【戦う者】L'Arcシナリオローテ時空での、いつか見た『夢』。
1990 ジャパンカップ
1991 凱旋門賞
「強い強い強い!これはもう、日本も、世界も
届かない!!」
「強いーッ!!世界に、この馬を止めるものはもう
いないのか!?」
「シルバーバレット先頭シルバーバレット先頭!」
「だが内からサンデースクラッパ来た!並ぶか!
並ぶのか!?」
「シルバーバレット逃げる!
サンデースクラッパ来た来た並んだ!!
残りあとわずか!どっちだ!どっちだ!?
どっちだぁあああ!?!?!?」
───────
─────
───
目を開けると、どこか見覚えのある場所にいた。
はて、どこだったかしら?と首を傾げてみると、なんとまぁ…遠い昔によく着ていた勝負服を纏っているではないか!
そしてよくよく体を動かしてみれば、まるでこの勝負服を着ていた頃、いやそれ以上に体が動く!
「これは……夢、なのかな?」
そう呟くと、目の前に突然人影が現れた。
その影は僕を見やるとフイと指し示すように顎を動かす。
───
ただひと言、漏らされた言葉はそのひと言のみであったはずなのに僕の体を容易く射抜いた。
瞬間、湧き上がってくるのは遠に凪いだと思っていた闘争心。
…あぁ、そうか。
ここは、自分とかの人影のために誂られた場所だと気づくまで、そう時間はかからなかった。
なにせ他の出走者や観客がいようともどうにも作りものの感が拭えず、しかし僕と相手との間にある
「うん、そうだね。
僕がそう応えると人影は満足げに頷き、そして消えた。
僕は改めて前を向き、ゲートへと足を進める。
……この先に待つのはきっと『奇跡』だ。
だから僕はその奇跡に敬意を表してこう言おう。
あなたと
「ねぇ、──
*
夢か、
どちらかは定かではないが、望まれたことは…確かだった。
望まれた、夢の
相見えたふたり揃って、遠に過去の遺物であるけれど。
それでも。それでも、と。
…それはそれとして。
「あなたは、どちらが勝つと言うんだろうね」
────ねぇ、騎手くん?
同厩舎、同勝負服、同鞍上での夢の対決。
タイトル獲得数としては【
けど、残した記録としては【
互いに当時見てた人の脳を焼いてるからね。
こりゃあ論争すごそうな兄弟だこって…。