さよならはまだ言えない   作:芦毛スキー

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友人の誕生日はちゃんと祝うし、忘れない銀弾さん。
たぶんSS産駒も僕に胃袋掴まれてると思われ。



ハッピーバースデイ、マブダチ!

3月25日は我が友人サンデーサイレンスの誕生日である。

だが双方家族を持つ身。

きっと誕生日当日は家族で祝うのだろうと、また後日に祝うことにした。のだが、

 

「オメーは俺に何もねェのか?」

「いや、まぁ…家族で過ごすのがいちばんでしょう?」

「でも去年は…、」

 

少し機嫌が悪そうに我が家へとやってきた友人の応対をしながらお茶を出したりしてたら冒頭のセリフを吐かれたのだ。

確かに去年の3月25日は祝ったよ?

『ハッピーバースデイ』とメッセージを送って、昼は一緒にご飯を食べて。

それから店を見に行くがてら「これがいい」と言われたものをプレゼントして、夜前には解散のプランで。

でも、

 

「今年はサンデーん家の子たちがサプライズするって聞いてたから…」

 

だから遠慮しておいたのだけど、と言外に言えばさらに不機嫌になる彼。

なんだよもう面倒くさいぞコイツ! とか思っても口には出さない。

そんなこんなしているうちに時間は過ぎて行って、結局いつものように夕飯を共に食べに行っては食後の運動に外をブラついて。

 

「なんでそんなに不機嫌なんだよ〜」

 

隣を歩くサンデーの頬を指でぷにぷにする。

友人は相変わらずの不機嫌顔のままこちらを見てくる。

あーはいはい分かった分かりましたよ。

どうせ今日言うからいいなって、思ってたコッチも悪いからね!

 

「…ハッピーバースデイ、サンデーサイレンス。今年もいい一年になりますように」

「おう」

「今年もそこまで高いもんじゃないけどプレゼントがそっちの家に届いてるハズだから」

「ん」

 

短く返された返事を聞きながら思う。

きっと今年も素敵な一年になることだろう…などと考えながら。

これからも許される限り友人の側に居続けようと微笑む僕なのであった。

 

 

シルバーバレットというウマは案外マメである。

さまざまな行事やサンデーサイレンス自身も忘れている誕生日などのイベントがある時は必ず何かしら贈り物をしてくるし、こちらが何か用意していないと「え〜、そんなの面白くないじゃん」と文句を付けてくる始末だ。

そして今もこうして、 目の前で楽しげに料理を作っている。

昔クリスマスパーティをした時に買った赤いエプロンを身につけて。

それは別に構わないのだが……。

先程から妙に上手い鼻歌を歌いながらチャカチャカと手際良く作業し、時折やってくる子どもたちのつまみ食いに対応しながらの調理風景に、思わず呆れ半分感心半分のため息が出る。

このウマ、本当に何者なんだ……?

そうこう考えている間に料理が出来上がってきたようで。

テーブルの上に並ぶ色とりどりの美味そうな品々に自然と腹が鳴る。

シルバーバレットはその反応を見てニコリと笑うと、

 

「サンデーも好きだよねぇ、僕の料理!」

 

なんて。

 





僕:
シルバーバレット。
マブダチのSSの誕生日を祝うすがた。
いちおうイベント事があるなら楽しむタイプの御方。
まぁそれなりには料理ができるし、過去にSS家のお手伝いさんだとSS産駒たちに思われていた前科がある。

SS:
サンデーサイレンスさん。
自分を慮ってくれたとは言え、マブダチの僕が自分の誕生日に会いに来てくれなかったのに拗ねたすがた。
友人初期のころから僕の料理を食べていたので拗ねモードに入るとこれ幸いと強請ってくるとか。
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