けれども、声援はかけられる。
互いに互いの悲しみに酔って、その傷を舐め合って。
理解しているフリをしては、本当に理解できているかなんて。
───生きていることがどうしようもなく恥ずかしい。
自分の前身みたいなのが、あまりにも大きく光り輝いているものだから。
自分のみみっちさとか、そういうのに。
星屑にもなれないふたりにできることと言えば、その偉大さに傷をつけることぐらいだと自嘲する。
愛とも恋とも呼べないままに、毒に呑まれていく。
プラスなことなんて考えられなくて、悪いことばっか考えて。
なんて最悪で最愛の、地獄!なんて嘆きながらもその優しさに浸かり。
ずっと人生狂わされてる。
みんなに「愛されてる」と分かっているけど、どうせ重ね合わせているだけなんだろ?
息がしづらくて、苦しくて。
でも声援を裏切れないから終われもしない。
そんな葛藤を繰り返しながら、今日も明日も、きっとまたソコにいるんだろう。
いつだってそうだった。
優柔不断で、諦め悪くて。
『七光りだ』って、『それだけだ』って後ろ指さされても、それでもソコに居続けるしかできなくて。
ふたり、寄り添っている。
*
光の方なんて歩けなくて。
日陰の方へと進んで。
闇から生まれたものは、光に当たると消えてしまうのだと嘯いて、こちらへと引っ張ろうとする誰かの手を振り払う。
自分には眩しいほどの輝きなんか似合わないからと、言い訳して目を逸らした。
光なんて、スポットライトなんて、遠目で眺めるくらいがちょうどいい。
何度、舞台の上に上がれと手を伸ばされても、アドリブで叫ばれても、観客用の椅子に座って拍手する。
それならそれで構わないけれど、いつかはその席すら壊されてしまいそうだという恐怖心もあって。
だから、自分はこの薄暗い場所が好きなのだ、守らなければいけないのだと言い聞かせた。
ここは自分に相応しい居場所だと、何度も繰り返して納得させた。
こんなところで燻っていても仕方がないとは分かっていても、もう立ち上がる気力も薄い。
「…なぁ、行かないのか?」
「行くなら俺よりすごいヤツだろ。…ンなの、世の中にはごまんといる」
ふたり寄り添う。
ふたりで、上がれなくちゃ意味がねェと笑いながら。
お互いの顔を見合わせて、迷子になった子どもみたいに寂しげに。
どこか頼りない足取りのまま、手を取り合い、歩き出した。
「じゃあ、何を見に行く?」
「何でもいいよ。アンタさえ傍にいるなら」
「じゃあ、俺のオススメでいいか?」
「嗚呼。俺もアンタも、…センスがソックリだからな。アンタがそういうなら、楽しめそうだよ──遥」
「そう言ってくれるなら嬉しいよ───チャンプ」
ふたり:
ある偉大なる『星』に憧れた欠片。
自分たちが
でも周りからは『舞台』に上がるべき、『舞台』に居なくちゃ話にならない存在だと思われている。