Happy birthday, Mr. CB!
「なぁなぁ、ミスター」
「なぁに?」
「キミ、もうすぐ誕生日だけどプレゼント何がいい?」
「本人に聞くの?」
「いや、キミに関してはそうした方がいいかなぁ…と」
「ふぅん」
そんな風に始まった話。
シルバーバレットとミスターシービーは仲の良い友人である。
なので誕生日を祝ってやろうじゃないかという考えに至ったのだが、如何せん相手の望むプレゼントが分からない。
そこで本人に直接聞いてみようという事になったのだ。
「欲しいものねぇ……うーん……」
「何かないの?服でも靴でも僕が贈れるものなら何でもいいよ」
「…じゃあさ」
「おぉ!?早いね!?」
「うん、シルバーの一日をアタシにちょうだい?」
「んっ?」
「おはようからおやすみまで」
「なんだその揺りかごから墓場までみたいな」
「それくらい一緒にいたいな~と思ってさ♪ダメ?」
「……まぁ、構わないけど」
「やった」
こうしてミスターへの誕生日プレゼントが決まった。
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そして迎えた誕生日当日。
朝起きるなり僕はミスターの家で朝食を作っていた。
約束通り、今日一日はおはようからおやすみまでミスターと過ごすことになっている。
そのため昨日から泊まりで家にお邪魔させてもらっているのだ。
「えへへ、朝から温かいご飯を食べれるっていいね」
「はいはい、分かったから早く手伝ってくれ」
「むぅ……つれないなぁ……。ちょっとぐらい乗ってくれても良いじゃんか」
そう言いながらミスターは僕に後ろから抱き着いては額や頬を擦り寄せてくる。
…それされると髪がボサボサになるんだけど。
しかし当人は気にする素振りもなく僕の首筋辺りに顔を埋めている。
「……なんか良い匂い」
「シャンプー、キミが使ってるやつ使ったからね。それでじゃない?」
「…そっか」
すると今度は肩口に顎を乗せてきた。
これは甘えてる時の彼女の癖だ。
「ねぇ、今日の予定とか決めてるの?」
「そうだなぁ……とりあえず昼過ぎは一緒にトレーニングしてその後は適当に街ぶらついて夕飯食べようかなとは思ってたけど」
「いいね、ソレ」
「ならよかった」
昨日食材を買ってきていたお陰でそこそこのものができた。
朝食だしこれぐらいの量でいいだろうと多めに作ったわけだが、予想に反してミスターはよく食べる方だったようで結局ひとりで4分の3ほどを平らげてしまった。
「ごちそうさまでしたっと。食器洗ってくるから先に着替えて待っててくれるかい?」
「了解」
手際良く洗い物を済ませつつ、ミスターが着替えに行ったのを耳で聞き取る。
僕の一日が欲しいとは物好きなものだ、と思いながらも嫌ではないのが。
「何だかなぁ…ふふっ」
Mr.CB:
ミスターシービー。頼みごとが上手い。
誕生日プレゼント何がいい?と言われたので友人を一日独り占めできる権利をもらった。胃袋は既に掴まれ済み。
だがそれはそれとして誕生日以外も僕と一緒にいられるようになりたいなぁ、と内心思っている模様。