さよならはまだ言えない   作:芦毛スキー

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案外仲よさそうだよね、って。



天狼と!

シルバーバレットは気のいい奴が好みである。

故にほんの時折ではあるのだけれど。

 

「シリウス〜」

「おう、どうした」

 

クラスメイトである彼女-シリウスシンボリに話しかけることがあった。

…とは言っても、シルバーバレットのそばには大概他のクラスメイト()がいたりしするので、頻度は決して高くはないのだが。

 

「んーとね……あ、そうだ!今日一緒に帰ろ!」

「……別に構わねぇけどよォ、アンタいつもアイツらと一緒に帰ってるんじゃなかったか?」

「いやぁそれがさ?なんか最近みんな忙しいみたいで」

「ふぅん。…へぇ、」

 

シルバーバレットの友人たちは生徒会長のシンボリルドルフ含め、どっちかというと後輩や先生に頼られやすい者が多い。

しかし、シルバーバレット当人はそうでもなく、どちらかと言えばそんな頼られやすい友人たちの、言っては悪いが"添え物"として傍にいることの方が…。

そういうシルバーバレットが自分から誘ったことに何かを感じ取ったのか、シリウスシンボリはその口角を上げた。

 

「なるほどなァ。ま、そういうことなら」

「ホント!?」

「だが、…その代わり」

「?」

 

 

「…僕がお邪魔してもよかったの?」

「だから頼んだんだろうが。ほら、見てみろよアイツらの顔」

「…うん」

「お前が思ってる以上にお前は有名だっつーことだ」

 

『一緒に帰る』という約束をした時、まだ日は高く。

帰るというには時間がいささか早すぎるだろうと交換条件に連れてこられたのはシリウスシンボリが面倒を見ている後輩の子たちの前。

どうやらトレーニングを見てもらいたい、とのようで。

 

「僕が?」

「…『負荷のかけ方』に関しちゃお前が一番だろ。体重管理とかそこら辺はアレだが」

「う……」

「おいおい、落ち込むなって。私だってその辺りの知識はあるつもりだし、何より私が教えてるのはまずレースに出るためのモンじゃなくてあくまで基礎の基礎、体力作りのためのメニューなんだぜ?むしろそっちを一番知ってそうなヤツ連れてきた方が早いだろうが」

「それは、そうだけど…」

 

なんか言いくるめられたような気がする…と考えながらも、教えることはまぁ苦でもないので頼られるままに教示する。

すると、やはりこの学園の生徒だけあって飲み込みはとても早くて。

 

(……これぐらいだったら)

 

もっと強くできるかも、と思いながら指導しているうちに時間は過ぎていった。

そして、夕方になり。

 

「よし、こんなもんかな?」

「あんがとよ。片付けまで手伝ってくれて」

「いやいや。…で、」

「ん?」

「この手は、ナニ?」

「一緒に帰るんだろ?」

「それは、そうだけどさぁ…」

「じゃ、行こうぜ」

「ハイハイ」





僕:
シルバーバレット。
シリウスシンボリとは仲がいい。
でも大概他クラスメイト()がそばにいるので中々交流を持てないだけ。
また自分の知識を惜しみなく後進に教えるタイプでもある。
まぁその理由は…お察しなんですけど。

【赫々たる天狼】:
シリウスシンボリ。
まぁ普通に僕とは仲がいい。
というか関わる機会が他より少なめなのでフラットともいう。
それはそれとして僕のことを犬は犬でも狂犬と思っているフシがあるとかないとか…?(大爆走する姿を見つつ)
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