銀弾の尊敬するンマは父であるヒカルイマイで幼いころから現役時のレースを見まくった結果、実況をソラで言えそうだなって…。
まぁそれは銀弾産駒たちもそうで、とりあえずハイセイコは銀弾の現役時のレース実況を全部ソラで言える。絶対言える。
また、他の仔も90JCだけは完璧にソラでいけるんだ。
そのヒトが現れたのは、唐突だった。
『やぁ。キミは…僕の子どもかい?』
逆光に照らされていて口元だけしか見えなかったが俺はその声に強く、強く頷いて。
そんな俺の行動に『そう』と満足気に笑った彼は優しく幼い体を抱き上げると、
『じゃあ、僕たちの家に行こうか』
今となっては滅多に運転されなくなった白い車に揺られて、一時間程度。
『寝ててよかったのに』と苦笑するそのヒトに連れられていった先には、
『紹介するね』
『この子はシロガネヒーロー。キミとは兄弟になるかな?同い年だけど』
利口そうな、少年がいた。
どこかそのヒトと目の感じが似ている男の子。
理知的な印象を受ける眼差しだった。
けれど、
『…』
じぃ、と見定められる。
なにも感情が浮かんでいない目で。
それが恐ろしくて、俺はそばにあったそのヒトの脚にしがみついた。
そうすれば怖さが楽になるかって。
でも、
『(…ギリ)』
射殺さんばかりに睨みつけられた。
どれほど許せないものに会えども、ここまでの目を向けることはないだろうと思うほどの目。
『…ハイセイコ?』
『…っ。はい、父様』
『仲良くするんだよ』
が、そのヒトに声をかけられた途端に重苦しかった空気が霧消する。
そのヒトに意識を傾けられた瞬間に、花がほころぶような顔に変わった彼に、俺は。
…ゾワッ。
*
それから、
はじめに引き取られた子ども同士ということで、得意距離が被っていたということで、いずれは
「よォ、ハイセイコ!」
「うわっ!…なんだ、ヒーローか」
家でも同室、寮でも同室。
どこへ行こうともふたりでひとつ。
そう、自他ともに認めるくらいに共にある俺たち。
「なァ」
「なに?」
「もーすぐだな」
「…なにが」
「分かってんだろ?」
黙り込んだハイセイコにニコリと笑う。
あと一週間もしない内に、皐月賞だ。
いちばん近くにいる俺だから分かることだが、
よっぽどのことがなければ負けない、父の走り方をある程度
けど、コイツが【アイドル】らしく、自分が負かした相手のことを気にするから。
「勝っても負けても、恨みっこなしだ。な?」
そう言って、背を押した。
周りには悪いが『獣』を起こした。
「…あぁ、」
目覚めた『獣』が嗤う。
自分の赴くままに、すべてを喰い荒らす『獣』が。
(…それでいい)
それでいいんだよ、ハイセイコ。
喰って喰って、増長して。
そうして、
(俺に、…
【ヒーロー】たる俺に。
そして、【
【銀色のヒーロー】:
主な勝ち鞍
菊花賞(1996年度)
ステイヤーズミリオン(1997・1998年度)
適性
芝AダG。短GマG中C長A。逃G先F差A追A。
芝3000m以上が最適性。なので有馬記念は少し短かった。
固有スキルは『希望をもって、ヒーローは往く』。
効果は「最終コーナーで中団以降にいると希望をもって抜け出しやすくなる。また【シロガネハイセイコ】が前にいると狙いをつけてすごく加速する」というもの。
イメージカラーはポピーレッド。
色の内容は、平均的では満足しない人。
色言葉は、主役・高尚・敏感。
シロガネヒーロー。母父タケホープ。
シロガネハイセイコと実質兄弟みたいな感じでニコイチしている。
父であるシルバーバレットのことを慕っているが、実のところ一番好きなのは自分のせいで曇るシロガネハイセイコの姿。
いつもシルバーバレットの子として、周りが望む【アイドル】として振舞おうとするハイセイコが、自分を憎い・█すという目で見てくるのにとても興奮しているウッマ。
…俺のせいで曇るハイセイコ、かわいそかわいい。
【銀色のアイドル】:
主な勝ち鞍
皐月賞、日本ダービー、ジャパンカップ(1996年度)
KGVI & QES、有馬記念(1997年度)
シロガネハイセイコ。母父ハイセイコー。
シロガネヒーローとは実質兄弟みたいな感じでニコイチしている。
父であるシルバーバレットのことをとても慕っており、そのため『父さんの子は僕だけでいいですよね?』とよくなっているらしい。
ちなヒーローに対しては毎度重要なところをかっさらわれるため『こんなの
知らない内に性癖の対象にされてしまっている可哀想なウッマ。
僕:
シルバーバレット。何も知らない。
けど、すべての元凶。