さよならはまだ言えない   作:芦毛スキー

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銀弾の「臆せば死ぬぞ」のコ〜ナ〜!(笑)



善意からの教示

シルバーバレットは自身の最後の"きょうだい"となったサンデースクラッパをこれ以上なく可愛がっていた。

いや、それ以前にも"きょうだい"がいたにはいたのだがその殆どが可愛い盛りの時にシルバーバレットは基本トレセン学園にいて家にいなかったので、久方ぶりに可愛がれる"きょうだい"に大層ご満悦だったのだ。

なので。

 

「おにーちゃん、はしりかたおしえて!」

 

そう言われた時、シルバーバレットは考えた。

きっとこの子はいつかトレセン学園に入学するだろう。

そして勝ったり負けたりするだろう。

それはまぁヨシとして…。

 

(この子の泣く姿は、見たくないなぁ)

 

なんて。

考えたやさしい"きょうだい"は。

 

「ね、スーちゃん」

「……おにいちゃ、ひうっ!?」

「10秒数えるから」

 

─── 逃げなさい、ネ?

 

 

サンデースクラッパにとってのシルバーバレットはやさしい"きょうだい"であると同時にとても()()存在であった。

 

「キミは、いつから自分が喰われない側だと錯覚していたノ?」

 

シルバーバレットからしてみれば『鬼ごっこ』。

だがサンデースクラッパからしてみれば…………それはただの『狩り』であった。

 

「ひっ……」

「ほら早く逃げないとボクに追いつかれてしまうヨ?」

 

10秒数えたら、と言ったはずなのに、既にシルバーバレットはサンデースクラッパのすぐ後ろまで迫っている。

それでも必死に逃げて距離を取ると、同じように距離を詰めてくる。

 

「あハ!いいねぇ楽しいナァ!!」

 

がしかし。

手を伸ばせば捕まえられる距離にいるというのに、手が伸ばされることはなく。

逆に、弄ぶように1バ身後ろに。

 

「恐怖は、覚えておいた方がいい」

「『窮鼠猫を噛む』って、言うダロ?」

「何においても、弱いヤツが一番怖いンだ」

 

だから。

 

「慢心しないように、喰われる怖さを知っておこうネ(笑)」

 

そんなことを言われながら追いかけ回されたサンデースクラッパは、結局捕まって泣き出してしまい。

 

「や〜、鬼ごっこ楽しかったねぇ!スーちゃん」

「……」

「スーちゃん?」

「ごぼっ、」

「スーちゃん!?!?!?」

 

泣きすぎて、ゲボ吐いた。

漏らさなかっただけ偉いと褒めてもらいたいくらいにはそれまでに感じた恐怖が度を過ぎており。

もはや『死神』に追われているといっても過言ではないような気分になること請け合いだった始末である。

……なおその後、その日を境にサンデースクラッパはシルバーバレットのことを本気で避けるようになり、また避けられていることに気付いたシルバーバレットはショックで寝込んだとかなんとか。

そうして両親や親友に相談した結果、ガチ泣きするほどシルバーバレットが怒られることになるのは…また別の話である。





僕:
シルバーバレット。
完全なる善意でやらかしたコーナー。
テンションが上がったら祖父に似た喋り方になる。
【戦う者】が負けて、それで泣くのは嫌だな〜と遊び形式で走り方を仕込んだが仕込み方が仕込み方過ぎて周りにしこたま怒られた。
たぶん怒られなかったら我が子にも同じことをしている。

【戦う者】:
サンデースクラッパ。
かわいそぉ…(小並感)。
まだまだ純粋なのに特大の恐怖を叩き込まれたすがた。
なのでこの歳から慢心せず、逆に相手がどれほど格下でも警戒するようになる。
なおこの初回の後も出力を落とした「臆せば死ぬぞ」のコ〜ナ〜!が行われるので…ウン。
でも後年運命の出逢いをした【栄光を往く者】に『いつからテメェは喰う側だと?』とサツ意じみた圧ばらまいては差し返しに行く未来がある。
似た者きょうだい〜!(キャッキャッ)

僕の知り合い組:
このコーナーのことを知ったらワクテカする。
またある意味>>本気<<の僕と走れていーなー!とまだ年端もいかない子ども(【戦う者】)にジェラ…っとしていたりも?
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