さよならはまだ言えない   作:芦毛スキー

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どうしても、どうしても。
"続き"が、見たかったの。


僕の一等賞を奪いに来て!

日本URA史上、最年少でトレーナーとなったそのウマ娘はとあるチームに正式に加入したあとより、まさに破竹の勢いで担当となったウマ娘を勝たせ続けていった。

それまでは重賞に出走できたら大金星というほどだったチームをG1出走常連チーム、チーム:リギルと勢力を二分する…と言われるまでに急成長させたのだ。

がしかし、

 

「どうして貴女のようなウマ娘がトレーナーに…!」

 

そのウマ娘にとって、『トレーナー』という職は天職で。

だけれども、若輩者であるそのウマ娘の目から見ても()()()()()()()ウマ娘たちにとっては…そうではないようで。

 

「僕には僕の道があるのだから、あなた方に指図される謂れはないですよね?」

 

そんなことを言って、彼女はリギルやスピカといった強豪チームの誘いを全て断り、自分の道を進み続けた。

だって彼女は、───シルバーバレットは、チーム:アルデバランのトレーナーであるので。

 

 

走りきった。

頂点を見た。世界の果てを見た。

故に。

今生で"彼女ら"と再会して。

その瞬間、シルバーバレットは───()()()()()()、と思った。

自分が培った技術をすべて授けて、サポートして。

"彼女ら"の行く末を()()()、と。

あの日見ることの叶わなかった、彼女らの()()を。

 

()()()、行きましょう」

「貴女方は、日本なんてちっぽけな場所に収まる器ではない」

「すべてすべて、喰い尽くしましょう」

「貴女方を…バカにした有象無象にアホ面を、かかせてあげましょう?」

 

あるべきところに収まった"終わり"を、汚す趣味はない。

もう、やり尽くすところまでやり尽くしたのだ。

だから、

 

「僕はトレーナーです。チーム:アルデバランの、トレーナー。選手じゃあ、ありませんよ───シンボリルドルフさん」

 

相も変わらず諦めの悪い彼女に苦笑する。

……まぁ、気持ちはわかるけど。

それでも、この話はおしまいなのだから。

 

「……私は、キミと共に歩んでいきたいんだ……」

「それは不可能ですね。だって貴方は皇帝でしょう? こんなところで燻っているような存在じゃないはずだ。…はやくトレーニングに戻られては?」

「……っ! 私では、ダメなのか!?」

「えぇ、もちろん。そもそもの話として、僕と貴女の相性はあまりよろしくないので。残念ながら」

 

それにしてもしつこいものだ。

どうしたら納得してくれるのか……。

 

「なァ、生徒会長(セイトカイチョー)?いい加減にしてくんねェ?」

「んへっ!?」

「コイツはチーム:アルデバラン(俺ら)トレーナー(モン)なんだ。…チーム:リギルだろうがなんだろうが───

譲 る か よ

 

ぐい、と引っ張られるままに。

やっと変わらぬ問答から離脱できたことにようやっと僕は安堵の息を…。

 





僕:
シルバーバレット(ウマ娘のすがた)。
ただの(日本URA史上最年少)トレーナー。
チーム:アルデバラン所属。
トレーナーとして天才的な手腕を有しており、現在は日本を飛び出して海外遠征を積極的に行うなどしている。
気性の荒いウマ娘の相手が上手いのに定評がある。

…が、トレーナー専門なのに選手になるように度々誘われたりも?

チーム:アルデバラン:
僕がトレーナーをしているチーム。
チームリーダーは、ゴーアヘッドユー。
気性の荒い者が多く、僕がトレーナーになるまでは重賞に出走できたら御の字でパーティーをするようなチームだったが、僕加入後は大躍進を遂げる。
今ではチーム:リギルと実力を二分するとかしないとか…?
(とは言ってもアルデバランはある程度の実力になると海外遠征を積極的に行うチームなので…)
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