たぶん銀弾はどこの世界線でも因子継承の際に一族の方々と厩舎の仲間たちの想い()を継いでると思う。
あのころ、僕の家は貧乏だった。
何とか住むところはあったけど、そこの家賃も払うのに四苦八苦するくらいで。
毎日遅くまで働きに出ているリリィを見送った僕が預けられるのは初老の大家の元。
世話になっているのだから迷惑になってはいけないと大人しくしていた僕はある日その大家に殴られた。
『子どもらしくしないのが気持ち悪い』と、『暴力を振るわれても泣き言ひとつ言わないのが気持ち悪い』と。
…だって、泣き言なんか言ったらリリィに迷惑がかかるじゃないか。
このアパートを借りるだけでも四苦八苦しているというのに。
僕ひとりが我慢するだけで生活が立ち行くなら、と。
そう思って、
【ただいま、チビ】
いつしか、僕の耳は音を拾えなくなった。
読唇術で何とか読み取ってはYesかNoを身振り手振りで示すのみ。
音が拾えないから、喋ることもできやしない。-心配されるけど。
音が拾えないから、大家が言う母の悪口を聞かないふりをする。-また、痛いことをされるけど。
リリィは仕事が忙しいから、ひとりで風呂に入る。-だから、傷はバレない。
リリィは仕事が忙しいから、ご飯を譲ってあげる。-大家さんのところで食べたとウソをついて。
そんな生活を続けて、
【な、んだ…これは!アンタ、こんな小さい子どもに……!!】
いつしか僕はリリィと共にもっと良いお家に引っ越していた。
それを世話してくれたおじさんには『傷のことをバラさないで』と伝えたから何とかなったけど。
そのうち父さんとも合流できて、四人家族になって。
リリィも帰ってきては泥のように眠るなんてこともなくなったし。
先生に見出されてトレセン学園に入って、仲良くしてくれるチームメイトもできたし。
これが幸せってものなのかなぁ…と思っていた折、
「お ま え の せ い だ」
「お ま え の せ い で み ん な シ ん だ」
「お ま え が い な け れ ば 、
だ れ も ふ こ う に な ら な か っ た の に」
すべて燃え落ちた。
僕も顔に傷を負った。
入院中、見舞い客の中にいた、久しぶりに会った大家さんから告げられた
(僕が、いなければ…)
そう思うたびに周りから音が消えていく。
でも、それでも聞こえる声がある。
「あ、は、は…」
…お前のせいだ。
お前のせいだ。
お前のせいだ。
お前のせいだ!!!!
カラカラに乾いた喉で笑うしかない。
顔を覆ってボロボロと泣きじゃくる僕。
誰もが僕に触れられないでいると、
───バレット。
唯一届いた声。
怨嗟の声を貫いて、聞こえてきた声。
顔を上げた先。
いたのは、
「ぼくは、」
「僕は、」
「キミに生きて欲しい…っ!」
取られた手を見る。
それは、非常にか細くて。
その手を取ってはどうか、どうかと祈る
「ね、え」
「ぼくは、」
────いきていて、いいの?
震える声でそう問うた。
そんな僕の問に、
「あぁ」
「世界の誰もがキミを望まないとしても」
「僕はキミに、──── 生きて欲しい」
真剣な目で、答えてくれたから。
…なら、
「しんじる、よ」
「うん。…地獄の底でも、一緒にいるから」
「…ふふ。ほんとに、」
変なヒト。
でも、貴方がそばにいるのなら、いてくれるの、なら。
「どこにだって、行けそうだ…」
僕:
シルバーバレット。幼いころは某物語の羽/川さんみたいな感じだった。そこから『
何だかんだあって幸せになったと思ったら不幸になるウマ。
『お前のせいだ』という呪いを残され、SAN値減少。
その結果、バッドステータス【幻聴】を手に入れた。
が、覚悟ガンギマリ
けど、なんか共依存っぽくないです…?いや、愛だよ愛。
覚悟がキマっている。
僕のためなら何でもする…くらいのことは軽く言う。し、やる。
人間的生活を営む点においては駄目駄目だが僕のメンタルケアに関してはクリティカルを出し続けるヒトミミ。
なのでこのヒトがいなければ僕は…?
大家さん:
史実の生産牧場長因子を継いだヒト。
僕に…していたことがバレて逮捕されていた。
んで出所して……し、僕に『お前のせいだ』という呪いを残した。
その後の行方は、…