さよならはまだ言えない   作:芦毛スキー

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ジュニア時代に見たとあるレースより、とある先輩のクソ強火担な銀弾の話。

ちなこの『さよならは言えない』世界から始まるユニバースにおいての先輩はどの世界線であっても幸せに暮らしてるんだ!!
僕というサラ系に脳を焼かれた白銀さんに買い取られては>>いつもの<<銀系列御用達牧場に引き取られて幸せに暮らしてるんだ!!
ほら!シルバデユール等の実子や孫・曾孫たちが先輩のこと見てますよ!!先輩!!!先輩!!!!(クソデカ大声)



エゴのままに、ワガママに

その走りに、目を焼かれた。

僕がここで走ってもいいのか、いやそもそも自分の存在というものを残せるのかと不安に思っていたところで見た有記念。

そこであなたが勝ったのを見て、僕は勇気をもらったのです。

だから。

 

「僕はあなたが欲しいんですよ──先輩」

 

トレーニングの合間にその足跡を辿り。

何とか見つけ出したあなたの元に乗り込んだ。

そんな僕を見たあなたはとても驚いた顔をしていて。

僕の両手に頬を挟まれては「どうか」と口説き落とされるのに白黒した、困惑の目をしていた。

 

「どう、して」

 

先輩の口がそう戦慄く。

どうしてこんなところまで?

もしくはどうして自分のことを?だろうか。

それは簡単なこと。

 

「あなたに救われたので」

「っ!」

 

微笑んで、そう告げれば先輩の顔が朱に染まる。

でもその瞳には困惑の色が強く映っている。

 

「あ、あのさ、」

「はい」

「お前に…欲しがってもらうほどのウマじゃないよ、俺は」

「そうですか?」

「うん、だって俺は……」

「いやまぁ、そういうのどうでもいいんですけど」

「えっ」

「僕はただ、あなたの()()を見たいだけですし」

「で、も」

「それに、もう遅いです」

「…なにがだよ」

「僕がここまで来たので」

 

にこりと笑う。

そうすると先輩は引き攣った笑みを見せてはやっとこさ逃げの一手を取ろうとする。

でも、…もう遅いって言ってるじゃないですか。

 

「さ、諦めてください先輩」

 

僕が、あなたを、幸せにしてさしあげますから。

 

 

今となっても、信じられない。

ソイツのことは期待の新バだってことで名前だけは知っていた。

というか、現役期間が被らなかったということも名前だけしか知らなかった、いや知れなかった理由のひとつでもあるだろう。

ただ、それでもその名前を聞いて思い出したのはひとつだけだった。

 

"シルバーバレット"

 

誰よりも小柄で、それでいて誰よりも疾いウマ。

世界に最大級の下克上をかましては、世界最速の称号を手にしたウマ。

だからこそ、

 

「せんぱーい、はやくー!」

 

現状が、信じられない。

あの日、この小さな後輩にひとり暮らしのアパートから連れ出された俺は後輩がポケットマネーでポンと、…元からあったのを買ったのか、はたまた建てたのかは聞いていない怖いから、な家に連れて行かれていた。

 

「何か足りないものがあったら言ってくださいね?買い揃えますんで」

「おま、これ一体いくらしたんだよ!?」

「んー?…言うのはやめときます」

「おいっ!?」

「ははは」

 

そうして、後輩主導のもと俺の新生活が幕を開けたのだが…。

 

「あ、先輩!僕の妹です!よろしくしといて下さい!!」

「ちょ、ちょっと待てお前ェ!?」





僕:
シルバーバレット。
先輩の強火ファン過ぎてポケットマネーで家を用意した。
あ、欲しいものあったら何でも用意するので言ってくださいね?
先輩の走りに救われた結果、トレーニングの間をぬって先輩の行方を捜索しては見つけ出し、「あなたが欲しい!」と口説いて無事勝利。
…先輩が幸せに生きるために、僕のチカラを使えたら、いいなって。

なんかこういうとこ血筋な気がする(ホワイトリリィを見ながら)。


先輩:
僕がジュニア級だった時の有記念の勝者。
名前だけは知っていた実質同属?同類?のつえ〜後輩に口説かれてはQOLの揃った生活をプレゼントされることに。
何故自分がこんなにも後輩に尽くされるのか、まったく見当がついていないが後輩の「先輩すごい!」から始まる褒めには満更でもなさそうな顔をしている。
たぶん僕から「あなたが欲しい!」されたことを考えると勝ち組感がパないよねって(小並感)。
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