さよならはまだ言えない   作:芦毛スキー

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あの人の周りがどんな反応をするか見たかったことが動機と言えば動機だねぇ by.某超高速さん



大きくなっちゃった!

「…?」

 

招かれた先で、注がれたお茶を飲むと予想とは違う味がしたので内心首を傾げるとすぐに意識が遠のいた。

「あれ〜?」と間抜けな思考をしながら僕は眠りについたのだった。

 

 

目が覚めると見覚えのない天井があった。

周りを見渡すと、ここは僕の部屋ではなくどこかの部屋…、教室だということが分かった。

ふわぁーっとあくびをしながら起き上がると隣にいた人影に声をかけられる。

 

「どうやら成功のようだねぇ!」

「???」

 

人影の主-その名はアグネスタキオン。

…あぁ、そう言えば彼女に話しかけられて僕は。

それにしても。

 

「成功って?」

「体をよく見てみるといい」

「……えぇ?」

 

指示された通りに時分の体を見てみる。

すると。

 

「あぇ?」

「どうやら先輩の年頃の平均身長並に成長したようだ。どうだい?体の調子は」

「……」

 

確かに背が伸びていた。

そして何より体が軽い!

まるで羽でも生えたかのように軽くて、不快感なども特にない。

 

「すごい……。こんなこと出来るんだ」

「まぁ私も初めての試みだったが上手くいって良かったよ。それじゃあ早速計測していこうか。今はよくても後で何かあったら…恐ろしいからね」

「あ、そうだね…」

 

 

「…というわけで、検査の結果一週間ぐらい経ったら自然に治るらしいよ」

 

そう言って現れた、年相応に成長した友人-シルバーバレットに()()()()彼女たちは額を押さえた。

いつもは小学生並の体格しかない友人が不思議な薬を飲んだだけでここまで成長するとは思ってなかったのだ。

…そもそも友人の警戒心の無さにそう行動したというのもあるが。

 

「しかし、これはこれで面白いデータが取れたよ!」

 

ちなみに探究の学徒であるアグネスタキオン本人はまったくもって反省がなかったりする。

閑話休題。

 

「どっちかというと妹よりお母さんに似たかも?」

 

妹から借りたらしい、すこし大きめの制服を揺らしながらシルバーバレットがそう微笑む。

その笑顔はまさに天使そのもの。

だが、それを向けられた友人たちにとっては悪魔の笑みにしか見えず。

 

((……))

 

友人たちはまた同時に頭を抱えた。

理由は単純明快。

このままではシルバーバレットの虜になってしまうものが出かねない。

元よりシルバーバレットは他人を惹き付けやすいタチであるというのに。

その体格で最後の一歩()を踏みとどまっている者が多いというのに…。

 

「みんな?」

 

そんな少女たちの様子に疑問符を浮かべているシルバーバレット。

それはそれで可愛いのだが、今はそれよりももっと大事なことがある。

 

「とにかく、しばらくインドアで過ごした方がいいでしょう。いや過ごしてください」

「えっ!?なんで?」





僕:
シルバーバレット(成長したすがた)。
年相応の体つきになれば、母親似になる…が目つきは母よりやさしい。
子どもっぽい体型故に踏み留まれているところがありそう(執着しかり重感情しかり)。
ちな本人は「体おっきくなった〜」と喜ぶだけで、そうなった結果の影響など何ひとつ考慮していない。やっぱりクソボケっすね…。性癖を壊すな。

友人たち:
年相応の体つきになった僕に…している。
だがそれはそれとして僕を野放しにしておくと何が起こるか分からないので薬の効果が切れるまで外に出さないようにしようと友人間で密約をする模様。
でも成長したすがたの僕の写真撮影はする。いっぱいした。
んでこれ幸いと自分の私服を着せるんだよね〜、知ってる。
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