さよならはまだ言えない   作:芦毛スキー

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もう血筋だね。
それはそれとして『国/家/心/中』って漫画が激刺さりしました。
全人類読んで欲しい定期。
狂わせた自覚ねーヤツとソイツのためなら何だってする関係性ですよろしくお願いします。全人類読んで欲しい。



神聖なる彼らの恋情

(よくもまぁ、あんな業火みてぇなオンナに近づくことができるもんで)

 

そうボヤいた先、視線の中にいるのはきょうだいの内のひとり。

中々に良血で、活躍している者も多いきょうだいの中でも上澄みに入る彼女はどうしたって…業火のようなオンナに惚れていた。

 

───オゥジーザス。

 

住んでいた家が近くだったから、よく名を聞いた。

小学生ながら高校生をブチのめしたとか、何だとか。

……そんな噂を耳にする度に、オレはいつも思っていた。

 

───オゥジーザス。

 

あの業火に惚れたなんて、アイツはバカだ。

あんなモンに惚れたら火傷どころじゃ済まない。

あっという間に消し炭になるだけだと。

……そう、思っていたのに。

 

(……あぁ)

 

何でだろうなぁ。

どうしてなんだろうなぁ。

 

(………………)

 

あの業火は、今もオレを焼き続けているというのに……。

 

 

美しい、炎だった。

 

「ジーザスねぇちゃん!」

 

みんなはジーザスねぇちゃんのことが怖いと言うけれど、アタシにとってのジーザスねぇちゃんは上のきょうだいみたいに口煩くないし、みんなみたいにアタシをちやほやしなかった。

ジーザスねえちゃんに惚れてるアタシの姉貴も美人だけど、アタシの『美人』は姉貴とは種類が違って。

まるで一目見ただけで守ってあげたくなる砂糖菓子のような、なんてさ!

 

「…うるせぇ、耳に響く」

 

年相応にぞんざいに扱って。

 

「ジーザスねぇちゃん、今日も綺麗だね!」

「うるせぇ」

 

アタシの賛辞を聞き流して。

 

「ジーザスねぇちゃん! 今日は何の本読んでるの?」

「うるせぇな」

 

鬱陶しそうにしながらも相手をしてくれる。

そんな、優しい人だった。

 

(あぁ)

 

───ジーザスねぇちゃん!

 

(どうしてなんだろうなぁ)

 

そんな優しい人を、アタシたち-きょうだいみんな、好きになるんだ。

 

 

私の初恋は、幼なじみの彼女だった。

大人しく、言い返せもしないから揶揄われ続ける私とは違い、気も強く体格も良かった彼女はいつも私を助けてくれた。

 

───だいじょーぶか、エンジェル?

 

エンジェル。

それが彼女の私への呼び名で、私はその呼び名が好きだった。

私が、彼女のことを先に好きだったのに…。

 

「───ッ、」

 

それは、不思議な魅力を携えたウマだった。

圧倒的な強者の気配も確かにしたが、それ以上に…触れてはいけない"ナニカ"の、気配がすごかった。

けれど、彼女は惹かれてしまった。

私の引き止める声も聞かず、そのまま。

『アイツ、良い奴だぜ?』なんて、私にしか見せたことのない…いいや、私も見たことがない笑顔で。

ずっと貴女のそばにいた、私も見たことのない顔で。

 

「…どうして」





ディバイン家:
ディバインプリンスの家族。
冠名ディバインの方々。
一番初めに出てきたのがプリンスの兄であるディバインジョーカーで、次に出てきたのがプリンスの妹であるディバインマリア
で、最後の『エンジェル』がディバイン家の母であるディバインエンゼル
みんながみんな同じ家族に惚れてる。
もしかすると多くが全きょうだいで、その父は【叫び、追う者】だったりするかも…?

【おぉ、神よ!】:
オゥジーザス。
気性は荒いが、さすがにディバインマリアのような無邪気な子にどうこうするほどの性格では無い。
荒くれ者ではあるだけで正義感や倫理はちゃんとあるタイプ。
父である【再来】こと、シロガネガイセイへの感情は(叶くんさえ絡まなければ)フツーらしい。
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