さよならはまだ言えない   作:芦毛スキー

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自覚は無いけれど。



瓜二つ

「こんにちは、スクラッパくん」

「こんにちは、おじ様」

 

フラフラと屋敷の中を逍遥し、やれることがあれば手伝ってを繰り返していると、この屋敷の元(あるじ)である"おじ様"に出会った。

 

「お茶でもどうだい?」

「はい、是非!」

 

この家の方々との関係はとても良好だ。

初対面のときは()()()()()()()()()()()を見た顔をされて『僕、これから大丈夫かしら』と不安になったけれど、そんな心配は杞憂だった。

 

「おじ様、お茶菓子を御持ちしました」

「ありがとうスクラッパくん。いつも助かっているよ」

「いえ、僕の方こそお世話になりっぱなしで……」

 

お茶を淹れてお菓子を出すと、"おじ様"は嬉しそうに笑ってくれる。

みんな優しいし、本当に良いお屋敷だ。

ただ、…時折こう思うことがある。

 

(…僕って、そんなにパパに似ているのかなぁ?)

 

僕には育ての親である『お父さん』と、生みの親である『パパ』がいる。

いや、この歳になったからには『パパ』呼びは卒業してちゃんと呼んでいるが内心だけならこの呼び方でも…まぁ構わないだろう?

それはそれとして。

いわく、僕は『パパ』の若いころにソックリなのだという。

『パパ』は忙しいから年に数回会う程度だったが、母いわく「年々似てきてる」とのことなのであながち間違いではないのだろう。

 

「おじ様、僕ってそんなに似てます?」

「…あぁ、そっくりだよ。まるで若い頃の、」

「……そう、ですか……」

 

嬉しいような悲しいような、複雑な気持ちだ。

 

(僕、本当に『パパ』とそっくりなの?)

 

『パパ』とはあまり会わず、ほぼ『お父さん』に育てられたようなものだから、余計にそう感じてしまうのかもしれない(そもそも『パパ』自体がおもてに出てくるような人でもないとか)。

そんなことを、考えていると。

 

「スク!」

「うおっ!?…なんだ、どうしたの?そんなに急いできて」

「ゼェ…ハァ……」

「ガチじゃん。…えっ、ちょっ、待っ」

 

やって来たグローリーゴアにそのまま連れ去られてしまった。

お暇の挨拶ぐらいさせてくれよ…。

 

 

我が子が家に引き入れたいウマがいる、とその子を連れてきたとき思わず目を見開いた。

それほどに、その子は…似ていて。

目の色と話し方は違ったけれどそれ以外は。

 

「えっと、あの…よろしくお願いします?」

 

我が子と仲良くするその姿は、かつての自分たちの"If"を見ているようで。

時にはふざけ合い、時には喧嘩したりなどして最後には笑いあう。

 

「…いいなぁ」





【戦う者】:
サンデースクラッパ。
実は史実√だと実父と疎遠だったりする。
なので一応は実父を『パパ』と呼んだりしているが、どっちかというと育ての親である【電撃の差し脚】の方が父親という意識が強い。
まぁ自分以外の兄姉全員父【電撃の差し脚】だからな…。
でも実父を知る人々からは『実父そっくり』と言われまくる運命の元にある模様。
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