バレンタインから時は流れ、ホワイトデイのようです。
「ホワイトデーの季節なワケだけど…お返し、どうしよっか」
上座に座ったチーム:アルデバランのリーダー・シルバーバレットが苦笑して会議を始める。
チームのミーティングルームはどこかの軍隊の会議室のような造りになっており、部屋の中央には人数が多い分大量の長机とパイプ椅子が並んでいる。壁際には資料棚やコーヒーメーカーが置かれており、奥の壁一面には大きなモニターが設置されている。
今月のイベントの打ち合わせ中だが、今年のバレンタインのお返しについてどうするかの話題を出すと、皆それぞれの意見を口々に言い始めた。
今年もさまざまな人からチョコレートを受け取った身としては、全員に返さなければいけないだろう。
かと言って、変なものを渡すわけにもいかないし、そもそも何をあげればいいのかも分からない。
そんなことを思いながら誰もが頭を抱える。
すると、
「ブロマイド作ろうよ」
チームメンバーの内のひとりがそう言った。
「みんなで勝負服着てさ、箔押しとかしてさ!」
それにリーダーであるシルバーバレットが賛同する。
結果…。
*
チームの傾向としてアルデバランはメディアなりグッズなりの露出が少ない。
そのため、「こういう時ぐらいは」「いつも応援してくださっているみなさんに」と、ブロマイドを作ろうという話になり。
誰かひとりでもチョコをくれた相手がいるのならブロマイドを作ると厳命された(中にはちょうどいい機会だからと個人的に作っていたメンバーもいたが)。
「…にしても、どっちの勝負服がいいかなぁ?」
しかし。
困ったことがひとつあった。
それはアルデバランが海外遠征を積極的に行っているが故の弊害──国内用と海外用の勝負服があること。
アルデバランではその2種類をそれぞれのメンバーに合わせたサイズで持っているのだが、どちらを着たらよいか迷うことになる。
「みんなどっちの方が喜ぶかな〜?」
「うーん……」
みんなが悩む中、
「リーダーはこっちですって!」
「いいや、こっち!」
自分の衣装そっちのけで言い争われる存在がひとつ。
「リーダーは国内用の方が良いって!一回しか袖通してないんだから!みんな見たいんじゃないかな!?」
「いいや、海外用の方がいいね!だって黒のスーツだぜ?マフィアのボスみたいでカッコイイじゃん!」
『ぐぬぬぬぬ…!』
どちらも間違っていないため平行線を辿るばかりの議論。
そして、それを聞いている張本バ―シルバーバレットは、
「あはは…。みんな、ほどほどにね〜」
アルデバラン's:
バレンタインのお返しにブロマイド(勝負服着用+箔押し有り)を作ったヤツら。
国内用と海外用の勝負服、どっちを着ようと悩んだりしたがいちばん議論したのはリーダーであるシルバーバレットの勝負服を国内.海外のどちらにするかだった。
だってリーダー、国内用はあのJCでしか着てないじゃないですか!
それを言うなら海外用だってみんなテレビでしか見てないだろ!
だがそれはそれとして親友枠に直筆サインしたブロマイドを贈るヤツらな模様(『言ってくれたらサインするよ?』の精神)。