さよならはまだ言えない   作:芦毛スキー

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ウマソウル強めでお送りします。



誤作動…?

シルバーバレットが、事故にあった。

話を聞くに子どもを助けた末のことであったらしく体には何も問題がなかったが頭を強く打ち、意識不明と。

そのため入院となった彼女を心配していたミスターシービーをはじめとした友人たちだったのだが、

 

「おかえり、シルバー。もう怪我は…」

 

かけた声は返答なく。

頭に包帯を巻いた彼女が、微笑みもしない彼女が、するりと横を抜けていくのを呆然とする暇もなく、見遣るしかなかった。

 

その日からシルバーバレットの周りは随分と様変わりした。

頭を打った後遺症からか、周りのほぼほぼに興味を示さなくなった彼女に、元より何かしらの感情を抱いていた者たちが構い始めたのだ。

しかしそれも長く続くことはなく、彼女の興味を引く者は現れなかった。

そんな日々が続いたある日のこと。

 

「!」

「えっ!?」

 

不意に駆け出したシルバーバレットがあるウマ娘に抱き着いた。

そのウマ娘とはマンハッタンカフェ。

彼女は突然の出来事に驚きの声を上げるしかない中、当のシルバーバレットはまるで猫のように頭を擦り付けていた。

そして満足したのか離れると今度は尻尾ハグをしながらじゃれつくように体をくっつけている。

これに周りにいた面々は何事だとざわめき始めるものの、それを気にすることなくシルバーバレットはマンハッタンカフェに甘えたままだ。

 

「あ、あの、シルバーバレットさん」

「?」

「…少し、離れてくれませんか」

「…?」

「いえ、迷惑…ではないのですが」

 

周りの視線が、痛い。

そう言わんばかりの表情で告げた言葉にも不思議そうな顔をして首を傾げるだけの姿には、先程までの無関心さが嘘のような雰囲気があり。

それに戸惑うしかないマンハッタンカフェだが、ふとその耳にある音が聞こえてきたことで我を取り戻す。

 

「…行きましょうか」

「!」

 

そうして、足早にふたりは去って。

人気の少ない空き教室へと赴いた。

かたり、と控えめにドアが閉められふたりきりになった暁には。

 

「〜〜〜!!」

 

ずっと生き別れていた大切な相手に接するようにマンハッタンカフェに抱きつくシルバーバレット。

それに彼女は「はぁ、」と深い息をつきながら弁明をどうしようかと考え始めるのだった。

 

 

それは記憶喪失に似たナニカで。

子どもを守った末に頭を強かに打ち付けたシルバーバレットは次に目を覚ますと走ることと、極々限られた相手にしか興味を示さないようになっていた。

 

医者がいうには一時的なものだろうということではあるらしいが、それがいつまで続くかもわからないという診断結果が出てしまった以上、学園としても放置はできないとのことに。

 

また、ならばせめて症状が緩和するまではサポートしながら様子を見ようと理事長や生徒会といったお偉いさんたちが決めたことにより、この状態のままトレセン学園に引き続き通うこととなった。

とはいえ、

 

「♪」

「おはようございます、バレットさん」

「!」

「はい。私も"お友だち"も元気ですよ」

 

元に戻るまでには、まだまだ時間がかかりそうな…?





僕:
シルバーバレット(記憶喪失?なウマ娘のすがた)。
頭を強かに打ち付けたと思ったら周囲のほぼ全て(家族.トレーナー.走ることを除く)に興味を失った。
が、マンハッタンカフェにだけは何故か興味がある模様。
マンハッタンカフェを見つけるとまるで犬のように駆け寄り、抱き着いたりなどのスキンシップをするようだ。
…周囲の湿度が高くなってそ。

【漆黒の幻影】:
マンハッタンカフェ。
何故か記憶喪失?なシルバーバレットに懐かれたウマ娘。
だが彼女本バとしては懐かれた理由に何らかの見当がついているとか。

───バレットさんは…"お友だち"と、仲がいいみたいで…。
───"お友だち"の方も…ずっと…バレットさんのことを見ていたので…とても、嬉しそうにしています…。
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