さよならはまだ言えない   作:芦毛スキー

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夢を見せた責任取れよ!ってことで…。


夢を託すに相応しい

タイムオーバー制度の変更があって、少し。

さて、シルバーバレットの今後をどうするかという話になった。

この馬の強さはこの上なく証明された。

なら引退するか?という話になっていたのだが、

 

「海外遠征、ですか?」

「あぁ」

 

シルバーバレットに海外遠征の話が来ているらしい。

そんなお金、馬主の**さんにあるんですか?と問うとJRAやシンボリ牧場、社来グループなどが資金を援助する、と。

 

「はぁ?!」

「あんな訳の分からないレコードを出した馬が現れたんだ。

あんな馬、二度と出てくるか分からないんだぞ!?」

 

それほどまでにジャパンカップでシルバーバレットが与えた衝撃は凄まじかった。

あの馬なら海外でも勝てるかもしれない。

いや、あの馬が勝てなければ未来永劫日本競馬は世界に届かないだろう。

 

彼らは見つけたのだ。

自分たちの夢を託すに相応しい、シルバーバレットという存在を。

…それが自分たちの所有する馬ではないのが口惜しいが。

 

 

「は〜、海外遠征ですか」

「ぶるっ!?」

 

どうも、僕です。

多分引退するよな〜、頑張ったよな〜と思いつつ過ごしていたわけです。

そんな中、告げられたのは「海外遠征」という言葉で。

「やっぱりすごいなぁ、バレットは」とニコニコ僕を撫でてくる騎手くんを見ながら大混乱。

海外、海外!?僕が!?何で!?

 

「まぁ、あんな訳の分からないレコード出したらねぇ」

「JRA、シンボリ、社来が資金援助するってよ」

「へぇ!?」

「お前、引退したら引く手数多って感じになるかもな」

「ぶるるっ!?」

 

僕と騎手くんが揃って宇宙の神秘を垣間見てしまったような顔になる。

いや、ホントに何でそんな期待されてんの僕…?

 

「…え、えっと、それでバレットはどこに出るんです?」

「そりゃあ凱旋門賞は確実だろうよ。んで調子がよかったらキングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークスとかムーラン・ド・ロンシャン賞に出るかもな」

「は、はぁ…。まぁバレットはその気になればどんな距離もいけるから大丈夫でしょうけれど…」

 

今にも冷や汗ダラダラでぶっ倒れそうな騎手くんを支える。

ほら、耐えて騎手くん!君が倒れたら僕、何もできないんだぞ!

もう一人の人もさぁ、笑って見てないで助けて欲しいんですけどねぇ!?

 

 

その衝撃は凄まじかった。

ジャパンカップで2年連続のワールドレコード更新。

そして2分19秒0という訳の分からないレコードを出したのが日本馬であるシルバーバレットだというのだから歓喜もひとしおだろう。

 

ジャパンカップ始まって以来の、完勝と呼べる結果を出した馬。

そんな馬が海外遠征をするということに反対する声は上がらなかった。




僕:海外遠征に行くことになった。
馬主だけじゃ海外遠征の資金を出せないため、それを知ったJRAやら社来グループ(現実での社/台)やらから資金援助を申し出られてしまった。
それほどまでに僕の出したレコードが物凄かったのである。
僕がサラ系であることなどを差し引いてもその規格外のスピードが魅力的であったため、ここで恩を売っておいて種牡馬になった時に…と裏ではバチバチしている。
まぁ、コイツ馬場問わず距離問わず芝ダートの両刀だからな…。
社来さんは日高の方にサクラユタカオーを取られたという苦い思い出もあるからね…。
もちろんヒカルイマイの会の方々も募金にて資金援助した模様。
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