らの中でバレンタインというものは死活問題…。

なぜなら、

 

「リーダーの手に渡らせる物は安全なものでなければなりません!」

『そーだそーだ!!』

 

チーム:アルデバランのリーダー・シルバーバレット。

あまり表舞台には出ないタチだがそのファンの数は数しれず。

つまり母数が多いということはそれだけ不穏分子が紛れ込む可能性が増えるということに他ならないのだ!

だからこそ、シルバーバレット宛のチョコを預かる彼女たちにとって、この時期はとても忙しい。

それこそ目が回るくらいに……。

だが彼女達は負けない。

チームとして勝ち取った栄光を守るため、今年も彼女らはチョコと奮闘する!!

 

 

─完─

 

…となるワケもなく。

 

「リーダーってそもそもチョコ好きでしたっけ?」

「嗜むくらいには好きみたいだよ」

「へ〜。まぁ、リーダーって胃の許容量が小さいですからねぇ」

 

Xデーが近づいてきて。

近づくにつれ比例的に増加していくチョコを入れ替わり立ち替わり判別するアルデバランのメンバー。

自分たちもそれなりにはチョコをもらっているという自覚はあるがコレは超えられそうにない…と考えつつ、手は止めない。

 

「あ、これ大丈夫ですかね? アルコール濃度高めなんですけど……」

「ああ、ソレなら問題ありませんよ。リーダーの名で送られてきたトレーナーさん宛のモノでしょう」

「そういうのアリなんですか!?」

「はい。リーダーと同じように、トレーナーさんにもファンがいらっしゃるんです」

「……そうなんですか」

 

部屋に響くのは検品作業がはじめてのウマ娘とサブリーダーの声だけ。

あとは黙々と作業をしている。

もう段ボールを何箱片したかわからない。

それでもなお減らない山積みのチョコレートたち。

 

「…多いなぁ」

「言うな」

「たぶんまだ増えると思うよ?駆け込みで」

「えぇ…」

 

手作りなり市販品なり。

さまざまな想いを込めて届けられたそれらを、彼女たちは選別しなければならない。

それが例え……、

 

「リーダーなら全部受け取るって言いそうだからなぁ…」

「だからバレないようにやってるんだろ!」





アルデバランのみなさん:
この季節はチョコの選別係になる。
段ボール何箱にも貯まるシルバーバレット(チームリーダー)宛のチョコを選別する日々…。
なんか選別のしすぎで禁断症状起こすヤツがいそう。

だがそれはそれとして親友枠+トレーナーに何かお高かったり気合いが違う手作りだったりを渡すヤツらである(なおその他には大袋チョコとかetc.な模様)。
銀弾はSSに、【戦う者】は【栄光を往く者】に、チャンプは【金色旅程】に、【純なる"サラ系"】は【心の叫び】に、【銀の祈り】は【夢への旅路】に…といった感じ。
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