さよならはまだ言えない   作:芦毛スキー

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こんな筋肉バキバキな時点で可愛いもクソもないだろ、をコンセプトに。



何もかも、好きになって

ウマ娘という種族は見目麗しいものが多いので結構な頻度でモテる。

それはトゥインクルシリーズや芸能界など露出の多い業界に身を置いているならなおさらで。

 

「そこに家柄とかもプラスされちゃうもんなぁ」

 

煌びやかなパーティーにて、随分なお値段がする(らしい)ドレスに身を包んだ僕をチラチラと見てくる男性陣。

その視線には様々な感情が込められているけど、一番多いのは『興味』だね。

まあ僕の見た目はまだ子どもだし、それに何より……。

 

(あの"グローリーゴア"の付き添いだからねぇ)

 

遠目で見た親友-グローリーゴアは人に囲まれて大変そうで。

いちおうは壁の花でいる僕だけど『はやくこっちに帰ってきてくれないかな』とか思っちゃったりする。

 

「スー」

「あ、おかえり」

 

そんなことを考えていると噂をすれば影ってやつか。

少し疲れた様子の親友が帰ってきた。

 

「おつかれさまー……じゃなくて、ごめんなさい?」

「いや、いいよ別に謝らなくても。どうせ僕はこういう場だと浮くし……」

「そう? 僕は似合ってるとおも……なんでもない」

 

ちょっと小っ恥ずかしいことを漏らしてしまった自身の額に手を当てる。

でも本心だから仕方がないよね!

…うん、自分で言っておいてアレだけど恥ずかしいなコレ!?

 

「ふぅん? へぇ~? ほぉ~?」

ニヤリとした笑みを浮かべながらこちらを見つめてくる親友。

この顔をしている時の彼女はだいたいロクでもない事を考えているのだけれど。

 

「……それで、何か収穫はあった?」

「えっと、そうだね。いくつか面白い話は聞けたよ」

 

そう言う彼女の顔はとても楽しげだった。

きっと今回のパーティーに参加した甲斐があったんだろうと思う。

 

「じゃ、帰ろうか」

「うん」

 

 

いくらウマ娘が見目麗しいといえど、

 

(この体を見たら大概の人が引くんだよなぁ…)

 

曲がりなりにもバリバリのアスリートの体は可愛いというよりかは…『イカつい』の一言に限る。

それもゴリゴリの上位層の肉体なのだから当然と言えばそうなのだけども。

 

「……どうかした?」

「ああ、いや何でも無いよ。それより早く帰ってゆっくりしよう!」

「……?」

 

自分よりは華奢で、愛らしい体の腰にそっと手を添える。

血筋からか、それとも己が欲目か、どうにも隣にいる彼女は他人の目を惹くので。

 

(…じろり)

 

話しかけようと機をうかがう不躾な視線を向けていた周りに(プレッシャー)を向ける。

 

「グローリー?」

「…うん。ほら、行こうか」

「ん」

 

浮き足立つのもそろそろ止めにせねばと思うが。

 

(そうなってしまうくらいに、幸せだから…)





【戦う者】:
サンデースクラッパ。
実はさりげなく思った以上に高価なものを貢がれてる系ウッマ。
また服の下の鍛え上げられた筋肉を見ても『凄い凄い触らせて?』ってなるタイプ。
ちな【戦う者】も華奢に見えて脱ぐとすごいのだ。

【栄光を往く者】:
グローリーゴア。
体格含めて圧の塊。
懐に入れた相手にはすこぶる尽くしたり何だりするが、それにしても【戦う者】相手には露骨も露骨(だが気づかない当人)。
なお毎日毎日【戦う者】に近づいてくる人々を見ては『にっこり』する日々。
…"僕の"だって。
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