さよならはまだ言えない   作:芦毛スキー

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銀弾本人は『マネージャーだから!』と色々やっているがソレ大概マネージャー業から逸脱してる献身だし、知らない人から見るとダメ人間製造機なんだよな…。



仕事以上の献身を

ミスターシービーが働くと知って。

どこか卒業したら「世界旅行に行くんだ〜」とか言って、ヒッチハイクでもしてそうだと思っていたところに青天の霹靂となった事象に僕がその秘書のような何かとなったのは半ば成り行きではあるのだが……まぁそれはいいとしてだ。

 

「ミスター、忙しないが次は雑誌のインタビューだ」

「ん、分かった」

 

 

『──えぇっと、今日はよろしくお願いしますね』

「はい、こちらこそ」

 

インタビューが始まった。

最初は当たり障りのない質問から入る。

この辺りも慣れたものだなぁと思う。

最初なんかは自由気ままだったし。

ただのインタビューとはいえ、ある程度の形にはめて受けごたえが出来るようになったのを見ると少しばかり感動に近い感情を抱いてしまう。

これも成長なのかねぇ……。

なんて思いながら彼女たちの話を聞く。

 

『じゃあ次の質問ですけど……マネージャーさんとの関係はいかがですか?』

 

…………なんで?

そんな疑問を頭に浮かべている間に彼女は続ける。

自分にはもったいないくらいとても良いマネージャーで、いつも周りから引き抜かれそうになっているので苦労している…だとか。

まぁ、僕が彼女のマネージャーだと知っている人は知っているのかもしれないけど、ただ一介のマネージャーの話を面白がる人がいるんだなぁと感心する。

……しかし、本当にどうしてこんなことになってしまったのか。

いや、たしかに彼女のマネージャーとなってから様々なウマ娘に「自分のマネージャーにならないか」と戯れの言葉を頂いているが。

マネージャー業の一環としてミスターシービーと共に暮らし、家事からマッサージなども一心にこなしていたらいつの間にかこうなっていたのだ。

ちなみにミスターシービーにも同じようなことを言われたことがある。

「マネージャーって関係じゃなくなっても、アタシと一緒に暮らさない?」と。

もちろん丁重にお断りしたけれど。

だって僕は"マネージャー"って職を抜いたらただの一般人だし、今もなお人気な彼女と一般人として生活を共にするというのは…畏れ多い。

それに、僕の気持ち的にも自由を好む彼女を縛り付けるわけにはいかないという気持ちが強い。

だから断った。

そして今に至る。

 

「マネージャー」

「…っ、」

「インタビュー終わったよ。…これで今日の仕事は終わりなんだよね?」

「あ…、あぁ、うん」

「にしてもこんなに仕事来るなんて久しぶりだったよねぇ。いつもは月に一回講演会するかどうかぐらいなのに」

「そうだね。…どうする?どこか食べに行くかい?」

「…マネージャーのご飯が食べたいなぁ」

「えぇ?」

「……ダメ?」

「ダメ、じゃあ…ないけど」

「じゃあ決まり!」

「う、うん…」





僕:
シルバーバレット。
敏腕マネージャー。
「ミスターはひとりにすると不安だな…」と思ってマネージャーに。
またマネージャーになるにあたって同居し始め、家事から始まりマッサージなどもしてくれる一家にひとり欲しい御方に。
だが本人はそれすらも仕事の延長線上と思っているため…?
ちな周りから引き抜かれそうになっても「からかってるんだな」と思うだけな模様。
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