HappyBirthday!カツラギエース!!
「そういえばカツラギの誕生日、近いんだっけ?」
「え、あ、おう!なんだ、祝ってくれるのか?」
「そうだよ」
「」
「カツラギ?」
「い、いや何でもねぇ。そうか、…そうかぁ」
シルバーバレットとカツラギエースの仲は意外とよかったりする。
シルバーバレットの傍によくいるのがあのふたりであるため、影に隠れているだけで。
「…もしかして、嬉しくないかい?」
「そんなことねぇよ!?」
「ふぅん?」
実のところ。
カツラギエースはシルバーバレットに自身が祝ってもらえるとはこれっぽっちも思っていなかった。
精々が「この前誕生日だったんだって?おめでとう」と言ってもらえるくらいだと思っていたのだ。
それがまさか事前に確認され、あまつさえプレゼントまでくれるとは…!
「…!」
「いや、ホントにどうしたんだいカツラギ。様子がおかしいよ?」
思わず嬉しさを噛み締めるカツラギエースに不思議そうな顔を隠しもしないシルバーバレット。
ちなみにその様子はクラスにいる他のウマにも見えており……。
(((ああ~……)))
皆一様に生暖かい目をしていたりして。
それはさておき。
「な、なんでもねぇよ!そろそろ席戻るわ!!」
「あ、うん…?」
照れ隠しなのかそれとも…、慌てて自分の席に戻るカツラギエースを見て首を傾げるシルバーバレットだったが、すぐにチャイムがなり先生が来たことから視線を外す。
そしてそのまま授業終わりまでの残り時間を真面目に過ごしていくのであった。
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で。
カツラギエースの誕生日当日。
本バの目の前で仁王立ちになったシルバーバレットは「ハッピーバースデイ」と告げ、綺麗なラッピングが成された袋を手渡した。
「お、」
「渡すって、言ってたろ」
「……」
「ほら早く開けてみてくれないかな。先生にバレたら面倒くさいし」
「……」
「ちょっと聞いてるかい?」
「きいてるきいてる」
呆然としたまま動かないカツラギエースに焦れたのか催促するシルバーバレットだがすぐに袋の封を切られて安堵の息を漏らす。
学外から通学しているシルバーバレットには今ぐらいしか寮暮らしのカツラギエースにプレゼントを渡す暇がないのだ。
……まぁそれでも昼休みという時間はあったのだが。
「…………」
「気に入らなかったかい?」
「そんなわけあるか!!!お前から貰えるなんて思ってなかったんだよ!!ありがとうな!!」
「大袈裟ダナァ」
中に入れたものはまぁごくありふれたスポーツタオルとスポーツウェアである。
とはいえそこはシルバーバレット。
意外なセンスの良さが光る、かなり良い品だ。
なお値段はそこそこいいものだったりする。
…大切な友人に贈るものだしね。
「大切に使うぜ!!!」
「そうしてくれるとありがたいね」
こうして。
カツラギエースの誕生日イベントは終了した。
余談ではあるが、後日その話を耳にいつものふたりにカツラギエースが詰め寄られたとか、寄られなかったとか…?
【三冠バキラー】:
カツラギエース。
まさかの相手から誕生日を祝われたのみならずプレゼントまでもらえて少しばかり思考が宇宙の果てへと飛んだ。
プレゼントに「新しいの新調しないとな〜」と最近もらしていた品をもらえて嬉しい。
大切に使わせてもらう所存ではあるが、なかなか使う踏ん切りがつかないとはもっぱらの話だとか。